第18話

文字数 199文字

 そしてつい先の前世が今回と同じくこの星の高等生物だった。

 風の命に比ぶれば、不自由なことこの上なかったが、

 その生の意味はいまならわかる。

 あれも僕の輪廻を(たくま)しうする下賜(かし)された命だったのだと。

 前世の最期は自ら命灯を消さなければならなかった。

 己れの意思に関わらず娑婆の生命を道半ばで断たれたことはそれまで幾度もあった・・・

 戦、病、災、飢、憎・・・。

 そもそも寿命を全うするとはどういうことか?
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