第44話 1日目の夜もふけて

文字数 2,707文字

#3のプロット状況報告である。時刻は1日目18時頃。13時10分頃のお題発表から5時間経過。


参加者さんたちがプロットを作ってそれが見え始めた。

我々波野氏・ワラさん・著者の3人組でdiscord上の作業中の各チームの様子をこっそり拝見し、視聴者へレポートすることになる。

この配信のアーカイブyoutube動画にまとまっておる。
これはとても楽しい体験でしたわ。いろいろなアプローチがあって、大変勉強になりました!
私も。見てて私もたまにはそうやってみようかな、っていう方法のアイディアがいくつかあった。

普段見られないだけにすごく勉強になって面白かった。

波野氏も面白がっておったが、ワタクシも興味をそそられて楽しかったぞ。
これはタイトルから固めていくやり方ですね。Aチームの萬歳淳一さんのスタイル。
こうやってボツにしたアイディアもわかるのは面白いねー。たしかにそうだなと納得するねー。
要素を箇条書きしてそこから組んでいく方法ですわね。チームBの葉々さん。
すごい、もう本文みたいに緻密に描き始めてる! Cチームのナカタニエイトさんですね。
作品の空気感がつかみにくくてプロットが進まないときはもう本文少し書いて確認してしまう方法かも。私もそういうことするときがある。
すごい、その本文みたいな案を3つも作って検討しながら書いてる! 速いっ!
筆の速さを生かしたスタイルですわね。Aチーム鷹村アキラさんですね。時代もの方向にこのあと書き進んでいくのですが、この時点では現代もの案がまだ残ってましたわ。どこで現代もの案をボツにする決断をしたのか、伺いたいですわね。興味があります。
BチームM☆A☆S☆Hさんは事前に準備してきたテキストと知らされたテーマをマッチさせて作品を作る方法ですね。遅筆の人ならこういうやり方もあるのかも。ちょっと賭けになってリスクもあるけど、これはこれであり得る方法ですね。
Bチームはこういう個性派なので配信で曲者揃いと言ってしまったら、あとでチーム名を「くせもの上等」にしてしもうた…。うかつなことは口走れぬ…。
チーム名を参加者が毎回決めるのはチームビルディングのあとのアイスブレイクネタとして毎回有効ですわね。
これはキャラを作ってそこから話を作っていく方法であろう。キャラ設定とその構図が先に記されておる。キャラが立った作品を狙っておるのであろう。Dチーム結城玲夏さんのものなり。
縁結びの神様と縁切りの神様、二人の女神様って設定だけですでに楽しくなりそうです。ひどいっ。
要素を書き出していってる。キーワードを真っ先に出して考えてるみたい。


でもキーワードにギター?


わっ、やっぱり! 澤俊之さんだ! ギタリスト小説家!! 第1回NovelJamで新城カズマ先生に次ぐ成績を収めた!

Fチーム澤さん、ギター小説家でNovelJamの名物になってるもんね…。なんども著者で参加してるレジェンドー。
今回編集さん無し3人著者チームになってしもうた。すまない限り。
でも3人で編集さんの嫌な思い出話で盛り上がってる感じでしたよ! それでチーム名が「編集無縁」になっちゃった! ひどいっ!!
編集者無用論に結びつきそうでドキドキしちゃうよね。このチーム。
独自のpdfプロットシート使ってるのは同じチームEの坂東太郎さんですね。なるほどさすが現役商業作家だけにこういうスタイル、洗練確立されてますね。タイトルも最近のなろう系のめちゃくちゃ長いタイトル。今回タイトルの字数制限ないのをついてぶっこんできた。事前に得意な異世界物でやるって宣言したとおりですね。
ちょ、ちょっとまって! このキャラたち、おかしい!!
えん、えにし、ゆかり、ふち、って、全員漢字は縁…! ひどいっ!!
配信ではおなじく波野ワラ著者の3人組もこれ見て軽くのけぞったのだ…。
アイディアがすでにキレキレですね…。
手書きメモでプロットしてる人もいる。チームFおおくまなみさん。 
UCAVとかSR-72とか、なんか武器兵器関係っぽい言葉がありますね。まさかそういうサイバーミリタリーを突いてくるんでしょうか。
うちの著者さんの好み狙い撃ちみたいに思えますわ。ちょっとわたくし、ドキドキしてまいりましたわ。
こういうの見るの、ほんと、面白いねー!
まさしくそうであるのだ。学びもヒントも多く、実に楽しいのだ。
参加者のときは自分でこれらの作業をするのが精一杯でこう比較できなかった、とうちの著者さんおっしゃってました。でもこれは見ていると最高の娯楽でもありますわね。ここからどういう物語になり、どういう表紙を得てどういう本になるか、楽しみで仕方なくなってまいりますわ。
さふであろうさふであろう。


そしてこのまま1日目のまとめの配信に突入するのだ。

えっ、もう1日目終わっちゃうんですか、ひどいっ。
楽しい時間は早く流れるものであるのだ。時間とはそういうものなり。
しみじみ、そう思いますわ。3日間、たっぷりあるようでいてもう2日しかなくなってしまいましたわ。
これが1日目まとめのアーカイブ動画なり。
うっ、ワラさんとうちの著者、黙り込んでるシーンがある。
まだ勝手がつかめぬのだ。しかも波野氏がさんざん喋ったあとなので空気もつかめぬ。我が著者スキル不足であるのだ。えい、鉄研制裁事項なり!
あ、でもなんとかしゃべりだしましたよ!!
著者さん、ワラさん、がんばれー!!
たまらずここに救いの神が現れた。作業中だった白色黒蛇さんであるのだ。NovelJam参戦をへて、今メディアベンチャーを立ち上げ、個人レベルの創作にマルチメディア展開を仕掛ける提案をするアイディアマンでもある。書き手としても腕扱きでさらに急速成長中の超有望株であるのだ。
わたくしたち「鉄研でいず!」のボイスドラマはこの方がいてくれたから実現できたのです。大恩人ですわ。
一応「鉄研でいず」ボイスドラマもリンクしておくぞ。ワタクシも声を得られて欣快であった。
配信の役者が揃ってきましたね!!
というのも我が著者がヘタレなのがいかん。成敗するのだ。
そしてふたたびひとしきり盛り上がって、波野氏の姿で配信は1日目のシメである。
ED毎回いいなあ。さすがNovelJamアンセム。
EDおわったー。おやすみなさーい。
ええっ、ハイケンスのチャイムとともになにか始まった!! ひどいっ。
TV局みたいなクロージング…。何作ってるんですか。
…。
また変なとこで照れてる…。
総裁と著者さん、やりたい放題がすぎるよー!
人はこれを 職 権 濫 用 というのだ。
4文字熟語でキメてもだめです! ひどいっ!!
そして次回、2日目朝からの配信の様子になるのだ。つづくぞ!!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。


芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色