第51話 居酒屋NovellJam

文字数 2,622文字

どうやっても間があいちゃいますね。この参戦記。

もうNovelJam2021onlineは表彰式も終わっちゃいましたよ。

うむう、これも著者の手際が悪いからだ。

2022年のJAM国際鉄道模型コンベンションの準備があるとはいえ、情けなや……。

え、JAMコン、あるのー?
あるのだ。目下そのための3Dを含めたCAD設計などでバタバタしておる。

まだ開催まで300日以上あるとはいえ、この時点でそれでは先が思いやられるのだ。

え、冒頭の「感圧パネル」ってナニ?
統括のナミノフのPC不調の原因がそれなのだ。

ナミノフのPCの反応がずっとおかしくていろいろととどこおっておったのだが、その原因が感圧パネルだった。

感圧パネルの反応がどうもおかしいのだ。

よくありますよね。感圧パネルディスプレイ。いろいろ原因がありうるんですが。
まあ、落ち着けばなんということはなかった。反応しないのは当然であった。


なにしろ、そのディスプレイ、そもそも感圧機能がなかったのだ。


え!!
作業用にパネルを増やしていて、その中にいつもの感圧パネルそっくりの普通のディスプレイが紛れこんでおったのだ。

冷静になれば普通にわかるのだが、しかしこういう状況下ではそういうことを見落とすことはありうる。

そんなことが…。
岡目八目と言うが、実際状況のただ中にいると見落としはどうしてもある。

逆に言えば、そういう状況の中で自分を試し、それを楽しむのがNovelJamというものの本質の一つであるのだ。

そうかも知れないけど……ひどいっ。
白色黒蛇さんも夜遅くまでお疲れさまですわ。それに声援でM☆A☆S☆Hさんやワラさんがスネークのスタンプ見つけてつけてたり。著者さんの「鉄研でいず!」Tシャツがスパークしてるように見えたり。


でも結局、みんな夜まで持ち越した作業を黙々とすすめる作業配信になってますわね。居酒屋というより。

ナミノフ氏も夜中まで色々懸念があるようであった。ここまで運営はうまくいってるように見えるのだが、彼の指揮が先手で機能しているからこそ。流石ではある。
著者の鷹村さんの判断を褒める白色黒蛇さん。声優企画で男性声優を狙うとかの判断はシャープでした。下調べの深さも素晴らしかった。
小説を書くには勉強は何かと必須であるのだ。一見勉強のあまりいらないように見える作品世界でもロジックの矛盾を避けるためにはしっかり下調べしておかないと読者を失望させる。楽に調べないで書ける小説などないのだ。
うちの著者さんの「スパアン」もその下調べを生かした作品でしたね。戦前の廣島の様子を鬼のように盛り込んでフラグをバンバン立てる作品でしたものね。
もともとあの作品はその下調べのうんちくを地の文に混ぜ込んで非常に整理の悪い作品であったのだ。それを整理し巻末脚注に追い出そうという判断をしたのはナミノフさんの良い判断であった。というかそれを自分でやらない我が著者が情けないのだ。なにしろこれは二度目のことであるからの。
え、二度目?
我が著者の処女作「プリンセス・プラスティック」講談社版も当初は全くそういう作品であった。それを脚注に追い出す判断をしたのはその時の編集さんのK氏なのだ。
えっ、そうだったんですか! ひどいっ。
テンポ重視にうまく編集し直したのだ。士郎正宗作品みたいなスタイルだと見きった慧眼であるのだ。
小説の優位点としてスタッフロールの短さを上げるナミノフさん。たしかに関わる人間を最小限にできるのはたしかにそうですわね。最少ユニットとして極端に言えば著者一人でも制作プロジェクトを完遂可能ですわ。コンテンツを作りコントロールするうえでその身軽さは大きな利点です。
しかしナミノフさん、その我が著者の「プリンセスプラスティック」を発刊当時に書店店頭で見ていたというのも感慨深いのう。当時「ARIEL」という女性形ロボットの作品があったのだがなぜシファは女性形女性サイズという小型化をした理由について我が著者に聴いておる。
え、なんでなんですか?
スパイ・アクションみたいな物語も可能になるからの。大型ロボットはロボットアクションしか出来ないが、人間サイズになれば潜入救出任務も可能になる。当時門田泰明さんの「黒豹ラッシュダンシング」シリーズが興味深かったのだ。その結果、シファは要人の密着警護任務につき、さらにはその後のプリンセスプラスティックの中で国会に証人喚問されて国会の委員会に出席、なんと議員たちに直接答弁するなんてシーンもあるのだ。
そんなシーンもあるんですね……。冷静に考えたら頭が痛い……。
それが我が著者の作品世界であるのだ。
シファさんも大変だなあ。シファさん、正規空母建造費よりも高額の建造費って言うから数兆円かかってますよね。それで配備されてさまざまな任務に投入されるって。その上でご飯食べてお風呂入ってさらには人と恋に落ちるとか。色々とひどいっ。
大学にも通ったからの。シファさまは新淡路総合芸術大学、ミスフィは防衛大学校。その学生時代にもいろいろあったのだ。そのなかには舞台となる時代の22世紀で大学サークル主催の乗り鉄旅行にも参加しておるのだ。
まあ。わたくしたち鉄研シリーズの先行作品のところもあったのですわね!
うっ、頭が痛い……ひどいっ。
ともあれこのあとガンダム第1話が潜入作戦になってない問題などから濃ゆいガンダム話とかデアゴスティーニ話と雑談が続く。酒も入ってないのにおっさんの居酒屋雑談モードになっておるのだ。
うっ、そんなのを深夜2時まで……ナニやってるんですか。
その間に著者はこんな物を書いておったのだ。
なんですかこの短編小説。
裏NovelJam作品なのだ。同じ「縁」というテーマの小説なり。これを書いておったらしい。
何やってるんですか……。
皆が作品書いているのを見ていると自分もつい書きたくなってしまうものらしい。
あとでこうしてBCCKSから電子書籍として出しておる。紙本として注文もできるぞ。
表紙は杉さん作であるのだ。さすがのキレであるのだ。
みんな才能の無駄遣いがひどいよー。
それもまたNovelJamの本質であろうの。
ほんとかなあ……。
そうこうしているうちに2日目の夜が更けたのだ。

次回は最終日の朝。楽しかったNovelJamも最終日。まだまだいろいろあるぞ!

つづきます。
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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。


芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

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