第54話 プレゼンタイム!!

文字数 2,997文字

いよいよ残り2枠。作品のプレゼンと発売である。書いた作品を編集・著者による販促プレゼンをして、そしてBCCKSで発売するのである。
なんかまごついてますね。
プレゼンタイムに一斉にGooglemeetやDiscordにみんなが参加してしまうとユーザー数制限に引っかかる可能性があったのだ。現実には配信用Googlemeetには登壇者が参加するだけでいいので杞憂であったのだ。
我が著者である。うぐぐ、情けなや……。
後ろに「鉄研でいず!」のタペストリ飾ったりしてひどいっ。
杉さんの司会でプレゼンタイム開始である。1作品3分でプレゼンなのだ。
萬歳淳一さん。作品は『アフターコロナ・パンデミック』であるのだ。
白衣!! 作品にぴったりですね!
コロナ禍を真正面から取り上げてその向こうを描く力戦派だねー。
コロナのパンデミックのあとにまたおきるパンデミック。着眼がすごいですよね。
続いて『合縁奇縁の絵画』の小林太路さんであるのだ。うっ、著者よ、フォーカスを当てるところを間違っておるぞ! 何をしておる!!
アイコンのみの顔出しなしの方だからかろうじて見られるけど、よくないねー。
鉄研制裁!!
テーマ「縁」を真正面から捉えた作品ですわ。どういう物語になってるかタノシミですわ。
鷹村アキラさん『えにし独楽』のプレゼンなり。パワポをデザイナーと協力して作ったのだ。力作であるのだ。
江戸時代の奉行という警察制度についての説明、とても興味深くやっててひどいっ。
ひどくないよー。すごく面白いよ―。
素晴らしい完成度のプレゼンでしたわ。
これだけの情報量を3分ちょうどでまとめたのも素晴らしいよね。すごく有能。
つづいてM☆A☆S☆Hさん『Innocent』であるのだ。アイコンのみ声だけではあるが思い入れたっぷりに語ってくれたぞ。
詩と小説のどちらとも取れる文体に私小説と主張を目一杯詰め込んだ密度高い作品ですわ。でもこのNovelJam、規定では小説を書くことになっているので詩ではアウトになってしまうかもと拝見しながらドキドキしていましたわ。
コロナ禍のなかで奮闘して鬱積したものがありそうな方でしたので、それをどうぶつけ昇華したか、ぼくもずっと気になってました。台風の目になりそうですね。
葉々さん『染まれよ、心』であるのだ。コロナ禍のなかでガチ夫婦喧嘩が展開される作品。ひいいい。
わたくしたちの著者さんも夫婦喧嘩よくしてたので身に迫りますわね……。リアリズムで勝負なのでしょうか。早く読んで確かめたいですわ。
ナカタニエイトさん『名前のないお面』であるのだ。縁の最後の別れを『ありがとう』とするモチーフで縁日の不思議な雰囲気から進んでいくホラーであるのだ。しかし著者、スイッチングがうまくない…。うぐぐぐ。
プレゼンのなかにキャプチャしてた声優さんの声もダブっっちゃいましたね。
練度が足りぬ練度が。
栗山心さん『サロン奥沢』。ムービーはなんとTikTokで制作したものらしいのだ。短いが印象がそれで強くなったのは興味深いぞ。
なんだか今風で世代のの違いを感じさせられそうですね。うちの著者さんは。
われわれもこのTik Tok世代のはずなのだが……。うぬぬ。
結城玲夏さん『縁あれば千里』であるのだ。ガチ現役高校生の恋愛話。実に興味深いのだが、これも我々世代のはずでは……。
非実在女子高校生のわたくしたちのエビコー鉄研七不思議ですわ。7つでは足りませんが。
ほんとにフリッププレゼンやっちゃうのがすごいです。若々しくてすばらしいなあ。
続いてshihoさん『縁上商法』。縁結びと縁切りの神様によるコミカルドラマであるのだ。
神様の世界にまで不況が波及してるって着想が面白くてひどいっ。
どこまでそのコミカルな設定が駆動されていくか、読む前からすごく期待してしまいますね。
神様がシェアハウスしちゃうのかー。楽しそう!
続いてベテランシナリオライター日野光里さん『宵闇白夜神社に日が灯る』。なんと声優さんの朗読の後の部分を著者日野さんの朗読でプレゼンとしたのだ。
日野さんの朗読もなかなか雰囲気出てますね。世界観がしっかり反映されてる。作品自身が朗読向きなのかもしれないです。オーディオブックにしても良いのかもしれませんね。
日野さん熱演でした!!
続いて一ノ瀬楓さん『魔法使いの娘』。プレゼンは日野さんが引き続いて朗読で行うのだ。
日野さん、編集役と著者役にプレゼン朗読と七面六臂の活躍ですね!
それを条件に著者参加したって聞きましたよ。その熱意がすごい。
声色もちゃんと演じ分けてて日野さんもなかなか名演技だね―。
おおくままなみさん『シェルターズ』。SFアクションに挑戦したらしいぞ。調べ物を頑張って書いたというがなかなか堂々とした作品になっておる。
うちの著者さんの好みを狙い撃ちにしたような作品と思っていましたが、うちの著者さん採点には一切関係しないのですわ……。でも著者さんにはバカウケしていたのです。なんだかもったいない気も。
あとなにげにおおくまさん、声がめちゃ可愛いよね。
御波ちゃんそんな変態発言しちゃダメだよ―。
坂東太郎さん『第211回縁田家家族会議 〜世界が(ファンタジーに)変わっても家族の縁は変わらない(変わる)〜』である。ライトノベルの文法で勝負。タイトルもまた最近のライトノベルのトレンド満載で長いっ!!
これも徹底的に自分の得意で攻める感じですね。
苦手克服はNovelJamではあまりいい方向ではないという分析も生かしてますね。せっかくだから得意で勝負してその結果倒れたほうが満足度高いという。
そしてプレゼンのオオトリは澤俊之さん!!ギター作家が『BOND』という作品で挑む!! はずなのだが。
あれっ、音声来てないよ……?
音声トラブル??
さにあらず。なんとサイレントプレゼンという予想外の方法で来たのだ!!
なんてことを……予想外過ぎてひどいっ。
ということは今回はギターなしですのね……ちょっぴり寂しいですけど、これも演出ですわね。
ほんとにギターなしだった……。
以上で著者編集のプレゼンは終わりであるのだ。一旦休憩を入れて、そのあとデザイナーのアピールタイムである。
この間に澤さん「みんなの心にギターはあるよ」とDiscordにメッセージを残しておられた。
うっ、それはそれでエモいですね……。さすが澤さん。
そしてデザイナーのプレゼンタイムである!
うっ、デザイナ―吉田彩乃さん、マシントラブルか?
どうしちゃたんだろう?
だがこのとき!!!
ギターだ! ギターサウンドきたー!!
間つなぎにギターやってくれたのか……澤さんサービス精神あっぱれですね。
不調の間に鷹村アキラさんがAチームデザイナーmoriさんに代わってプレゼンである。
鷹村さんも大活躍ですね。そして相次ぐトラブルに立ち向かう臨機応変さが運営にも問われます……これこそNovelJamの本義ですね。
おおくの学びが得られる場であるのだ。競争は所詮スパイスに過ぎぬ。いかにここで学んだことを持ち帰れるかがNovelJamの最大の意義であるとワタクシは思っておるぞ。
チームCデザイナー岸端優奈さんのプレゼンであるのだ。
色や光線にこんなに寓意が込められてるんですね……。デザイナーさんってすごいなあ。
技術の引き出しと着眼の解像度が桁違いですわねえ……。
というわけでちょい長くなったので次の枠に移動するぞ。
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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。


芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

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