第33話 こじらせた果てに
文字数 2,407文字
うむ。実はまた突発性金欠病で模型工作ができずにストレスが溜まっておったのだ。
そこですでにある材料だけでできる工作をしようと思うのだな。
そうなのかー。でも著者さんにバイトさせてたのになんで金欠になったのー?
さふであるのだ。少しお金の計算を間違えて支払いがやばい。
でもあの旅行の取材結果で私たちもサンライズ出雲旅行できるんですよね!!
うぐ、それが……あれで旅行するのは流山鉄研の諸君らしいぞ。
えー! やだ! サンライズ出雲旅行私たちも行きたい!
現在定期運行されている唯一の定期夜行列車ですものね。今のうちに乗っておきたいですわね。
でも最近カクヨムで進んでる流山鉄研の話の方に力入っててヒドイっ。私たちほったらかし?
あ。向こうの話、今ミエさんの話になってて大変なんだよねー。あれどーすんのー?ミエさんと喧嘩別れしたこと、洗いざらい話しちゃうのー?
ミエさんとあんな仲良かったのに、って読者の皆さんも思ってますよ。どうするんですか。
まさか先がどうなるかわかんないのに書き込んじゃったってこと?
はい、先が読めないのにイキオイで著者に書かせてしまいました!
うっ、うっ、ワタクシもあの件はまだ現在進行形で辛いのでなんとかならぬかとジタバタしておるのだ……。
やだ! 私だってあの件、辛いに決まってるじゃない。
別れるなんて全く想定する関係ではなかったのですからね。でも別れてしまった。
総裁、もうちょっと計画的にやるかなとおもってたのにー。なんであんなことしたの?
うぐぐ、ワタクシもまさかここまで一気にこうなるとは思うておらなかったのだ。まさにワタクシの暗愚たるところなり。
これより先の話は流山の諸君とやるので、今しばらく猶予をいただきたいのだ。
いろいろとワタクシも昨年9月に決裂して以来、ずっと考え続けていた。それでも答えが出ぬゆえ、こうして工作に逃げておったのだ。
KATO高架橋は非常に良くできてあるのでそれを使う。これに蓋をするのだ。
そしてバラストをまいてKATOのバラスト糊で固定していく。
そっかー、あそこで蓋しないとバラストがまけないんだねー。
おおー、こういう線路ありますよね。小田急多摩川橋梁とかこうなってますよね。
でもこれ、隣の線路との接続部が接着ですわね……力がかかるのでここが脆くなりがちですわ。
ここはしっかりとネジ止めしたい所だがネジを植えるスペースもないのだこれには。
難しいですわねえ。でもわたくしにもどうして良いかわからないのです。
そうなのだ。カッターをうまく固定することがすごく難しかったのだ。
かといってカット後に揃えるのも割と難しいですねこれ。
レールもスラブ軌道になったらプラも、ふにゃふにゃで下手に固定すると良くない癖がついて後でまた困りそうであるのだ。
難しいですね……これじゃいけないと思うのにどうしていいかわからない。
そもそも現実世界でこういう模型を作ることは、このような不条理に悩むことでもあるのだ。
工作の手順に答えが用意されてませんもんね。模型。作りたいものはある。でもそれを作る絶対の正解は簡単には出ない。
かといって、作りたいものは現実にあるわけで、それを模型化できないのは悔しいです。ヒドイっ。
うむ。そういう悔しさを学ぶこともまた、模型作りと、ワタクシの「少女の嗜み・テツ道」の大事なものかも知れぬ。
ミエさんのことでその「テツ道」の旗、下ろしたいって総裁、一時期すごく辛そうでした。
下ろしはせぬ。辛いことだが、これもまたワタクシが学ばねばならぬ「テツ道」なのかも知れぬ。学ばないでミエくんと一緒にいられればそれでよかったのかもと思うが、もうそれがない故、こうするしかない。
そもそも何かを得るためのテツ道、と言うのが間違いなのだ。
それ、この前総裁が見てた永平寺の禅の動画であったやつですね。またすぐ影響されるんだから。ヒドイっ。
でも総裁は、テツ道を極めた先になにかの悟りを開こうとなさってるのでしょうか。
そんなことは暗愚なワタクシにはできぬと思うが、ワタクシには理解したいことがあるのだ。ワタクシがなぜこうしているのか、とか。
業に近くなった鉄道趣味をどうにかしようとしている、と言うことでしょうか。
そうなのかもしれぬ。最近、テツ道とはワタクシが思う以上に難しく奥深いものなのではと思うようになったのだ。
ただ電車が好き、なだけなのに、ほんとこじらせまくってますね。
こじらせなければ架空周遊列車「あまつかぜ」もないし、我が著者の小説もなかったのだ。
そして辛いいくつもの別れもなかった。
ワタクシはもう先に大きな望みは持てぬ。しかしこの命を捨てることもできぬ。ゆえ、残されたわずかな命をどう使うべきか。ワタクシはまずそれを考えなくてはならぬ。それもまたテツ道であるのだ。
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