メリークリスマス!

文字数 4,543文字

む、しばし間があいてしもうた。
前が10月8日ですもんね。というか、今日はクリスマスじゃないですか!

2ヶ月も放置とか!

そうですよ。いくら何でも放置が過ぎます! ヒドいッ!
なんか今『放置ゲーム』って流行ってるらしいよねー。関係ないけどー。
本当に関係ないのですわ。それにそこまでしてゲームをしたいというのが私にはいささか理解出来なくて。でもそれも今の忙しい方々にとってその寸時がオアシスになっているのかも知れませんわね。
もー。また話が進んでないよー。整理しますよ! 話題はクリスマスと前回持ち越しだった2017年JAM(国際鉄道模型コンベンション)前の「オリエントパシフィックエクスプレス」建造秘話の2つですよね。
さふなり。さすがカオル君の明晰なる整理で軌道修正が成ったのである。


実はここまで、うちの著者は2016年クリスマス12月25日から1年間でセルフパブリッシングによって36冊の本を出すというチャレンジをしておった。

そして、今日、2017年12月24日がその最終日であったのだ。

ひいい、また著者さんバカなことを……!

で、その結果どうなったんですか?

うむ、昨日、12月23日に36冊目を刊行、無事目標達成したのだ!


BCCKS / ブックス - 『最後の艦の物語 アラカルト短編篇』米田淳一著 https://bccks.jp/bcck/152814/info

すごいですわ! 1年に36冊と言えば、1ヶ月に3冊、1週間ちょっとで1冊ずつ出さなければ達成出来ません! まさにセルフパブリッシングの機動力を発揮したんですわね!
その間に『レイルモデラーズ』みたいな10万字越えの作品も出したりして。うちの著者、そういうとこ執念はあるわよね。
これまでのリメイク作品も含むとはいえ、書き下ろし作品は3万字を超えないと1冊とカウントしないという自主ルールを守っての達成、なかなかしんどかったと思うのである!
ほんとそうですわねえ。クリスマスにそのゴールというのもロマンティックですわ。
というわけで、著者、ご苦労であった。


さて、では我々の「鉄研でいずforトークメーカー」も再開である。

ええーっ、著者さんここまでがんばってたのに、その一言でこっち再開させちゃうの!?

著者さんの休みがないですよ! 36冊出してヘロヘロなのに直後にコレとか!

著者に休みなど必要ない! 必要なのは鉄研制裁のみである!!
ひ、ヒドいッ! いくら書くこと好きな著者さんでもこれじゃ身体壊しますよ!!
総裁もドSだよねー。御波ちゃんの隠れドSと同じぐらいー。
ええっ、私ってそういうことになってるの? ひどいわ!
危険に身を置くと本性が現れるものだ。こういうときこそ、我が著者の真の人間性を見る良い機会なり。
総裁も、ぜんぜん前回のJAM(国際鉄道模型コンベンション)で著者けしかけすぎて遭難しかかった反省まるでゼロですよね……。あのまま半蔵門線で倒れてたら全て終わりだったのに。
ここはすこし著者さんを休ませてあげましょう。でないとわたくしたちの話も気力不十分でダレてしまいますわ。
テツ道精神があればなんということはない。足らぬ足らぬは工夫が足らぬのだ。
休 ま せ て あ げ ま し ょ う よ。
うっ、詩音君には前回コンビニで『くりいむわらび』を買いそびれてしもうた負い目がっ!

それに詩音君の目が怖いぞよ!

詩音ちゃん癒やし系正規空母だけど怒ると一番怖いもんねー。総裁もいい加減にした方が良いよー。
さふであるな……。著者には少し休息を与えるか……。

というかクリスマスということで、我々もそれを楽しむのがヨイと思われ、なのだ。

クリスマスと言えば「鉄研でいず!」本編の第1巻で、鉄道ファン向け営業をしてる回転寿司さんでクリスマス寿司を堪能するシーンがありましたね。
あのときはレーンを流れてくるショートケーキを集めて並べてホールケーキにして喜んだりしてましたね。今思えば他のお客さんにメーワクだったような気もしますが。
でもあの回転寿司さん、注文品到着音が鉄道の駅メロだったりして、私たちも悪乗りして駅アナウンスごっこしたりとかやりたい放題でしたね。ヒドいッ。
実在しない回転寿司さんとしても、やり過ぎでしたね……。まあ、全力でやり過ぎるのが私たちのスタイルですけど。
しかし! 諸君は覚えておるか? あのとき同席した来島主任運転士さんのことを!
あ! あのとき、私たち、電鉄さんに新型ロマンスカーの導入について聞いたんだっけ!
あのときすでに先頃姿を現した70000形ロマンスカーGSEの設計プランニングは進んでおったのであろう。来島さんは何度そのことを口にしたかったであろうか。それを彼は堪えたのである。
来島さん、それを黙ってましたね。「ちょっと話しづらいなー」なんて言いながら結局なにも話してくれなかった。さすが大人ですよね。守るべき秘密はちゃんと守ってた。
組織人とはそういうモノであろうの。一般の公序良俗に反しない限りにおいて、組織のルールを守るのはそういう大人の当然である。まあ昨今ではそれを勘違いし、組織のルールを一般の公序良俗より優先させる例が散見されるが。
そういうところから組織の不正隠蔽やブラック企業とかが発生するんですよね。ヒドいッ。
その組織がなんのために結成されたかがどこかにすっ飛んでしまっておるからそうなるのだ。


もともと営利企業であろうと、法人になるに際しては結社の自由によって設立が認められておるのだが、民法第34条において「法人は、法令の規定に従い、定款その他の基本約款で定められた目的の範囲内において、権利を有し、義務を負う」と定められておる。

つまり個人ではなく法人となることで、信頼を得て事業が出来るのが法人なり。逆に言えばその信頼を裏切ってしまったら法人は法人としての意味がないのだ。


まして例の大相撲協会については公益法人である。「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」の規程を見れば、『公益法人の社会的信用を維持する上でふさわしくないものとして政令で定めるもの又は公の秩序若しくは善良の風俗を害するおそれのある事業を行わないものであること』ともある。


果たしてあの大相撲協会のやっていることは『公の秩序』に反することではないのか? 暴力を容認し過去に犠牲者まで出しておきながらあの対応はまさに前時代性と言えよう。

そういうの大事だよねー。原点見失うとどこまでもワケわかんなくなるもんねー。
我々もまた、原点を見失ってはならぬのだ。その原点を見失わぬ為にさまざまな記念日がある。クリスマスもまた、もともと冬至のお祭りについでにイエスキリストの生誕祭をあわせようというものであったにせよ、この日にさまざまなことを思い返し、原点に立ち返るという意味では有意義なものと言えよう。すべての物事を意義あらしめるのは自分次第であるからの。
わたくしたちも、わたくしたちのテツ道の原点を見失ってはなりませんね。鉄道を研究することによって鉄道を楽しみ、鉄道を楽しくするのが本義ですものね。
組織において秘密を守ることは、それが一般の人々の最終的な利益につながるものでなくては正当化出来ぬであろうの。来島運転士にあの新型車両GSEのことをあのとき秘密にして貰ったお陰で、われわれはそれを楽しみに夢見て過ごせたのだからの。感謝であるのだ。
何年越しかのクリスマスプレゼントみたいになりましたもんね。70000形GSEはそれだけステキな車両に見えますね。
名鉄パノラマカーと似ておるというが、もともと名鉄パノラマカーも小田急ロマンスカーも2階建て構造による前面展望席の実現という面で機能性と美的意匠を磨き抜かれてきたデザインである。その結論が一つに定まるのも必然であろう。そして白い50000形VSEと対をなすと考えればあの塗装もまた必然。

似たのではない。同じ命題に真摯に向き合った名鉄と小田急が、その真摯な取り組みで同じ結論に至ったと理解するべきと心得るのだ。

それだけ両者のデザインが秀逸だったってことですわ。むしろ表層的な類似批判を怖れて無駄な意匠を加えることがなかったのが、その設計哲学の確かさを示していると思いますわ。
表層の浅い批判は浅い批判に過ぎぬ。あのGSEはこれから20年近く走り続けるのだ。浅い批判への対策でその20年を誤るのはサイアクの愚策なり。デザインには斯様な信念が必要なのだ。ゆえ、想定される浅い批判にまったく動じず、あの秀逸なデザインを実現した岡部憲明先生と関係者の強い信念に拍手を送りたいのだ。
そうですわね。雑音は所詮雑音ですものね。
次元が違うとしても、我々のテツ道にも信念の裏付けがあってこそ、見て楽しんで貰えると思いたい。それがただの思いつきやウケ狙いと一線を画すための要素であろうぞ。
思いつきやウケ狙いで作れてしまう模型だからこそ、その模型にポリシーや信念を持って作ることがきっと見る上でのこころよさ、感心につながるでしょうね。少なくとも私はそういう模型が好きです!
だからこの「オリエントパシフィックエクスプレス」も、作る上ではさまざまな迷いがあって、それを超えるために総裁と議論があったのです!
さふなり。このビシッとエンジン部まで通ったシビれるほどの金ラインの美しさ。でもこれには信念の裏付けがなければ実現出来なかった。ワタクシも信念がなければこのラインは通した方が良いと主張出来なかった。妥協したであろうの。
その信念の裏付けがあるから、そういう話になったあとの実際の工作の時も「絶対かっこよくなる!」という信念で工作出来ました。具体的な目標があると努力しやすい、というのを実感してました!
実在しないデザインですけどこれは世界観もありますものね。だからAFP通信も取り上げてくれましたね。すごかった……。
しかしこのオリエントパシフィックエクスプレスも、2017年5月時点のこの『プロペラ映像製作所』さんのレイアウトでの運転の時は、まだ展望車がなかったのだ。
この最後尾車のテールランプ周りとかはグレードアップされててかっこよかったですけどねえ。実際のオリエントエクスプレスもこんな感じですし。
しかしそれに飽き足らず、さらなる鉄道ロマンを追求するのが我らのテツ道精神なり!
ええっ、こんなところにパーティション? しかもステンドグラスで飾られてる!?

これ、どういうこと!? ヒドいッ!

それは次回、著者の体力が復活し次第また資料を交えて縷々ご説明するとして。


ともあれ、メリークリスマス! であるのだ。著者交えて宴としたいのだ。

そうですよね。クリスマスですもんね!
総裁、著者さんに「飲み物とチキン買ってこい」ってパシリ扱いしちゃダメですよ。今日は。
「今日は」ってさりげなく限定してるとこが御波ちゃんの隠れドSだよねー。
ええっ、そんなことないわよ!
みなでコンビニまで買い出しにゆこう。幸い穏やかな冬晴れでもあるし。
そうですわね!!
では、みなで!
メリークリスマス!


(著者)

 というわけで、36冊計画も終わったので、こっちの更新再開です。

 クリスマスの宴終わったら順次更新していきますので、今後ともよろしくお付き合いのほどを。

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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。


芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

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