第56話 発売寸前、編集の美学

文字数 2,017文字

最後のOP動画ですね。
楽しかった3日間がおわりますね。でも本当に多くの学びがございましたわ。
競争はスパイスに過ぎぬのだ。もともと創作を競うということの意味を考えると本質に競争を据えることがいかに虚しく醜くなるかは自明であるのだ。ましてその競争に美学の共有がなければますますそれは醜悪なものになっていく。そのくせにそれで何かの上だ下だというのはまったくもって眼が曇りきっておるとしか言えぬ。実に悲しいぞ。
そういうイベントがございますわね……。わたくしも途中まで拝見していましたが、悲しくなって目を伏せておりました。創作は本来競うものではございませんわ。だから競争要素はスパイスに過ぎないのに。
昔著者さん、『詩のボクシング』にものすごく嫌さ感じて激怒してたことあったねー。著者さんが怒ったところでなんにもならないけど。
百歩譲って競争を要素で入れるなら、そこに美学の共有と美学の担保が必要なのだ。でなければひどいことになるのは自明。それならこのNovelJamで我が著者とワタクシが思っておる学習要素、鍛錬要素を主にしたほうがずっと良いと思うのだ。まあ言うても詮無きことではあるが。
創作の本質を見失ってるような気がしますね……。ほんと。だからあとでジャッジに文句つけたりして争いになる。正直醜いですよ。見てて美しくも楽しくもない。そのことに彼らが気づいてる感じもしない。残念です。
まあそれも彼らがそれで良しとしておるのだからどうにもならぬのだが、の。
ひどすぎる。
話を戻そう。NovelJam2021Online、いよいよフィナーレ枠。最後の造本のための確認作業である。
編集さんのありがたさを力説する鷹村さん。初めて人間らしい生活で創作できました! と。


ホスピタリティ賞をその編集さんにあげたいですね……。編集さんの『質問力』が作品を伸ばす! 理想的なNovelJam体験をなさったんですね。自分は『黒子だから』って控えながら作家をサポートしていくのはまさに編集の美学ですね。
そういう美学は滅びてしまう時代なのかもしれないが、それでもそれを時代を超えて残してゆきたい。編集や文学に美学がなくなってしまってはナンセンスであるのだ。
編集の岡田さん、リアクションも早くて実に優秀でしたね。
篠田さんも、また今回運営のナミノフさんも優秀な編集者ですよね。
出版に造形の深い方が『NovelJamは編集が要になる』とおっしゃっていたが、こうして優秀な編集者が育っていくとなればまさにNoveljamの意義は深いものであろうの。
というか放送部飯テロ企画の決着、どうするんですか。
このとき我が著者、結果を必死にまとめておるのだった。
はい著者さん、そこ裏方の作業そのまま垂れ流さない―!
フェローのもりたさんの活躍ぶりもありましたわね。最後の『素に帰る』ときに初めての読者としてそこをゴールキーパーしてくれたのは素晴らしかった。お酒をただお召しになってるだけではないのですわ。
フェローは運営に聞きにくいけど参加者だけではわからない事項を処理してくれたのだ。実にファインプレー連発であった。
今回そういうjamもあったんだねー。
あと『オフラインフェロー』というパワーワード。オンライン開催なのに一人だけオフラインでフェローサポートを受けてる人がいたという事実。
NovelJam伝説がまた1ページ追加されましたね。
終わったらみんなで集まりたい、ってのは本当ですよね。この8月15日の東京の感染者4295人。まさにパンデミック真っ盛りのなかでのNovelJamだったから、切実ですよね。


みなさんにお会いするのが楽しみなのですが、今回は地方参戦の方もいらっしゃいますわ。東京に集まるのは大変だと存じますが……。でもせっかくなら地方開催、それも沖縄で出来たらステキですわね。
作業中に日野さんのモルモットの姿の共有であるのだ。
こういうのもまた楽しいですね。
やはり競争はスパイスでしかないからこういうことができるのでしょうね。
鷹村さんが間つないでくれてほんと助かりますね。鷹村さんの作品、セリフの時代考証がかっちりしてる感は朗読してくれた三楠紡さんも感じてましたね。安心して作品に浸れるのが良かった。
著者よ、エラソーなことを言うでない! うぬう、鉄研制裁なり!!
でもすっかり感想戦モードですね……。発売までの時間がまったりと過ぎますね、
でもこれだけの力作、やはり審査員審査を別にしたのが正解だねー。日程に余裕があるから殺伐としなくてすむねー。
初期は当日審査だったので審査員も必死であった。初期は言質をとったからと何万字もぶっこむ誰かさんもいたので大変であったのだ。
そうだよね……一日3万字書いちゃう誰かさん。
ともあれあとは19:00の発売まであと一息であるのだ。同時に当日評価のアンケートの集計、飯テロ企画の審査が進んでおる。いよいよ大詰めであるのだ。


というわけで次枠へゆくぞよ。

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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。


芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

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