第59話 そして次の世界へ
文字数 2,709文字
電子書籍の表紙にいわゆる腰巻きをつけるかどうか問題も話題になりましたね。
やっぱり手にとって評価してもらえる紙本はこういう時すごく良いですね。ひどいっ。
でも全体的には回を追うごとにレベルが上ってますね。ほんとうにすごい。
杉さんの問題意識はさすがすすんでますね。商業レベルの先へ行く可能性がある、というのはいいですよね。
このアフターコロナパンデミックの表紙はそのヒントになりそうですね。商業だとこういうのはやりにくいかも。
あたまのおかしいのがあってもいいな、というのはレベル高い意見だな―。
「サロン奥沢」の表紙はそういうところ、確かに攻めてる感じしますよね。あの表紙であの内容ってのはものすごいフェイントですもんね。普通にやったら怒られちゃいますよね。
なるほど、アフターコロナパンデミック、表紙でタイトルを下に持ってくるのは禁忌だってのはたしかにそうだよなー。あと赤子びっしりのなかに1個だけ逆子があるっていうのも面白いよねー。
この縁上商法の表紙、たしかに昭和っぽい寂れた神社の感じですよね。質の悪いインクみたいなのも面白くてひどいっ。
この「魔法使いの娘」はその点内容説明を放棄した表紙の作り方はアプローチとして面白いかも。墨流しみたいで興味深い。何かのようにも見えるけどどれでもないってのが良い。
デザインにもいろんな考え方がありますね……。奥が深い。
ここからは審査の先生への質問タイム。思ったより自著への意見よりも作家作法についての質問が多い。
まずメモのとりかたについて。鷹村さんから。
北野先生は紙メモなんですね。びっしり書いてある……。手書きのほうがこういうのには自由度があって良さそうですね。
内藤先生はデジタル派。『フォルメモ』というアプリをお使いなのですね。
興味深いですね。手書きの情報量、感情などもわかるところもよいし、かといってデジタルの整理の良さもあり、これはどちらも長所があってなかなか難しいですね。
アイディア構築のやりかたについて。小林太路さんから。ざっくりした質問だけど、プロットへの落とし込みのやり方について。
北野先生は『世にも奇妙な物語』の時間と情報量を基準にするやりかたをおっしゃってますね。なるほどそういう情報量の単位の見つけ方はいいかもしれないですね。
読書量が結局大事、ってのはそうですよね。「読まなきゃしゃあない」ってのはホントそうです。
内藤先生もモーニングルーティンで映画と古典小説を見て読むことをおっしゃってます。映画の解体分析をやったり、クライマックスシーンを絶対に動かさない、というのも腑に落ちますわねえ。
澤さんからはおすすめのコンテンツについて伺いたいとのこと。
スティーブン・キングをおすすめですねー。なるほどなー。
平田オリザさんの本も興味深いですね。読んでみよう。
M☆A☆S☆Hさんからは未来の文芸のあり方について。
北野先生は難しいし、このままでは滅びるという話ですねー。このままだと崩壊するからなにか考えるしかないってー。
内藤先生もセルフブランディングしかないという話ですね。でも小説ってのがいちばんコンテンツの根源になるから結局は大事されるということも。
M☆A☆S☆Hさんらしい質問ですわ。でも本当に難しい問いでしたわねえ。
以上で審査の北野先生と内藤先生のご出演は終わりなのだ。ありがとうございましたであるのだ。
あとは関連のお知らせコーナーであるのだ。阿賀北ノベルジャムの話も。
えっ、新潟在住でなくても参戦可能になっちゃったのか。しかも参加費ゼロって……だから我々の著者さんが参戦したのか。
そういうことだったんだねー。うちの著者さんらしいなー。
鷹野さんからNPO、HON.jpについてのご案内であるのだ。
こういうNPOの存在はこれからの文芸創作の方向にきっとなにか影響していくと思うのですわ。わたくしは期待しております。
あとHON.jpノベルジャム部会長ワラさんからのお知らせであるのだ。
なるほどー、ミニサイズのNovelJamを広める方向かー。
わたくしはこれまでNovelJamがどんどん小説甲子園のように全国大会でテレビの取材が入るような拡大方向へ向かう期待をかってにふくらませていましたが、こういう方向もまた模索する価値があるとおもいましたわ。なるほどです。
NovelJamボードゲームってのもその一策かもしれないのか……白色黒蛇さんに相談する案件にもなりそうだね。
興味深いですね。まだ具体的にどうなるかは未定みたいだけど。
そして閉会の言葉であるのだ。あとはYouTube配信は終わりである。
アレンジ蛍の光でエンディングである!
このEDも最後か……って、あれ? 写真がかわってる!
NovelJam2021OnlineED、ファイナルバージョンであるのだ。
うむ。というわけで、2021年夏の冒険、これで終わりなのだ。
しかし、我らの冒険はさらに続くのだ。
主にそれは我が著者の不摂生が悪い。著者が悪い著者が。
しかるに次なる冒険のために著者に散歩させたり運動させておるのだ。
感謝せよ著者。サボるな著者。
総裁はそういうと、空を見上げた。
季節は夏から、もう秋を越えて冬になりつつあった。
彼女たちの冒険は、こうしてなおも続くのだ。
鉄研でいず! NovelJam2021支援!「の」号作戦編! 完
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