再起動(REBOOT)

文字数 3,419文字

うっ、クリスマスからもう3ヶ月ちかくも経ってしもうたのか!
いろいろ忙しかったもんねえ。新年に奇車製造のミエさんと大模型強化合宿とか。
楽しかったです! LSEと緩曲線、ごちそうさまでした!
ミエさん、小田急ロマンスカーLSE車の前展望乗車、満喫できて良かったねー。ミエさんのフルチューンLSEもすごかったー!
総裁のマイクロエース製371系もフルカスタムできましたね。運転台シースルー化はなかなかぐっときました。
あの緩曲線、すごくよかったなー。エモいってまさにあれのことよね。
たのしい、けど、結局あれからあと、総裁はご実家のことで悩む日々になってしまったのですね。
総裁のおうち、いわゆる毒親だもんね。ヒドいッ。まあいろいろやってくれるからすごく良い親子に見えていたけど。
良い親子ほど、実はその背景に病理を抱えていることもあります。愛情のすれ違いが特に総裁のところは酷かった。重たい愛がすれ違うって過酷です。
総裁と著者がNovelJAMってイベントに参加して編集者として成功しても「すきなことをするのは努力とは言わない!」ですもんね……。自分で言うならまだしも、それを他人に言ってどうすんのよ……。でも総裁、これで二重に傷ついちゃうよね……。
それがこじれた親子問題、毒親問題のこまったところですわ。しかも解決はほぼ不能です。ただひたすら距離を置くしかないですわ。でも実の親と距離を置くのはなんとも難しいですし。
総裁、そういう重い背景背負ってたんですね。だから去年のJAMも並外れて打ち込んでたし。今思うと合点がいくなあ。総裁も大変だったんだね。
うむ、恐縮なのである!
いや、ここ、恐縮するところじゃないから。ヒドいッ!
ツバメちゃん、ひどくないよー。でも総裁、今年2018年はJAM(国際鉄道模型コンベンション)に出展できるんですか?
ますます困難ですよねえ。
さふなり。まずわが実家のあの運搬大型車は出動できぬ。
あのメガクルーザーですよね。あれはびっくりしたなー。ヒドいッ!
いかにも総裁のおうちらしいですよね。
まずあれはでられぬ。実家は支援を完全に拒否した。そして貯金も厳しい。正直カードの支払いもキツい。
いろいろカードで払ってますもんね。
さふなり。北急電鉄バイトで北急hpカードを作ったのだが、これが実はビミョーに使いにくい。
北急百貨店とか北急HXだと他のカードも普通に使えるもんねー。メリットあんまりないー。
しかもGoogleDrive1TB、ShadeとadobeとMSのサブスクリプションの支払いがある。
Shade税とadobe税は厳しいですわ。
でもadobe税を払わぬと動画がうまく作れぬ。
PowerDirectorは悲惨でしたからねー。ボコボコ不正終了しちゃうし-。
indesignとイラストレータは十分働いてくれておるからのう。そこで実家から支援を受けておるのが実情なり。いくら実家が毒親でもこれでは独立できぬ。独立したら全てを一度諦めることになる。
総裁からテツ道なくしちゃったら……なにも残らないような。
ワタクシの信念であるからのう。
辛いですね。
そこで会場への運搬手段にJITBOX便を考えた。
でもあれは法人相手のみじゃない? ヒドいッ!
JAMの運営側が法人格を手配してくれるのだな。それだと料金10700円で神奈川から東京へ発送できる。
往復21400円かー。
メガクルーザーの燃費と高速代を考えると妥当、あるいは安価であろう。
でも宿泊どうすんのー。地味にお金かかるよー。
それが旧知の追兎電鉄さんが民泊を借りることになった。奇車会社さんのミエ君と3社で合宿しようというお誘いを受けたのだ!
おおー、今流行の民泊ですね!
面白いと思われなのだな。また会場と宿泊地の間の移動に追兎電鉄さんの車が使えるかも知れぬ。
経費がかなり節減できますね!
一時はYouTubeの収益化不能、相鉄賞まさかの全滅、そして『小銭無しでタダで動画公開しろや』の輩出現と3連続被弾で著者再び炎上轟沈火がボーボー、ワタクシも一時は絶望しかかった。

しかし! 今年でJAMは一旦おやすみになるのだ!

え、来年はないんですか?
来年は2019年。2020年の東京オリンピックに向けてビッグサイトは準備を始め、2019年・2020年にJAMは開催されぬらしい。
じゃあ、最後の年ですね。
さふなり。今年を逃したら2021年まで待たねばならぬ。しかもそこまでJAMの運営が残ることすら危うい!
出展するんですね!
うぐぐ、かといってもやはりカードの支払いも厳しく、金銭でも実家の支援を受ける身。はたしてこんな状態でJAM出展とはなんであろうかと素に帰ってしもうた。
ひいい、いつもの私たちのヤバい奴じゃないですか! ヒドいッ!
さふなり。現実的に計算をしてみると、なかなかぎりぎりであるからのう。
正直迷いどころですね。
しかし! 迷うわけには行かぬ。ワタクシも著者も3年後にどうなっているかわからぬのだ! いくらなんでも3年は長すぎる!
それで実家とケンカしちゃったんですね、総裁。
うぬ、とくに著者は心臓病を抱えておる。実家支援無しには生きていけぬ。
それに行政の疾病補助なんてたかが知れてますわねえ。
しかも著者のお勤めの給料も細い。
追加の臨時バイトも結局は上手く行きませんものねえ。
やはり鉄道模型は金持ちの道楽、ワタクシの身分では無理か、とまたしても思うたのである。
むー。やっぱりだめかー。
うぬぬ、正直、未だに迷うておるのが実情なり。はたしてJAMに出展する意義とはなんであったのだろうか、などと。
総裁も迷うんですね。
恐縮なり。
だからまたズレてるってば。
だがしかし! 前々からわが北急電鉄チャンネルはとあるお誘いを受けておった。それがTopBazzへの進出である!
え、TopBazz? あのなんかあやしい動画サイト?
さふなり。そこにとりあえず動画をぶっ込んでみた。するとなんと5日間で収益1600円!
ひいい! そのペースだと1ヶ月1万円超えちゃう!
しかも100ドル以上で自分の口座に入金可能!
ひいい! 話がうますぎて怖いです!
となると収益の柱が増えるかもしれぬ。
総裁まぁたあぶない橋渡ろうとしてる!
しかし! まさにこれも決戦の秋かもしれぬ!!
……そういう気になっちゃいますわねえ。
夏をただだらだらと過ごすか、きわどいとはいえ精一杯過ごすか。これを逃すと3年はだらだらのままであるぞよ! それに。
??
まだワタクシのカードの分割払い枠が残っておる!
まさか!
そう! 今年のJAMにリソースを全て投入し、あとは地味に暮らしても同じ事!
ヒドイッ!!
今勝負を賭けずしていつ賭けるのだ! という事も考えた!
2年我慢できます?
今年1年で完全燃焼すれば残る2年などへーきへーきー!
総裁なんでけものフレンズのサーバルちゃんになってるんですか! しかも微妙に古いし!
そこ指摘しても仕方ないよね。
というわけで、2018JAM出展作戦、あと一息要素が揃えば発動であるのだ!
で、その要素とは?
うぬ、展示配線を検討したのだ。これが図面なり。どうにも今回高架線が入るので厳しい。
図面は訳あって省略。ご容赦を。
高架線、S62がないから厳しいですわねえ。
しかもS字にするとアプローチレールがひたすら必要になる!
投資がいりますねえ。
そこで、フトAmazonのページを見たのである。
で?
すると、700円近いアプローチレールが400円! なんと32%オフ!
ええっ! 安売り?!
高架ラーメン橋脚も安売り!
高架橋は自由度厳しくて使うのなかなかしんどいですもんねえ。人気ないだろうなあ。
ゆえ、一気に片付けることができるのである!
まさか……即ポチ?!
したのである!
やっちゃったの!!
うわー!!
これでもう後には引けぬ。
いや、退路絶ったのは総裁自身だから! 総裁だから!
文芸で破滅派ってあるけど、総裁も破滅派だなあ。
それどころじゃないー!!
というわけで、2018年JAM国際鉄道模型コンベンション出展作戦、実施決定なのだ!!
やっちゃうのね……またあの冒険を。
さふなり。まさに驚天動地・一気呵成・疾風怒濤・空前絶後・獅子文六・焼売弁当の大冒険が始まるのである!
またヘンなの混じってるし! ヒドイッ!
というわけで始まってしまいました……2018年の大冒険。

どうなるのか……それは、著者も、わからーん!!

苦情は著者まで!!
どしどし送りつけるのが良いぞ。
ひいいい!!
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登場人物紹介

長原キラ ながはらキラ:エビコー鉄研の部長。みんなに『総裁』と呼ばれている。「さふである!」など口調がやたら特徴ある子。このエビコー鉄研を創部した張本人。『乙女のたしなみ・テツ道』を掲げて鉄道模型などテツ活動の充実に邁進中。

葛城御波 かつらぎ みなみ:国語洞察力に優れたアイドル並み容姿の子。でも密かに変態。しかしイマジネーション能力は随一。


武者小路詩音 むしゃのこうじ しおん:鉄研内で、模型の腕は随一。高校入学が遅れたので、実は他のみんなより年上。鉄道・運輸工学教授の娘で、超癒し系の超お嬢様。模型テツとしての腕前も一級。


芦塚ツバメ あしづかツバメ:イラストと模型作りに優れた子。イラストの腕前は超高校級。「ヒドイっ」が口癖。


中川華子 なかがわ はなこ:鉄道趣味向けに特化した食堂『サハシ』の娘。写真撮影と料理が得意。バカにされるとすぐ反応してしまう。

鹿川カオル かぬか カオル:ダイヤ鉄。超頭脳明晰で、鉄道会社のダイヤをアルバイトで組んでしまうほどの『ダイヤ鉄』。プロ将棋棋士を目指し奨励会所属。王子と呼ばれるほどハンサムな女の子。電子回路やプログラミングが得意。

田島ミエ たじまみえ:総裁の古くからの友人。凄腕の模型テツ。鉄研のみんなと一緒に大洗などを旅行したものの、関西在住で滅多に会えない。なおかつその実像は不明。

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