第52話 最終日の朝、運命の朝、入稿の瞬間
文字数 3,020文字
また間が空きましたね、この参戦記。やっぱりアクセス数少ないとやる気が出ませんね。
うむう、トークメーカーの頃はじゃんじゃんバリバリとアクセス数が稼げて楽しかったのだが。やはり作品としてもうマンネリ化しておるのかのう。
総裁がそんな弱気ではいけませんわ。アクセス数が減ったぐらいでわたくしたちの望む世界は変わりはしませんわ。そもそも総裁は常日頃「天下吾一人」とおっしゃっているではないですか。
うむう、詩音くんの言うことももっともなり。アクセス数が減ったぐらいで斯様な醜態では先が思いやられるのう。
といいつつも、ワタクシは勇を鼓して頑張っておったのだが……いささか迷いが生まれるときがあるのだ。
総裁……。でもぼくは少しホッとしましたよ。総裁がこの歳であまりに達観してると、総裁も辛いだろうけど、ぼくらも少し辛いところがあります。非実在女子高校生だとは言えども。
そうね。わたしたちが非実在女子高生だってこと、時々忘れそうになるけどね。てへ☆。
ともあれ、我が鉄研水雷戦隊の諸君の元気な姿で少し回復したぞよ。
ではNovelJam2021Onlineの参戦の様子を再開するぞよ。
また朝のオープニング画像からである。楽しいNovelJam2021Onlineも今日が3日目最終日。おわってしまうのだ。審査員賞などの表彰式が別日程で行われるとはいえ、NovelJamの競技そのものは一旦ここで終わるのだ。
藤井太洋さんが審査にあたった第1回NovelJamではうっかり藤井先生が「枚数上限なし! 全部読みます!」と宣言しちゃったのでそれを言質にドバドバと大長編を書くものが現れ……。
ちょっとまって。それはわたしたちの著者さんのことよね。予め原稿書いてきた上に注釈に追い出してドバドバ1万2千字書いたの、著者さんだよね。
バレたかじゃないですよ。そういう事するの著者さんだけですよ。1日3万字書いたり、一週間で10万字の本を1冊書いたりするド変態はうちの著者さんだけです。基準にしちゃダメです。
このオープニング曲もすっかり馴染んできましたわね。
ナミノフさんとワラさんのオハヨウゴザイマスで開始である。
うっ、締切まで3時間2分って表示されてる……。これはなにげにプレッシャーになりますね。ひどいっ。
フルリモート開催だからイマイチぴんとこないけどね……。
ええっ、大丈夫ですか!!配信作業してるの、厚木市じゃないですか。
厚木市でも避難命令が出てるのは川沿いの標高の低い地域なのだ。著者の本拠があるのは厚木市山際、台地の上の崖から離れたところなので問題ない。むしろ無用に移動すると危険であったのだ。
そういや著者参加の日野光里さんも九州、大雨だったような気がするー。
ナミノフに参加者から相談が朝からあったのだ。まず歌詞の引用、そして参考文献の記述などはどう処理すべきか。ゲーム運営にはそういう疑問に対する回答も必要であるのだ。
なにげに厚木市山際の外の風景が映ってますね。すごい大雨……。
雨にも負けず、風にも負けずのNovelJamであるのだ。
ひゃあ、ケータイのエリアメール受信音! ガチで避難命令出てたんですね!!
鷹野さんとこは武蔵野台地の上なのか……。とりあえず参加者の身の安全の確認タイムですね。
NovelJam参加で死んでも二階級特進はないからのう。
著者さんは死んでもHHKB(ハッピーハッキングキーボード)を離しませんでした。
御波ちゃんもヤバいこと言わないで!! ヒドスギル!!
海外参加者がいたらさらにややこしくなるが、今回それはなさそうである。でもリモート開催だと今後はそれも考慮せねばならぬであろうの。
うっ、チームワケの裏話がっ。でもその御蔭で面白い感じに進んでるからいいのか……。
そしてこの画面が今回の新兵器。工場のカンバン方式のように各作品の進捗状況が一覧できるというウェブサービスなのである。これで誰が進んでいて誰が進んでいないかが一目瞭然なのだ。
今色々こういうスケジュールや進捗管理のサービスがありますね。それを取り入れるのもまた面白いところですね。
作品制作もいよいよ大詰め、細かいことについての質問も増えてまいりましたわ。
でもわたくしもこの雰囲気の中に入れるとは思いもしませんでした。リモート開催のおかげですわ。
さふであろうさふであろう。この雰囲気はNovelJam参戦者だけが感じられる独特のものなのだ。
著者さんの秘密兵器、『一太郎』の校正機能の説明ですね。これがなければ第1回の『スパアン』は締切に間に合わなかったのかもしれないっていう。なかなか便利ですよねこれ。
こういう技術の進歩は人を助けるものですわ。物語の世界へのAIの導入も、物語作成そのものを行うAIではなく、著者を助けるものとして行うのが現実的だし望ましいと思いますわ。
フェローさんにこのとき何件か「これほんとに面白い話なんだろうか」って質問が来てたみたいですね。
確かに作品、書いてるとそういう素に帰っちゃう恐ろしい瞬間がありますね。
入稿第1号の著者さん、坂東太郎さんがゴール後にお顔を見せてくれたのである。
作品がこの進捗画面の右へ右へと進んでいくんですね。
販売までやるから価格設定とかもいろんな戦略があるけど、ナミノフさんのめちゃ高い値段にして、それがオプションでイベント参加チケットになってるという戦略は凄まじかったよね。あれ超えるのはなかなかなさそうに思う。
あれ、でも放送枠、3時間刻みだともうなくなっちゃいますよ。
こんな美味しい場面を切るなど下策ッ! このまま放送枠を拡大延長で行くしかあるまい!
NovelJam参加の古参勢はSNSなどでの拡散をするのが仕事なのか……。メモ。
あと1分!! 入稿終えた著者さんが続々とGoogle meetにいらっしゃってくれますね!
プレゼンどうしよう! ってビビるのも見てると楽しいねー。
いや、ここからがNovelJam時空に突入なのだ。11時60分になったのだ。
ちなみに以前はプリンタトラブルにも悩まされたのだ。リアル開催とはそういうものであった。
恒例の長い長い11時に突入ですわね。これまでリアル開催では各自プリントアウトして提出でしたわね……。
続々と入稿済みの著者さんから感想をいただきました……。著者さんの中には編集なしでの戦いを強いられた方もいましたね。それでも楽しかったと言っていただけた。やってよかったですね。本当に。ひどいっ。
放送は25分延長して一度お休みである。しかし感動のゴールシーン、なかなか盛り上がってよかったのだ。
こういうことがリモートでできるかと危ぶんでいただけに、実に感慨があったぞよ。
というわけで次の枠に続くのだ。
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