Ultra Violet
文字数 3,570文字
それと、総裁は今年の出展はあの信号機だけですか? 車両は周遊列車「あまつかぜ」と現代装甲列車「AT-Z」があるから十分かな。ヒドいッ。
あと「ブラウンコーストエクスプレス」の客車選抜編成と、それに私たちの「鉄研でいず」ラッピング相模線のことを忘れてはなりませんわ。あれは
○samu_∪chidaさんがその技術で作ってくださった秀逸なホワイトデカールを使わせていただいたものですから、大事に展示しなければなりませんわ。
さふである。この4列車はまず展示せねばなるまい。しかし! 「あまつかぜ」の先頭車の種車として用意されながら果たせなかったスーパービュー踊り子SVOの1両がある。これをなんとかしたい。
実は、ワタクシもミエ君のサポートをせねばと思っていたが、どうしていいかわからず、「急いでマテ」の状態になっておったのだ。これは案外厳しい。ゆえ、手を動かして少しでも紛らわせたかったのが実情なり。
うむ。そして、そのなか、ミエ君のアイディアを思い出したのだ。SVOの飾り帯をパトランプに出来ないかというアイディアである。
複製して透明素材での置き換えをやるわけですね。そしてそれをチップLEDで照らすという感じでしょうか。
さふであるな。しかし、今回は時間がない。そこで、透明な「おゆまるくん」なる熱可塑性樹脂で型取りし、UVレジンを流し込んでUVランプで固める方法をとったのである! これなら短時間で製作可能なり!
これがその複製例である。UVランプを2分×6回ほどかけないとカチカチにはなってくれず、ぶよぶよになってしまうのに気付くのに時間がかかってしもうた……。その状態でミエ君にも送ってしまったのだ。すまない限り。
固まらなくてびっくりしましたー。それで削ろうにも上手く削れなくて。日光に晒してもなかなか固まらなくて。
でも、これでUVレジンの固化の機序についての理解が進んだ。ミエ君にはあとで綺麗に固めたものを送ることとしたいのである。そして、点滅回路をどうするかも悩んだところである。
車両への電池搭載はもういやですよね。もう車内のスペースもないし、電池の交換もまた面倒いですからね。でもレール集電だと、12Vから0Vの可変電圧にあわせるには、ただの抵抗でやるわけにはいきませんね。
さふなり。今回の点滅ICは3.3V駆動。12Vを入れたら焼けてしまう。かといって12Vの時に3.3Vになるように抵抗を組むと、比例してしまうので6Vぐらいで巡航しているときには点滅灯が作動せぬ。なおかつ6Vで3.3Vになるようにしたら、うっかり6Vを超えたらやっぱりICが焼けてしまい、泣くに泣けぬ。
0Vから3.3Vまではそのままで、3.3V以上になったらそれ以上の電流をキャンセルしてしまう回路が必要ですね。そこはレギュレーターを使うのが定石ではないでしょうか。
ところがワタクシはレギュレーターの小さいものを見つけられなかった。なおかつレギュレーターの放熱とか、そういうことについては不案内なのだ……。そこで見つけたのが定電圧ダイオード、ツェナーダイオードなのである!
なるほど、3.3Vをオーバーしたらツェナーを突破して電流がそっちへ流れるように回路を組めば、3.3V以上の電流をキャンセル出来ますね。ツェナーはそういう性質のあるダイオードですものね。
それでブレッドボード上に回路をこのように組んだ。シンプルにこんな回路になった。点滅ICを2つ使うことで、タイミングをその個体差でずらそうという計画である。
うーん、これだと抵抗に電流負荷がどーんとかかるので、抵抗をもうちょっとワット数高いのにしてあげたほうがよさそうかも。最悪の場合抵抗が焼き切れるかも知れない。
さふであろうのう。いまいちよくわからぬ状態で実験のなかで学んでいる状況、カオル君の指摘があると勉強になるのだ。
ワット数高い抵抗器を使うか、抵抗器を直並列に4コ使うとワット数が合成して増えるので余裕が出来ますよ。
うむ、その改善をいずれしようとぞ思うのだ。幸い今のところこれで問題ないのだが、やはり電気は怖いからのう。ワタクシもうっかり回路をショートさせて煙が上がったことが何度もある。
電気関連の専門教育受けてるひとたちもそうですよ。そうやって学んで行くみたいですね。
そしてパトランプは斯様に点灯する。なかなか楽しいぞ。これは途中のものなのでレンズの成形が甘いのだが、すでにここで楽しいのである。
さふであるな。今年は「けものフレンズ」の当たり年なり。ここはいろいろとイキオイで行くべき局面であった。しかしこの時点ではまだその当たり年のミラクルはまだわからなかったのだ……。
そしてさっくり塗装開始である。マスキングの手順などはミエ君に教わりながら、コンプレッサーで吹いていく。途中でコンプレッサーのシャフトが外れてビビったが、それもはめ直して作業続行である。
あのタミヤの一番安いコンプレッサー、中に2つピストンが入ってて、それをドコドコと往復運動させてエア圧を作ってましたね。すごく簡素な構造……。
しかしあれで随分助かっておるのだ。瓶塗料買うだけであとは吹きつけが出来るのは有り難いし、強弱もつけようと思えば出来る。じつにコスパが良い。
いかにも。なにしろ我々が活躍する最高高度20メートルのスカイアクション、「鉄研でいず4」バーズアウェイがネタであるからの。MUなる浮上式パーソナルモビリティをつかった特殊防犯飛行隊の車両なのだ。
設定がややこしくてヒドいッ! でもほんと、あの冒険は面白かったですよね。東京の地下をゆく装甲列車も出てくるし。総裁の奮闘もすごかった。
こんな話だったもんねえ。またしても私たちやりたい放題でした。でも詩音ちゃんの話も合ってちょっと胸に迫ったなー。読みたい人はこちら>
「鉄研でいず4」 巻末付録にカオルちゃんのチップLEDハンダ付け必勝法とか合ってお勧め。以上CMでした!
うむ、CMご苦労なのである。そして再びこのSVO改の作業の話である。
試運転も何度か実施した。これは223系4連で推進運転しているところである。一度コンデンサを入れ忘れてICにノイズが入りまくってLEDの点滅が乱れたが、それもコンデンサを入れて解決であるな。
うむ、残念ながら手持ちの車両に先頭車にKATOカプラーがある編成が他にほとんどなかったのだ……。あと個人的に東の車両メインなのだが、この223系だけは思い入れがあるので使いたかったのである。
というかなんで最後尾車のパンタグラフだけシングルアームパンタグラフなんですか! ヒドいッ。
もともとU@TECHのような試験編成にしたかったのだが、KATOの223系の出来があまりにも良くて、いじれぬのだ……。
神奈川県警海老名署なんだねー。それで海01の表示なんだねー。
われわれ鉄研は後に神奈川県警海老名署特殊防犯飛行隊になるからのう。
最後に大窓部の内装などを作ってひとまず完成である。この内装はミエ君が作って回送してくれたパーツを使っておる。
スーパーコンピューターなんですよ! 総裁のアイディアなんです!
こういうフロントパネルをもつスーパーコンピュータなのであるな。これも物語の中でいずれ活躍させようとうちの著者は思うておるらしい。
まあ、キャラに展開を悟られる著者というのも問題ありである! しかもうちの著者はそれすれすれなのである。もう少しがんばらせないといけないのだ。
困った著者さんですよねー。ひどいっ。あれ、ツバメさんのが伝染っちゃった!
うむ、我々の活動が多岐に及ぶため、そこは仕方ないのであるな。まあ、怒られたらその時は考えようと思うのである。うむ。
まだまだ続きます。この時点でまだ8月に入ってません……なんて激動だったんだろう……ひいいい。
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