休題;年末年始

文字数 1,879文字

 12月。一年が終わりを告げ、一番忙しい時期です。

『師走女の化粧には山の神も怖がる』
 年の暮れは、女性は忙しくて身なりを構っていられないので、
 たとえ女性の化粧や服装が乱れていても、
 いちいち文句を言うべきではないという意味です。

 年賀状を書きお正月に届くようにつくり、
 お部屋の掃除を行い綺麗に片づけをして、
 家中の一年の汚れや埃をすべて払い落とし、
 年越し蕎麦を食べて一年の行事すべてを終えて、
 次にやってくる新しい年を迎える準備をしていきます。

 私も今年は本当にいろいろなことがありました。
 激動の時を過ごしていきました。
 新しい私になり、たくさんの親友に恵まれ、
 部活動も充実して本当に楽しい時を過ごして来ました。

 新しい年になっても色々と起こるだろうなと思いますが、
 充実する日々を過ごして行きたいと思います。

 そういえば近所のスーパーが年明け三日までお休みでした。
 もし全国的にスーパーやコンビニや娯楽施設とか、
 ツタヤとかブックオフとかすべてのお店や施設とか、
 お正月三箇日がお休みだったらどうなっているんでしょう?
 それでも絶対にお休みすることが許されない職業の方々、
 警察さんや救急車さんや消防車さん。
 本当にお疲れ様です。
 この三職種がお休みだったら怖いですね。
 110番に電話したらお正月休暇というメッセージが流れ、
 勤務時間内に再度ご連絡くださいと言われたら。
 火事になって119番に電話したら本日の業務は終了しました。
 という留守録に変わったらと思うと本当に怖いです。
 そのような特殊なお仕事をされている方々、
 いつも私達の安全を守ってくれて本当にご苦労様です。
 それ以外の方々、特にサラリーマンの人達は連休ですね。
 皆さんはこの年末年始はどうお過ごしになるのでしょうか?

 お子さんが居るご家庭は実家に帰っていくでしょう。
 親戚の子供達にお年玉をあげたりもするでしょうね。

 私の家庭は親戚も沢山でお年玉の金額もすごいものでした。
 連休でも親戚を全部回ることは絶対に無理だったので、
 夏休みと冬休みで分けて行っていました。
 親戚の量が多く、お年玉の金額が膨れ上がってくると、
 親達や親戚一同が経費削減を行おうと策略するわけです。

 親が親戚の子に渡しても親戚の親も私にくれるので
 お金の流れが回るだけで結局は戻ってくる。
(親戚にあげた金額が自分の子供のところに来る)
 それならばお年玉制度は廃止してしまおう。
 お正月に子供達の通帳に自分の親が一定金額を入金して、
 親戚から頂いたものとしてしまおうとなったわけです。
 お年玉というものの有り難味が無くなってしまって、
 お正月がとてもつまらないものになったという経験があります。

 あのポチ袋に入っているのがいいんです。
 そして『はい○○ちゃん、お年玉』と言ってくれて、
 手渡しをしてくれるのがいいんですよね。
 そして実際にお金を自分の手で触れる。
 合計金額を自分で数える。
 貯金する金額を自分で決めて、銀行に親と一緒に行って入金をする。
 残ったお年玉で欲しいものを買う。
 お金と言うもののありがたみが私の小さいときにはありました。

 それが親たちの経費削減という政策のせいで、
 預金通帳の記載されている数字のみをお正月に見せられて、
 いつものように入金されてる。みたいなことをされて、
 それで電話で『お年玉ありがとうございます』と言えと言うわけです。
 こんな悲しい現実に変えられたことを忘れることは無いでしょう。
 それでお金の有り難味を言われても、
 通帳の記載されている数字だけで判る訳がありません。

 だんだんと世の中もキャッシュレスの時代に突入と騒がれていますが、
 子供のときはお金に実際に触れさせてあげることが大事だと思います。

 年末年始のご挨拶ということで書く予定だったんだけど、
 なぜかお年玉の話題からお金の大切さを語ってしまいました。

『君がいる日々。』は11月11日というほぼ年末にスタートし、
 12月もすぐにやってきて年の瀬を迎えることとなりました。
 話も最終章になり年明け早々に話が終わる予定と言う、
 世間と逆を辿っているのですが、最終章を楽しんでくれたら幸いです。

 皆さんに素敵な一年が訪れますように。

                 2019年 元旦
                   三浦 結

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登場人物紹介

三浦大輔(みうらだいすけ);県立城北第二高校1年生。

恭也の親友。現実派。母親と姉の事が嫌い。

三浦 結(みうら ゆう);私立城北第一高校1年生。

大輔の従妹ということになっている。

勝気で短気・頑固。涙脆い。正義感が強い。

佐伯恭也(さえききょうや);県立城北第二高校1年生。

大輔の親友・小学校4年生からの幼馴染。三浦結が大好き。

三浦翔子(みうらしょうこ);私立城北女子第三高校の教師。

三浦由依・大輔・結の母親。

三浦由依(みうら ゆい);私立城北第一高校2年生。

三浦大輔・結の姉。

鈴木太一(すずきたいち);私立城北第一高校1年生。

負けず嫌い。未来の幼馴染。結のクラスメート。

四谷未来(よつや みく);私立城北女子第三高校1年生。

太一の家の隣に住んでいる。幼馴染。太一に恋心有り。夢見る乙女。

田端美耶(たばた みや);私立城北第一高校1年生。

いつも本を読んでいる。自分の伝えたい言葉を格言や台詞を使い話す。

佐伯 智(さえき とも);市立北浜中学校2年生。

佐伯恭也の弟。見た目は女の子だが完全な男の子。

結のことが大好き。

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