第35話 施設種別
文字数 1,427文字
皆さんは、介護施設の種類をどのように認識しておられますか?
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
小規模多機能型居宅介護
有料老人ホーム
デイケア
デイサービス
などなど……。
様々な名称があり、なにがどういう施設なのか?分からない方も多いですよね。
介護に関わったことがなければ当たり前です。
サービスを提供する側ーーケアマネや介護士からの説明が不足している場合もあるでしょう。
それは重々承知の上です。
ただ、現場にいると、
『ここはそういう場所じゃないんだけど?』
と思うことがよくあるのも事実です。
どういうことかと言いますと……
『介護施設』=『一度入れば死ぬまで見てくれるから、任せていて良い』
と思われるご家族が多い、ということです。
おそらく、介護にそれほど関わりのない方がイメージする『介護施設』は『特別養護老人ホーム』だと思います。
介護士以外にも医療スタッフがおり、死ぬまで面倒を見てくれる場所。
それは、特別養護老人ホームで間違いありません。
しかし、他は違います。
例えば、『介護老人保健施設』は、『在宅復帰を目指す場所』です。
死ぬまで面倒を見る場所ではなく、まだまだ長生きする可能性が高く、自宅で過ごせるように、リハビリなどを継続しながら、元気に過ごしていただけるよう支援する施設、なのです。
例えば、『小規模多機能型居宅介護』は、そもそも、『施設』ではありません。『事業所』と呼ばれる場所です。
小規模多機能は、自宅で過ごせる方を、デイサービスや訪問介護、時には泊まり利用も組み合わせて、できる限り長く、自宅で過ごしていただけるよう支援する事業所です。
……と、このように、それぞれの施設、事業所によって、役割が違っています。
ところが、実際の現場はどうか?というと……
介護老人保健施設でも看取りーー亡くなるまで支援することーーが行われていますし、
小規模多機能でも、ずっと泊まっていて、ほとんど家に帰らないという御利用者もいらっしゃいます。
特別養護老人ホームに空きがなかったり、突然具合が悪くなり、仕方なく……という方もいらっしゃいますが、
中には、
ご家族があれこれ理由をつけて、施設側に押し付けている
というパターンもよく目にします。
介護士側は、いろんな家庭、いろんなご家族と関わっています。
自分たちの仕事が増えたとしても、『そのくらいやりますよ』と言いたくなるような、本当に頑張っておられる家族もいらっしゃいます。
一方で、
はっきり言いますが、
なんでそのくらい家族ができないの?
ということを、介護サービスに頼って来るご家族もいるのです。
全ての介護施設が、特別養護老人ホームではありません。
特別養護老人ホームとは違って、医療スタッフが配置されていなかったり、ご家族の協力がある前提でサービスを行っている事業所もあるのです。
『介護サービスを受けられる』=『任せていて良い』わけではありません。
……当然、それぞれの事情、ご家庭の環境等、様々な要因があることは理解しています。
どうしても難しい場合は、その旨を担当のケアマネや、話しやすい介護職員へ、なんでも相談してみてください。
必要な支援を受けられると思います。
ですが、もし、介護サービスを利用されている方で、区別がついていない方がいらっしゃいましたら、一度、調べてみてください。
そして、もし、今受けているサービス内容が、施設種別と合っていないようでしたら、ケアマネや介護士に相談してみてください。
よろしくお願いします。
届け介護士の声。
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
小規模多機能型居宅介護
有料老人ホーム
デイケア
デイサービス
などなど……。
様々な名称があり、なにがどういう施設なのか?分からない方も多いですよね。
介護に関わったことがなければ当たり前です。
サービスを提供する側ーーケアマネや介護士からの説明が不足している場合もあるでしょう。
それは重々承知の上です。
ただ、現場にいると、
『ここはそういう場所じゃないんだけど?』
と思うことがよくあるのも事実です。
どういうことかと言いますと……
『介護施設』=『一度入れば死ぬまで見てくれるから、任せていて良い』
と思われるご家族が多い、ということです。
おそらく、介護にそれほど関わりのない方がイメージする『介護施設』は『特別養護老人ホーム』だと思います。
介護士以外にも医療スタッフがおり、死ぬまで面倒を見てくれる場所。
それは、特別養護老人ホームで間違いありません。
しかし、他は違います。
例えば、『介護老人保健施設』は、『在宅復帰を目指す場所』です。
死ぬまで面倒を見る場所ではなく、まだまだ長生きする可能性が高く、自宅で過ごせるように、リハビリなどを継続しながら、元気に過ごしていただけるよう支援する施設、なのです。
例えば、『小規模多機能型居宅介護』は、そもそも、『施設』ではありません。『事業所』と呼ばれる場所です。
小規模多機能は、自宅で過ごせる方を、デイサービスや訪問介護、時には泊まり利用も組み合わせて、できる限り長く、自宅で過ごしていただけるよう支援する事業所です。
……と、このように、それぞれの施設、事業所によって、役割が違っています。
ところが、実際の現場はどうか?というと……
介護老人保健施設でも看取りーー亡くなるまで支援することーーが行われていますし、
小規模多機能でも、ずっと泊まっていて、ほとんど家に帰らないという御利用者もいらっしゃいます。
特別養護老人ホームに空きがなかったり、突然具合が悪くなり、仕方なく……という方もいらっしゃいますが、
中には、
ご家族があれこれ理由をつけて、施設側に押し付けている
というパターンもよく目にします。
介護士側は、いろんな家庭、いろんなご家族と関わっています。
自分たちの仕事が増えたとしても、『そのくらいやりますよ』と言いたくなるような、本当に頑張っておられる家族もいらっしゃいます。
一方で、
はっきり言いますが、
なんでそのくらい家族ができないの?
ということを、介護サービスに頼って来るご家族もいるのです。
全ての介護施設が、特別養護老人ホームではありません。
特別養護老人ホームとは違って、医療スタッフが配置されていなかったり、ご家族の協力がある前提でサービスを行っている事業所もあるのです。
『介護サービスを受けられる』=『任せていて良い』わけではありません。
……当然、それぞれの事情、ご家庭の環境等、様々な要因があることは理解しています。
どうしても難しい場合は、その旨を担当のケアマネや、話しやすい介護職員へ、なんでも相談してみてください。
必要な支援を受けられると思います。
ですが、もし、介護サービスを利用されている方で、区別がついていない方がいらっしゃいましたら、一度、調べてみてください。
そして、もし、今受けているサービス内容が、施設種別と合っていないようでしたら、ケアマネや介護士に相談してみてください。
よろしくお願いします。
届け介護士の声。