第28話 オムツ交換

文字数 1,076文字

皆さんは、介護士の仕事の中で、1番大変なものはなんだと思いますか?

・食事介助
・入浴介助
・排泄介助ーートイレ誘導、オムツ交換
・認知症対応
・移動、移乗介助
・送迎

などなと……。

どれが、1番大変だと思いますか?

……と、こんな質問をした時、
『オムツ交換』
を思い浮かべる方はいらっしゃいますか?

誰だって、人様の排泄物を処理したいとは思わないですよね。
私もそうです。

排泄介助をしたいか?したくないか?

と問われれば、したくありません。
排便の処理などは、正直、気持ち良く行えません。慣れるまでは、臭いだけで吐きそうになったこともあります。


ですが、オムツ交換が1番大変か?


と問われれば、ノーです。



理由は簡単で、
やることが決まっているからです。

オムツ交換は、オムツが汚れているか?の有無を確認し、交換すれば良いだけで、多少の不快感は伴うものの、取り立てて、『凄く大変!』という業務ではないのです。

ずっと中腰の姿勢であるため、腰を痛めやすいとか、
重い人の場合、かなり力が必要とか、
失禁してしまっていると、オムツだけでなく服も交換しなくてはならないとか、

そういった、オムツ交換に伴う他の部分で、大変だと思うことはあります。
事実、これを理由に、オムツ交換に入りたがらない職員もいるくらいです。

しかし、私自身は、オムツ交換そのものに関して、凄く大変!というイメージはありません。

介護職の離職理由を調べてみても、『排泄介助が大変』という理由は上位には来ません。

介護職の大変な業務として、排泄介助があげられることが多いですが、排泄介助は、機械的に行える業務の一つですので、それほど負担にはならないのです。


……そもそも、介護士になる以上、排泄介助はやらなければならない業務なので、介護士として就職する時点で、覚悟ができているという人も多いです。

また、介護職であれば、誰もが行わなければならない業務であるため、職員間で『大変だ』と共有しやすく、共感されやすいという側面もあります。

先述のような、大変なことがあったとしても、そういったことは介護士全員の共通認識として『大変』であるため、共有しやすく、意外とストレスがたまらないということもあるのです。


そう言った意味でも、排泄介助が離職理由にはならないことが多いです。


とはいえ。
やりたいか?やりたくないか?の2択で答えるならば、断然、後者ですので、その辺りは察していただければ幸いです。


皆さんは、オムツ交換に対して、どんなイメージを持っておられますか?


介護士の離職理由で、最もよく耳にするのは、職場内の人間関係なんですよね……。


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