第48話 レクリエーション
文字数 1,650文字
『介護士の仕事』
というと、真っ先に思いつくのは食事、排泄、入浴ですよね。その他、これまでの話の中で、送迎業務があったり、パソコン仕事があったりと、さまざまな業務を行う必要があるとお伝えしてきました。
しかし、介護の仕事はまだまだあります。
その一つが、レクリエーションです。
日々、生きていく中で、食事、お風呂、トイレだけをしていると1日が終わるという方はいらっしゃらないでしょう。
仕事へ行ったり、趣味の時間があったり、なにか目標に向かって努力をする時間があったり、それぞれ、『生きる』以外の部分で、なにかしら活動しているはずです。
そして、その『なにか活動をしている時間』こそが『生きている』、『充実している』と実感できる瞬間ではないでしょうか?
それと同様に。
歳を重ねたからといって、何もせず、ぼんやりとして毎日過ごしていたらそれで満足か?と問われれば、ほとんどのお年寄りはノーと答えます。
誰だって、無表情にぼんやり過ごすよりは、笑いながらなにかに取り組んでいた方が楽しいに決まっているのです。
要は、『なにかしている時間』があった方が良い、という話です
その一助となっているのが『レクリエーション』です。
介護施設では、空いた時間を使って、御利用者にレクを行ってもらっています。
よく聞くものとしては、
パズル、塗り絵、風船バレー、トランプ、カルタ、計算問題などの脳トレ、壁飾り作り、折り紙、カラオケ、ドライブあたりでしょうか。
スマホやパソコンを活用して、麻雀や将棋、囲碁などを行っているという話も耳にします。
これは、認知症進行を防止する狙いもありますし、手作業などは、御利用者の手や指の運動を兼ねて行っていることでもあります。
さて。
このレクリエーションですが。
当然のことながら。
誰になにをやってもらうか?
やっている間、誰が御利用者につくか?
皆で行うようなものの場合、輪の中心で声を出す人は誰か?
誰もが一緒にできるようなルール作りは?
そもそも行うための物品調達は?
などなど。
考えること、行うことが多く、結構な手間がかかる業務でもあります。
前述の通り、行う意味は大いにありますし、御利用者にとっても、楽しみのひとつになるものです。
しかし、これを苦手としている職員はかなり多いです。
レクリエーションは、ある程度やることが決まっている日々の業務とは違い、それぞれに合わせたものを職員が用意しなければなりません。
職員がどれだけ御利用者のことを理解しているか?を問われる部分ですし、楽しく行うためには、ある程度のコミュニケーション能力が必要となります。
10人以上の御利用者と、上司や先輩といった他の職員が見ている中で、輪の中心で声を張り上げなければならない場面も出てきます。
場合によっては、御利用者と一緒にマイクを持って歌を歌ったり、体を動かしたりすることもあります。
そういうことが苦手な人、いらっしゃいますよね……。
職員の中には、レクを避け、排泄業務や雑務に逃げてしまう職員もいるくらいです。
実は、このレクリエーションという業務は、排泄業務や食事介助などよりも、ストレスに感じている職員は多いです。
『行う必要性や意義は理解しているから、一応はやるけれど、できることなら自分は前に出たくないし、やるとしても、慣れた御利用者とこっそりやってたい』という職員は一定数存在します。
一方で、そういったことに抵抗がない職員は、むしろ御利用者と一緒になって楽しんでいる現状もあります。決まったやり方、決まった形が存在していない部分であるため、得意としている職員にとっては、ここがやりがいとなっている場合もあります。
御利用者の笑顔が1番見られる場面でもありますので、そういった意味でも、『やりがい』になり得る場面です。
皆さんは、介護施設のホームページや広報誌などで、楽しそうな写真が掲載されていることがありますが、その裏側を考えたことはありますか?
あれも、介護士の仕事の一つです。
ちなみに、私は、レク業務、苦手な方です……
届け介護士の声。
というと、真っ先に思いつくのは食事、排泄、入浴ですよね。その他、これまでの話の中で、送迎業務があったり、パソコン仕事があったりと、さまざまな業務を行う必要があるとお伝えしてきました。
しかし、介護の仕事はまだまだあります。
その一つが、レクリエーションです。
日々、生きていく中で、食事、お風呂、トイレだけをしていると1日が終わるという方はいらっしゃらないでしょう。
仕事へ行ったり、趣味の時間があったり、なにか目標に向かって努力をする時間があったり、それぞれ、『生きる』以外の部分で、なにかしら活動しているはずです。
そして、その『なにか活動をしている時間』こそが『生きている』、『充実している』と実感できる瞬間ではないでしょうか?
それと同様に。
歳を重ねたからといって、何もせず、ぼんやりとして毎日過ごしていたらそれで満足か?と問われれば、ほとんどのお年寄りはノーと答えます。
誰だって、無表情にぼんやり過ごすよりは、笑いながらなにかに取り組んでいた方が楽しいに決まっているのです。
要は、『なにかしている時間』があった方が良い、という話です
その一助となっているのが『レクリエーション』です。
介護施設では、空いた時間を使って、御利用者にレクを行ってもらっています。
よく聞くものとしては、
パズル、塗り絵、風船バレー、トランプ、カルタ、計算問題などの脳トレ、壁飾り作り、折り紙、カラオケ、ドライブあたりでしょうか。
スマホやパソコンを活用して、麻雀や将棋、囲碁などを行っているという話も耳にします。
これは、認知症進行を防止する狙いもありますし、手作業などは、御利用者の手や指の運動を兼ねて行っていることでもあります。
さて。
このレクリエーションですが。
当然のことながら。
誰になにをやってもらうか?
やっている間、誰が御利用者につくか?
皆で行うようなものの場合、輪の中心で声を出す人は誰か?
誰もが一緒にできるようなルール作りは?
そもそも行うための物品調達は?
などなど。
考えること、行うことが多く、結構な手間がかかる業務でもあります。
前述の通り、行う意味は大いにありますし、御利用者にとっても、楽しみのひとつになるものです。
しかし、これを苦手としている職員はかなり多いです。
レクリエーションは、ある程度やることが決まっている日々の業務とは違い、それぞれに合わせたものを職員が用意しなければなりません。
職員がどれだけ御利用者のことを理解しているか?を問われる部分ですし、楽しく行うためには、ある程度のコミュニケーション能力が必要となります。
10人以上の御利用者と、上司や先輩といった他の職員が見ている中で、輪の中心で声を張り上げなければならない場面も出てきます。
場合によっては、御利用者と一緒にマイクを持って歌を歌ったり、体を動かしたりすることもあります。
そういうことが苦手な人、いらっしゃいますよね……。
職員の中には、レクを避け、排泄業務や雑務に逃げてしまう職員もいるくらいです。
実は、このレクリエーションという業務は、排泄業務や食事介助などよりも、ストレスに感じている職員は多いです。
『行う必要性や意義は理解しているから、一応はやるけれど、できることなら自分は前に出たくないし、やるとしても、慣れた御利用者とこっそりやってたい』という職員は一定数存在します。
一方で、そういったことに抵抗がない職員は、むしろ御利用者と一緒になって楽しんでいる現状もあります。決まったやり方、決まった形が存在していない部分であるため、得意としている職員にとっては、ここがやりがいとなっている場合もあります。
御利用者の笑顔が1番見られる場面でもありますので、そういった意味でも、『やりがい』になり得る場面です。
皆さんは、介護施設のホームページや広報誌などで、楽しそうな写真が掲載されていることがありますが、その裏側を考えたことはありますか?
あれも、介護士の仕事の一つです。
ちなみに、私は、レク業務、苦手な方です……
届け介護士の声。