第33話 役に立つ仕事

文字数 1,235文字

これまで、介護士は『ここが大変!』ということを多く説明してきましたが、
今回は、介護士をしていて助かった!良かった!と思うことを紹介したいと思います。


まず……というか、これが最重要ですが……


結婚した時に必要なスキルが身につく


ことがあげられます。

介護の仕事は、生活を支える仕事ですので、生活する上で必要になることは、ほぼ全て、学ぶことができます。


掃除、洗濯はもちろんのこと、衛生用品の使い方や、日常生活で普段使いするような薬品類についてもマスターできます。
洗剤関連や、ハイターなどの漂白剤、アルコールや次亜塩素酸の使い分けなど、コロナ禍前から、当たり前のように理解していました。


また、体調を崩した際の対応や、傷の処置なども行えるようになります。
体調不良の際、パートナーの対応が悪いと、相当ストレスがたまるものですが、体調不良を起こしやすいお年寄りを毎日のように相手にしていますので、そこについても不安はありませんでした。
薬についても、ある程度詳しくなれたのも利点ですね。


そして、私の場合、料理を行う介護事業所に勤めた経験があったため、ある程度、料理はこなせるようになっていました。
人様に提供するために料理を作っていましたので、今でも、パートナーより私の方が料理が上手いです。



皆さんは、結婚したいと思った相手に、どんなスキルを求めますか?

介護士は給料が低いですし、資金面では『とても頼りになる!』という職業ではないかもしれません。

ですが、日常生活……特に家事においては、とても頼りになる存在だと思います。



それから、これは当たり前ですが、
自分の親や祖父母が介護を必要になった際、何をどうすれば良いのか?自然と身につくことです。

介護未経験のまま、親や祖父母の介護をしなければならなくなった方にお聞きしたいのですが……
初めてのことが多く、何をどうすれば良いのか分からなかった、という経験をお持ち方、いらっしゃると思います。


どこに相談すれば良いのか?
介護施設とは、どんなシステムになっているのか?
物忘れが多くなった気がするが、ただのボケなのか、認知症なのか?
どうなったら、救急車を呼べば良いのか?


そういったことが、自然と学べますし、気がつくようになります。

結婚をしていれば、自分の親だけではなく、パートナーの親御さんのことも相談に乗れます。

もちろん、自分自身だけでなく、
誰にでも訪れる、『老い』を1番身近で、毎日のように見ている職種ですので、親にとっても、心強い存在になれることは間違いないと思います。



介護士は、『今』を見ると、大変なことが多く、なにかプラスになることがあるのか?
と思うことも多いですが、決して、マイナス面だけが目立つ職種ではありません。

特に、パートナーにとって、とても心強く、ありがたい存在になれると思います。


皆さんは、介護士に対して、どんなイメージを持っておられますか?


介護士は、生活面のスペシャリストです。
それは、1番大切なことかもしれませんよ。



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