32.  カインとアベルにおいて。

文字数 1,053文字

カインはアダムとイブの初子。

ある意味この地における最初の人間。

そのカインの嫡子としてエノクは生まれる。


カインはアベル殺害の理由をもって
彼にとっての大地は呪われ農耕ができなくなってしまう。

そして鍛冶屋の元祖となったとの説話もある。


エノクはカインの罪をも当然に背負っている。

よって、カインについてを考えることが避けられなくなった。


両者、アベルとカインの捧げ物における神の態度の違いは何故なのか?。

色々読んでは見たけれど、ピンとこない。

個人的にはキリスト教は血生臭い側面があると感じている。特に旧約。

でも、この部分は生の核心について触れているとし、忌まわしくは思われない。

リアリティーとして、直立性が高まるばかり。いと効果的。


いつくしみ、心から愛し、育てた命を、
我が手で、屠る、潰して、焼き尽くして、これを神に捧げる。

捧げられたのは、実は、これは、投影された、

なのではないか?…。

これがアベルの捧げ物の意味。

カインの捧げた農作物においては、こういったメッセージは弱い。

腑抜けたものでしかない。


本当はね、理屈こねて、とやかく言える次元の話ではないのです。

ただ余韻として覚えるままを表すのなら、残るのは、

子羊の如くに仕えして、その命運の「ス・ベ・テ」、神に委ねて、捧げて、生きよかな?。

しかしこれを真剣に行えば、我が内は、確執/葛藤の業火が絶えず燻る場所になる…。

やがては真っ黒焦げなって死んでしまうことになる。


イエスが屠られた子羊と、黙示録では表されているので、
あながち間違った話ではないかと思っています。

カインは本当の意味での人類の始祖となります。

インダストリアルへの潮流、(身を粉にするを代替えする)、を準備した?。


聖書には愛しい我が子をぶっ殺して神に捧げようとした親父さんの話もどっかにありましたね。

天使が使いとして立てられ、飛んで、急ぎ止めに来る。

お見事!。立派!!。証明された!!!。

でも『もう其れ行わくていいから!!!』って。


アブラハムのこの話で一本書ける。

皆さんはどうしてだと思います?。

理解不能?。

残酷で傲慢な神?。

”彼”は、後に、自分の一人子を供儀の対象とするんですよ...。

子は進んでこれを受け入れた。






父は子に自己を投影する。
そして理想の男にせんとして…、幸せにせんとして…。
愛するがゆえさ。

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