44. マザーの手紙より。
文字数 611文字
1966年10月31日 ヴァルテールにて。
親愛なるみなさん、
神が求められるのは、私たちが平凡な存在であることであって
完全なものであることではありません。
謙遜であるための方法は:
*自分のことをなるべく語らない。
*自分のことだけになるべくかかずらわない。
*つまらない好奇心をもたないようにする。
*他人の問題に手をだそうとしない。
*反論も気持ちよく受けとめる。
*他人の過ちを大目にみる。
*身に覚えのない非難も甘受する。
*他人の願望に譲歩する。
*侮辱されたり、悪口を言われてもおこらない。
*無視されたり、忘れられたり、軽蔑されても抗議しない。
*けしかけられても、礼儀正しく穏やかな態度を守る。
*まわりからの賞賛を求めない。
*自尊心を楯にとることは絶対しない。
*議論において自分が正しくても言い張らない。
*いつも最も困難な道を選ぶ。』
補記:
すでに同内容はコメ付きで公開しています。これがオリジナルです。
この手紙にはマザーのユーモア(?)を確認することができます。
これらができる人が平凡のわけがないじゃないですか。
ある意味『完全な人』。
導入部では低きハードルと見せかけて、最後は難度AAAを飛ばせようとしている。
「悪いやっちゃー!」。
出典:マザーテレサ愛を語る。日本教文社。平成2年9版より。