03.   〈ハバクク書〉第三章:終。

文字数 1,651文字




ハバククの祈り。

主よ、汝の宣う所を聞きて(畏み)恐れたり。
*(●●●●の隆盛をもってユダヤに罰を下さると聞かされた/幻視させられた。)
主よ、この数年の内に、汝の御業を活き働かせ給へ。
*(アーメン、御心のままに))
汝は、この数年の間に、之を顕現し給へ。
*(少しでもこの試練の時が短くなるように急ぎ…)
されども…、「怒れる時にも…我らへの憐憫を、憶い出し、我らを慮り給へ!!!」。

主、南より、聖なる山より、來たり給わん 。
その栄光天を覆い、大地に賛美の声満ちて溢れん。
その光輝は天つ日の如し。

御手には光の矢が握られている。
*(されど汝は、御姿/形象なるを顕され給わず)
遥か上の天空を、その全権能の隱るる所とされる 。

世の裁き、その時が至れば、
まず疫病、御前より先立ちて馳せ出し、
また熱病、足下より出づ。

彼、地に立ちて辺りを見まわし情勢を測る。
その時、地は震えて、万国は戦慄し諸国民は逃散する。
永年の山は崩れ落ち、常緑の丘は陥没せり。

その御歩み…その永遠の御計画の許で…。

太古より神の行ひ給ふ道は同じなりけり…。

我、禍の報いを受けしクシヤンの天幕を見たり。
マディアンの地の革幕は揺れて動かん。

主よ、汝は馬を駆りて、汝の救済の車に乗り給ふ。

汝は必ず御弓を執り給わん。
御弓は袋を脱いで、矢筒は矢で満ちている。
そは汝が諸族に曰える御宣言の通りなればなり。

汝は地を裂きて河となし給ふ 。
汝は地の河川を分かち給わん。

山にむかひて、汝怒り給ふのか!? 。
河にむかひて、汝忿怒を発し給ふのか!? 。
海にむかひて、汝憤恨を洩し給ふのか!? 。

汝を見るや、山は震え、空は豪雨を吐き出し、洪水を溢れしめ、
水は渦巻きて流れゆき、淵は呻き声を漏らし、深淵はその手を挙ぐ。

日も月も、汝の矢の光によりて、その住処に待機し、
汝の燦く槍によりて、ようよう進み行かん。

汝は怒りて地を踏みにじり、猛り立ちて諸国民を驚かし給わん。
汝は汝の御民を救わん為に、汝の注油し給えるものをもて救わん為に出で来たり。
不敬なる者の家の頭を打ち砕き、その基礎より頸に至るまで之を露わにし給えり。

汝は彼の王笏を、その兵士らの頭を、
我らを散らさんとて旋風の如く寄せ来りし者共を、呪い給えり。
彼等は、貧しきを、弱きを、密かに呑み尽くすことを喜びとしていた。

汝は汝の馬の歩み為に、海の中、大水の泥の中に道を備え給いぬ。

我その御声を聞くや腸を断つ。
その御声に我唇戦慄きたり 。
腐れがわが骨に入り、わが下肢は戦慄く。

如此くありてこそ!、
我、我が民、患難の日をも安んじて待ちわびん。
即ち、攻寄る者ありて、之に我ら逼迫しておるらん 。

その時には…
無花果の樹に花咲ず、
葡萄の樹には果ならず 、
橄欖の樹の産は空くなり 、
田畑は食糧を出さず、
圏には羊絶え、
小屋には牛なかるべし 。

さりながら…
我は主によりて樂み、わが救済の神によりて喜ばん 。

主は我が力にして我が足を鹿の如く俊敏ならしめ 、
我をして我高き處を歩ましめ給ふ 。』


[意約弱:ByMe]



あとがき:

スケールが大きい。そのダイナミズムに言葉を失う。

悪しき者を栄えさせて、勝たせて、侵攻の向先にされる。
当然に、この悪しきものはゆくゆくは滅ぼすのだが、
渦中の選ばれた(油注がれた)人々にとっては…。

これが試練の典型的なパターン。

効果は二分されるだろうネ。

これをも、こころ安んじてアーメンとして全てを受け入れられるか…。
(つまりはこれは高き處を歩む態度とされるんだが!?。)

それとも自力をもって、我力をもって、世界を奪回せしむるに走るのか!!!…。

神は無形。器に納められない存在。

偶像崇拝がなんであるかが解らないといけない。

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