31.  短歌

文字数 586文字





   つくばいに

   バラ首並べ

   見上げれば

   日差し「キッツ!

   済まぬと詫びん

   七人に



  〈崇〉





解説:

それは初夏の頃の出来事じゃった。
わしは優雅に庭仕事で、伸びたバラの剪定を行っておったのじゃ。
ほんに安物のバラほどえらい威勢良く枝を伸ばしよる。
少なからず咲いとるやつも切らざるえなんだ。

哀れに思えての〜、今暫くは命長らえれるよう庭の隅っこにある
小さな石臼を転用したツクバイに刺してやったんじゃ。
そんで、ふと見上げれば日差しがおっそろしくきつうなっとるんじゃ〜。
羅喉、羅喉、羅喉星の如くにじゃ!

心配になってツクバイを振り向けば、もろにツクバイに日が当たっとるではないか!。
石は熱うなりよるかならの〜。
もう蒸し焼き状態に等しいあり様になっとったんじゃ。

そんで、わしゃ〜怖なっての〜、
御免や言うて部屋に駆け込んで逃げてしもうた

。』







公開案件。


Re: 現実のそのつくばい



   裏手は現在取り壊しされて平地の状態。
    すぐにデッカイ家が建つでしょう。
 そんでだ、つまりはだ、

には壁ができてしまうのだ!。
   今ひと時の、その素晴らしき、日当たりの良さかな…。







 「 退避ー!」


 現実のその天村崇







付録:

俳句を一編ご紹介。

作:芥川龍之介










ある日、百円で、嗤うて買い求めし本より選抜。

日本の詩歌30俳句集、中公文庫。

他のは読んでない。







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