18.  トロゴオートエゴクラテック・プロセスとは?。その⑩

文字数 1,992文字

The principle octave was similar to a tree trunk, sending out branches of subsidiary octaves….

オクターブの法則の説明から、それは「樹木」の「幹」に似たイメージを抱いた。

そして、その樹が伸ばす枝々が[副次的な/従属的な]オクターブを意味するのだと…。

完全版では、ここは以下のようになっている。

G began to explain the way in which fundamental octaves are combined with the secondary subordinate to them, how these in their turn send forth new octaves in the next order, and so on.

Gは、基本的なるオクターブが、それらに従属する二次的な従属オクターブ群と、

とどのように関わるか、そして、新たに、二次的な従属オクターブ群がどのように、

新しいオクターブを放つのか、などについてを説明し始めた。

And again I should compare it to the process of growing, our more truly,
to he “constructing” of a tree.

その説明に、私は樹の「成長過程」、否、より正確には、

樹木が『形成される様』と比較すべきものだと考えていた。

Out of a straight vigorous trunk, boughs shoot forth always covering themselves with smaller
and smaller branches; leaves appeared on them and I already guessed at the process of coming
the veins.

真っ直ぐに立つ生命力に溢れた樹の幹から、勢いよく幾つもの枝が辺りの空間に伸びてゆく。

更に、その『枝』からは、より小さな「枝々」が、生え伸び、彼らを覆ってゆく…。

葉ばが、それらの上に現われた。私は、このイメージの先に、既に、葉脈(血脈)が
形成されるに至る過程が来ることを想像していた。

I must confess, in fact, that my attentions attracted chiefly by the harmony and beauty of
the system.

実際、私の関心は、Gの語る〈システム〉における『調和』と『美』に

いたく見せられていたことを告白せねばなるまい。

It should be mentioned that in addition to the octaves which grew out like branches from
a trunk, G pointed out the fact that each note of every octave appears, from another point
of view, as a whole octave. And so throughout.

オクターブを、幹から生え伸びて(出現して)くる「枝えだ」に喩えていたことに加えて、

Gがある事実を指摘したことを記録せねばなるまい...。

すべてのオクターブにおける各音は、観察のスケールを変えて観れば、
その一音の中には、別のあるオクターブの全音が存在していることが分かる。

この事実は延々に「スケールを変えて」続いてゆくものなのだと、考えねばならないと。

These “inner” octaves, I should compare to the concentric layers of a tree-trunk whose
rings fit one within the other.

これらの「内輪の」とでも呼ぶべきオクターブ群に関するイメージとして、


私は同心円状に現れてくる年輪を、


一つの輪が他の輪の内に収まっている様を、イメージしていた…。』

*廃刊本であるグルジェフ弟子たちに語る、 View from real world、
  冒頭部:真理を垣間見る より。



補足:

理屈よりもイメージ理解として参考になります。
記述者は美的センスがある。
「トロゴと何の関係があるねん?!」などとは言われませんように。

『世界樹』のイメージとも関係あるかもね。
背景としてある観えざる制約ルールが『トロゴ』。
かな?。

後、五編。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み