第77話 真彩の誤解
文字数 4,603文字
【高槻レオマンション・806号室・真彩の部屋】
夜、悠斗と真彩は、イタリアンレストランで食事をして、家に帰っている。
そして、自分の部屋でPC操作をしている真彩。
株取引の画面を見て考えている。
真彩「何でこんなに株価、上がってる? 船舶、上がりすぎだわ。相変わらず半導体関係は高いし。あっ、この企業、高配当ジャン。買おっと……」
真彩、PC画面を見ながら、独りブツブツ言っている。
独り言を言って、自分の考えを整理する傾向がある真彩。
そこに、ドアをノックして入って来る悠斗。
悠斗「未だ寝ないの?」
真彩「あぁ、予約してるから先に寝てて?」
悠斗「やだよ。寂しいから待ってる」
と言うと、悠斗、椅子に座っている真彩に、後ろから抱き着く。
そして、真彩の肩の上に顎を乗せ、一緒にPC画面を見る悠斗。
真彩(心の声)「……子どもか?!(笑)」
悠斗、真剣に、真彩のPC画面を見ている。
悠斗「株価上がり過ぎてちょっと怖いよな。その内、暴落するだろうから気を付けないとな」
真彩「うん。悠斗はもう予約したの?」
悠斗「うん、したよ」
と言うと、悠斗、真彩の頬にキスをする。
真彩「真正寺幼稚園の皆んなの為に稼がないとね。新しい遊具、買ってあげたいし……」
悠斗「うん」
真彩「母子家庭、父子家庭の子どもが多いから、子ども食堂の方にも、たまには豪華な食事、用意してあげたいしね……」
悠斗「そうだな」
真彩「あぁ、この前、ママが言ってたんだけど、皆んなよく勉強出来て、二親家庭の子達よりも賢いし、礼儀正しいから、ウチの子も入れて欲しいって殺到してるらしいよ?!」
悠斗「へーぇ、何か嬉しいね」
真彩「片親で生活苦しい子ども達を預かって、学童保育して、それが世間の人から羨ましがられるって、何か嬉しいよね」
悠斗「あぁ、そうだよな。皆んな良い子に育ってるって事だもんな。やっぱり、教育って大事だよな」
真彩「よりよい社会を作るには、子どもの教育が大事だからね。相手を尊重して、人を思い遣る心の優しい人が増えたら、争いが無くなって、戦争、紛争も無くなって、平和で、皆んなが幸せな世の中になるからね」
悠斗「そうだよな」
真彩「よし、予約、完了! 今週はどうなるか?」
悠斗、欠伸をする。
悠斗「ねぇ、早くベッドに行こ?」
真彩「はーい。ねぇ、ちゃんと歯磨いた?」
悠斗「うん。デンタルフロスもちゃんとしたよ、ママ……って、俺は子どもか?!」
真彩と悠斗、顔を見合わせ笑う。
真彩、PCの電源を落とす。
そして、悠斗、真彩と手を繋ぎ、悠斗の部屋に連れて行く。
【悠斗の部屋】
悠斗のベッドで、抱き合う悠斗と真彩。
悠斗「幸せだなぁー。俺の一番の幸せは、昔から真彩とこうする事なんだよな。心、脳が凄く満たされてるの、解かる。あぁー幸せ」
真彩「私もだよ。悠斗の腕に抱かれてる時が一番安心するし、温かい気持ちになって、幸せだよ」
悠斗「うーん、そんな事言われたら、したくなって来るジャン」
真彩、微笑む。
そして、悠斗のパンツの中に手を入れ、陰茎を触る。
真彩「あらら……」
真彩、悠斗の唇に優しくキスをする。
そして色気ある声で、
真彩「悠斗、愛してる……」
と、悠斗の耳元で囁く。
悠斗「ホントにもうー、小悪魔だなぁー。何挑発してんの?!」
と言いつつ、悠斗、嬉しそうな顔。
すると真彩、悠斗の上に乗り、腰を動かし、悠斗を挑発して面白がる。
悠斗「もうー」
と言いつつ、笑顔の悠斗。
しかし、悠斗、直ぐに神妙な顔になる。
悠斗「俺、やっぱりあの時……あぁ、本当は絶対に悪い事で、真彩の人生狂わした性犯罪者が言っちゃーいけないけど……」
真彩「?……」
悠斗「真彩の身体奪って良かったと思ってる」
真彩「えぇ?」
悠斗「でないと、きっと、あの時、付き合ってた彼氏に真彩、奪われてただろ?」
真彩「……あぁ……」
悠斗「俺、真彩の初体験の相手になりたいって思ってたから……真彩の処女を奪いたいっていう願望があったから……だから、あれは成り行きとか、突発的な事じゃなくて、きっと心の奥底で虎視眈々とその機会を狙ってたのかもしれない」
真彩「?……今頃、懺悔してる訳?」
悠斗「うん。深層心理辿って行って、自己分析して気付いた。俺って、やっぱ、自己中でヤバイい奴だよな。真彩に対して異常に執着有り過ぎて、狂ってるよな」
悠斗、自分の過去の、真彩への行為に対して、反省、懺悔している。
すると、真彩が、
真彩「悠斗……もう、良いじゃん。過去の事なんて。『今から始めよう?』って悠斗、言ったジャン。それに私は、『悠斗で良かったと思ってる』って言ったでしょ? 私は、悠斗の愛に包まれて、今とっても幸せだよ?!」
と言って、真彩、悠斗に微笑む。
悠斗「……」
真彩「どんな経緯であれ、悠斗と私は、今、愛し合ってて、一緒に暮らせてるんだから有難いよ。感謝だよ」
真彩の励ましとも思える言葉に、微笑む悠斗。
すると悠斗、真彩を下にして覆い被さり、真彩を愛撫し出す。
真彩、悠斗に愛撫され、幸せを感じ、微笑む真彩。
真彩「あっ……あのさー……」
と、真彩が言い出す。
悠斗「ん?」
真彩「前に私が倒れた時、介助してくれたでしょ?」
悠斗「あぁ……うん」
真彩「何でパンティーの中、覗くかな?……って思って……」
悠斗「えぇ? だって、優衣ちゃんが、真彩、生理中だって教えてくれたからさぁー。量が多かったらナプキン替えないとって思って……」
と、悠斗、屈託のない笑顔で言う。
真彩「もうー、気付いた時、ビックリしたよ。それに、朝起きて鏡見たら、キスマーク付けられてたし」
悠斗「あぁ、パジャマに着替えさせてた時、真彩のブラジャー外したら、ムラムラして来てさぁ……ちょっとした出来心」
真彩「もうー、私が辛くて意識が無い時に、普通、そんな事、するかね?」
悠斗「いやー、だって、真彩ちゃんの肌、久しぶりに触ったら、ついね……」
と、無邪気な笑顔で言う悠斗。
真彩「あの、私、赤ちゃんじゃないんだからね! おむつ交換感覚だったでしょ?!」
悠斗「まあ、それもあったけど……単なる好奇心」
真彩「もうー、信じらんないよ。悠斗はホント、エッチなんだから!」
悠斗「だって、真彩の全て、知りたいんだもん。あんな事、元カレさん達はしないだろ?」
真彩「もうー、する訳ないでしょ?!」
と、立腹した感じで言う真彩。
悠斗「あっ……冗談で言ったのに、嫌だなぁー、元カレの事、思い出して言っただろ」
と、悠斗、ふてた感じで言う。
真彩(心の声)「あっ、引っ掛かけたな? 悠斗の言葉に誘導された。焼きもちやかせちゃった……」
そこで、
真彩「悠斗だって、元カノさん達にあんな事してた訳だ……」
と言って、悠斗を引っ掛ける真彩。
悠斗「バーカ、そんな事する訳ないだろ! そんな事したらドン引きされて、それこそ異常者だと思われるわ」
真彩「悠斗も、元カノさん達の事を思い出して言ったよね?」
悠斗「?……」
悠斗(心の声)「あぁ……引っ掛かっちゃった……」
真彩「お互い様だね!」
悠斗「……」
悠斗、口を尖らせ、不服そうな顔をする。
真彩「ねぇ、悠斗……」
悠斗「んん?」
真彩「して?」
と言って、悠斗に微笑む真彩。
悠斗「んん?……」
悠斗、真彩の『して?』という言葉の意味を考える。
すると、
悠斗「姫様、かしこまりました!」
と言うと、直ぐに真彩のパンティーを脱がす悠斗。
悠斗、下僕になりきる。
悠斗「姫様に快感を味わって頂きますね!」
というと、真彩の下半身を愛撫し始める悠斗。
真彩、直ぐに気持ち良さそうな顔になる。
悠斗の絶妙な舌や指に、感じ入っている真彩。
時々、
真彩「……あぁ……」
と、真彩の悩ましい声が漏れる。
何分も、真彩の女性器を愛撫し続ける悠斗。
そして、真彩、エクスタシーを感じ、頭がツーンとなり、オーガズムを感じる。
悠斗の温かい愛を感じ、幸福感を味わう真彩。
真彩「悠斗……感じた。有難う……」
しかし、それでも悠斗、まだ遣り続ける。
真彩「悠斗……もう大丈夫だから……感じたから……」
悠斗「ホント? 未だ、いくらでもするよ?」
真彩「ううん。もう大丈夫。悠斗の愛、沢山感じたから……」
悠斗「そう? 感じてくれた?」
真彩「うん。気持ち良かった。悠斗の愛、脳の海馬に埋め込んだ」
悠斗、真彩の言葉に、満足気な顔をする。
真彩「あのね、悠斗が元カノさんのこと思い出してたから、嫉妬しちゃったの。それに、この前、駅の構内通った時に、悠斗、女の子に囲まれて凄く楽しそうだったから……」
悠斗「えっ?……」
悠斗、フリーズする。
悠斗(心の声)「あぁ、営業部の有志と懇親会した時か……」
真彩「それにね、昔の事もフラッシュバックして……」
悠斗「えっ? 何?」
真彩「今迄、黙ってたけど…」
悠斗「?……」
真彩「悠斗が、大学でNO.1美女とデートしてたから、あの時、すっごく寂しかった。裏切られたって思った……」
悠斗「えっ?……」
悠斗(心の声)「あぁ……真彩にバレてたんだ。真彩が嫉妬しない様に黙ってたのに……」
悠斗「そっか……俺が浮気したと思ったんだ……」
悠斗(心の声)「これも、真彩が俺の元を去った原因の一つか……」
悠斗「先輩に告られて、断ったんだけど、でも『一回だけで良いからデートして?』って言われたんだよ。先輩だし、無碍に出来なかったから、一回デートしただけだよ?! 映画観て、食事しただけだよ」
真彩「?……」
真彩、何かを考えている様子。
過去を遡って、記憶を辿っている真彩。
悠斗(心の声)「真彩、嫉妬してたんだ。俺がもっと早く気付いてたら、こんなに回り道せずに済んだのに……なんてこった……」
悠斗「あっ……思い出した。真彩、あの時、母さんが好きな竹内まりやさんの『September』って曲、一日中リピートして掛けてたな。一カ月位、ずーっとその曲掛けてたから、よっぽど好きなんだろうな……って思ってたんだけど……」
真彩「あぁ……うん。あの歌詞と自分とを重ねてた。彼氏を、年上の人に取られちゃう悲しい曲だから……」
悠斗「もうー、勝手に妄想するなよ! 先輩とは何にもなかったんだから」
真彩「私、自分の嫉妬深さが嫌になって、ホントにあの時、辛かったんだよね。だから、悠斗の事、早く忘れ様と思って……」
真彩、その後、言葉が詰まって出て来ない。
悠斗「真彩、それは俺も同じだよ。真彩に対して異常に嫉妬深くて、俺、今でも自分が嫌になる時あるから。でも、それだけ真彩の事、愛してるって事だから……」
しばらく沈黙の二人。
二人共、過去の二人の遣り取りを思い出している。
ちょっと悲し気な顔の真彩。
真彩の心を察知した悠斗、真彩を愛撫し始める。
真彩「あぁ、もう大丈夫だよ。悠斗の愛、身体に沁み込んだから……」
悠斗(心の声)「あぁ、真彩……何て可愛いんだ……」
悠斗、真彩に微笑む。
悠斗「俺が愛してるのは真彩だけだよ?!」
真彩「うん。有難う……」
悠斗「じゃー、俺も真彩の愛を感じよーっと……」
そう言うと、悠斗、真彩の上半身から下半身迄、真彩の身体を愛撫し、自分の脳を興奮させる。
そして、避妊具を着け、真彩の女性器の膣に自分の陰茎を挿入する。
真彩、悠斗に合わせ、同じ様に腰を揺らし、悠斗を喜ばす。
悠斗「あぁ……真彩……愛してる……」
真彩「悠斗……愛してる……」
悠斗、エクスタシーを感じ、喜ぶ。
真彩も満足気。
悠斗「俺、幸せ」
真彩「私も、幸せ」
悠斗と真彩、顔を見合わせ微笑み合う。
夜、悠斗と真彩は、イタリアンレストランで食事をして、家に帰っている。
そして、自分の部屋でPC操作をしている真彩。
株取引の画面を見て考えている。
真彩「何でこんなに株価、上がってる? 船舶、上がりすぎだわ。相変わらず半導体関係は高いし。あっ、この企業、高配当ジャン。買おっと……」
真彩、PC画面を見ながら、独りブツブツ言っている。
独り言を言って、自分の考えを整理する傾向がある真彩。
そこに、ドアをノックして入って来る悠斗。
悠斗「未だ寝ないの?」
真彩「あぁ、予約してるから先に寝てて?」
悠斗「やだよ。寂しいから待ってる」
と言うと、悠斗、椅子に座っている真彩に、後ろから抱き着く。
そして、真彩の肩の上に顎を乗せ、一緒にPC画面を見る悠斗。
真彩(心の声)「……子どもか?!(笑)」
悠斗、真剣に、真彩のPC画面を見ている。
悠斗「株価上がり過ぎてちょっと怖いよな。その内、暴落するだろうから気を付けないとな」
真彩「うん。悠斗はもう予約したの?」
悠斗「うん、したよ」
と言うと、悠斗、真彩の頬にキスをする。
真彩「真正寺幼稚園の皆んなの為に稼がないとね。新しい遊具、買ってあげたいし……」
悠斗「うん」
真彩「母子家庭、父子家庭の子どもが多いから、子ども食堂の方にも、たまには豪華な食事、用意してあげたいしね……」
悠斗「そうだな」
真彩「あぁ、この前、ママが言ってたんだけど、皆んなよく勉強出来て、二親家庭の子達よりも賢いし、礼儀正しいから、ウチの子も入れて欲しいって殺到してるらしいよ?!」
悠斗「へーぇ、何か嬉しいね」
真彩「片親で生活苦しい子ども達を預かって、学童保育して、それが世間の人から羨ましがられるって、何か嬉しいよね」
悠斗「あぁ、そうだよな。皆んな良い子に育ってるって事だもんな。やっぱり、教育って大事だよな」
真彩「よりよい社会を作るには、子どもの教育が大事だからね。相手を尊重して、人を思い遣る心の優しい人が増えたら、争いが無くなって、戦争、紛争も無くなって、平和で、皆んなが幸せな世の中になるからね」
悠斗「そうだよな」
真彩「よし、予約、完了! 今週はどうなるか?」
悠斗、欠伸をする。
悠斗「ねぇ、早くベッドに行こ?」
真彩「はーい。ねぇ、ちゃんと歯磨いた?」
悠斗「うん。デンタルフロスもちゃんとしたよ、ママ……って、俺は子どもか?!」
真彩と悠斗、顔を見合わせ笑う。
真彩、PCの電源を落とす。
そして、悠斗、真彩と手を繋ぎ、悠斗の部屋に連れて行く。
【悠斗の部屋】
悠斗のベッドで、抱き合う悠斗と真彩。
悠斗「幸せだなぁー。俺の一番の幸せは、昔から真彩とこうする事なんだよな。心、脳が凄く満たされてるの、解かる。あぁー幸せ」
真彩「私もだよ。悠斗の腕に抱かれてる時が一番安心するし、温かい気持ちになって、幸せだよ」
悠斗「うーん、そんな事言われたら、したくなって来るジャン」
真彩、微笑む。
そして、悠斗のパンツの中に手を入れ、陰茎を触る。
真彩「あらら……」
真彩、悠斗の唇に優しくキスをする。
そして色気ある声で、
真彩「悠斗、愛してる……」
と、悠斗の耳元で囁く。
悠斗「ホントにもうー、小悪魔だなぁー。何挑発してんの?!」
と言いつつ、悠斗、嬉しそうな顔。
すると真彩、悠斗の上に乗り、腰を動かし、悠斗を挑発して面白がる。
悠斗「もうー」
と言いつつ、笑顔の悠斗。
しかし、悠斗、直ぐに神妙な顔になる。
悠斗「俺、やっぱりあの時……あぁ、本当は絶対に悪い事で、真彩の人生狂わした性犯罪者が言っちゃーいけないけど……」
真彩「?……」
悠斗「真彩の身体奪って良かったと思ってる」
真彩「えぇ?」
悠斗「でないと、きっと、あの時、付き合ってた彼氏に真彩、奪われてただろ?」
真彩「……あぁ……」
悠斗「俺、真彩の初体験の相手になりたいって思ってたから……真彩の処女を奪いたいっていう願望があったから……だから、あれは成り行きとか、突発的な事じゃなくて、きっと心の奥底で虎視眈々とその機会を狙ってたのかもしれない」
真彩「?……今頃、懺悔してる訳?」
悠斗「うん。深層心理辿って行って、自己分析して気付いた。俺って、やっぱ、自己中でヤバイい奴だよな。真彩に対して異常に執着有り過ぎて、狂ってるよな」
悠斗、自分の過去の、真彩への行為に対して、反省、懺悔している。
すると、真彩が、
真彩「悠斗……もう、良いじゃん。過去の事なんて。『今から始めよう?』って悠斗、言ったジャン。それに私は、『悠斗で良かったと思ってる』って言ったでしょ? 私は、悠斗の愛に包まれて、今とっても幸せだよ?!」
と言って、真彩、悠斗に微笑む。
悠斗「……」
真彩「どんな経緯であれ、悠斗と私は、今、愛し合ってて、一緒に暮らせてるんだから有難いよ。感謝だよ」
真彩の励ましとも思える言葉に、微笑む悠斗。
すると悠斗、真彩を下にして覆い被さり、真彩を愛撫し出す。
真彩、悠斗に愛撫され、幸せを感じ、微笑む真彩。
真彩「あっ……あのさー……」
と、真彩が言い出す。
悠斗「ん?」
真彩「前に私が倒れた時、介助してくれたでしょ?」
悠斗「あぁ……うん」
真彩「何でパンティーの中、覗くかな?……って思って……」
悠斗「えぇ? だって、優衣ちゃんが、真彩、生理中だって教えてくれたからさぁー。量が多かったらナプキン替えないとって思って……」
と、悠斗、屈託のない笑顔で言う。
真彩「もうー、気付いた時、ビックリしたよ。それに、朝起きて鏡見たら、キスマーク付けられてたし」
悠斗「あぁ、パジャマに着替えさせてた時、真彩のブラジャー外したら、ムラムラして来てさぁ……ちょっとした出来心」
真彩「もうー、私が辛くて意識が無い時に、普通、そんな事、するかね?」
悠斗「いやー、だって、真彩ちゃんの肌、久しぶりに触ったら、ついね……」
と、無邪気な笑顔で言う悠斗。
真彩「あの、私、赤ちゃんじゃないんだからね! おむつ交換感覚だったでしょ?!」
悠斗「まあ、それもあったけど……単なる好奇心」
真彩「もうー、信じらんないよ。悠斗はホント、エッチなんだから!」
悠斗「だって、真彩の全て、知りたいんだもん。あんな事、元カレさん達はしないだろ?」
真彩「もうー、する訳ないでしょ?!」
と、立腹した感じで言う真彩。
悠斗「あっ……冗談で言ったのに、嫌だなぁー、元カレの事、思い出して言っただろ」
と、悠斗、ふてた感じで言う。
真彩(心の声)「あっ、引っ掛かけたな? 悠斗の言葉に誘導された。焼きもちやかせちゃった……」
そこで、
真彩「悠斗だって、元カノさん達にあんな事してた訳だ……」
と言って、悠斗を引っ掛ける真彩。
悠斗「バーカ、そんな事する訳ないだろ! そんな事したらドン引きされて、それこそ異常者だと思われるわ」
真彩「悠斗も、元カノさん達の事を思い出して言ったよね?」
悠斗「?……」
悠斗(心の声)「あぁ……引っ掛かっちゃった……」
真彩「お互い様だね!」
悠斗「……」
悠斗、口を尖らせ、不服そうな顔をする。
真彩「ねぇ、悠斗……」
悠斗「んん?」
真彩「して?」
と言って、悠斗に微笑む真彩。
悠斗「んん?……」
悠斗、真彩の『して?』という言葉の意味を考える。
すると、
悠斗「姫様、かしこまりました!」
と言うと、直ぐに真彩のパンティーを脱がす悠斗。
悠斗、下僕になりきる。
悠斗「姫様に快感を味わって頂きますね!」
というと、真彩の下半身を愛撫し始める悠斗。
真彩、直ぐに気持ち良さそうな顔になる。
悠斗の絶妙な舌や指に、感じ入っている真彩。
時々、
真彩「……あぁ……」
と、真彩の悩ましい声が漏れる。
何分も、真彩の女性器を愛撫し続ける悠斗。
そして、真彩、エクスタシーを感じ、頭がツーンとなり、オーガズムを感じる。
悠斗の温かい愛を感じ、幸福感を味わう真彩。
真彩「悠斗……感じた。有難う……」
しかし、それでも悠斗、まだ遣り続ける。
真彩「悠斗……もう大丈夫だから……感じたから……」
悠斗「ホント? 未だ、いくらでもするよ?」
真彩「ううん。もう大丈夫。悠斗の愛、沢山感じたから……」
悠斗「そう? 感じてくれた?」
真彩「うん。気持ち良かった。悠斗の愛、脳の海馬に埋め込んだ」
悠斗、真彩の言葉に、満足気な顔をする。
真彩「あのね、悠斗が元カノさんのこと思い出してたから、嫉妬しちゃったの。それに、この前、駅の構内通った時に、悠斗、女の子に囲まれて凄く楽しそうだったから……」
悠斗「えっ?……」
悠斗、フリーズする。
悠斗(心の声)「あぁ、営業部の有志と懇親会した時か……」
真彩「それにね、昔の事もフラッシュバックして……」
悠斗「えっ? 何?」
真彩「今迄、黙ってたけど…」
悠斗「?……」
真彩「悠斗が、大学でNO.1美女とデートしてたから、あの時、すっごく寂しかった。裏切られたって思った……」
悠斗「えっ?……」
悠斗(心の声)「あぁ……真彩にバレてたんだ。真彩が嫉妬しない様に黙ってたのに……」
悠斗「そっか……俺が浮気したと思ったんだ……」
悠斗(心の声)「これも、真彩が俺の元を去った原因の一つか……」
悠斗「先輩に告られて、断ったんだけど、でも『一回だけで良いからデートして?』って言われたんだよ。先輩だし、無碍に出来なかったから、一回デートしただけだよ?! 映画観て、食事しただけだよ」
真彩「?……」
真彩、何かを考えている様子。
過去を遡って、記憶を辿っている真彩。
悠斗(心の声)「真彩、嫉妬してたんだ。俺がもっと早く気付いてたら、こんなに回り道せずに済んだのに……なんてこった……」
悠斗「あっ……思い出した。真彩、あの時、母さんが好きな竹内まりやさんの『September』って曲、一日中リピートして掛けてたな。一カ月位、ずーっとその曲掛けてたから、よっぽど好きなんだろうな……って思ってたんだけど……」
真彩「あぁ……うん。あの歌詞と自分とを重ねてた。彼氏を、年上の人に取られちゃう悲しい曲だから……」
悠斗「もうー、勝手に妄想するなよ! 先輩とは何にもなかったんだから」
真彩「私、自分の嫉妬深さが嫌になって、ホントにあの時、辛かったんだよね。だから、悠斗の事、早く忘れ様と思って……」
真彩、その後、言葉が詰まって出て来ない。
悠斗「真彩、それは俺も同じだよ。真彩に対して異常に嫉妬深くて、俺、今でも自分が嫌になる時あるから。でも、それだけ真彩の事、愛してるって事だから……」
しばらく沈黙の二人。
二人共、過去の二人の遣り取りを思い出している。
ちょっと悲し気な顔の真彩。
真彩の心を察知した悠斗、真彩を愛撫し始める。
真彩「あぁ、もう大丈夫だよ。悠斗の愛、身体に沁み込んだから……」
悠斗(心の声)「あぁ、真彩……何て可愛いんだ……」
悠斗、真彩に微笑む。
悠斗「俺が愛してるのは真彩だけだよ?!」
真彩「うん。有難う……」
悠斗「じゃー、俺も真彩の愛を感じよーっと……」
そう言うと、悠斗、真彩の上半身から下半身迄、真彩の身体を愛撫し、自分の脳を興奮させる。
そして、避妊具を着け、真彩の女性器の膣に自分の陰茎を挿入する。
真彩、悠斗に合わせ、同じ様に腰を揺らし、悠斗を喜ばす。
悠斗「あぁ……真彩……愛してる……」
真彩「悠斗……愛してる……」
悠斗、エクスタシーを感じ、喜ぶ。
真彩も満足気。
悠斗「俺、幸せ」
真彩「私も、幸せ」
悠斗と真彩、顔を見合わせ微笑み合う。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
(ログインが必要です)