第88話 智之の不倫疑惑
文字数 1,278文字
【中村家】
悠斗と真彩の実家、中村家は、庭付き一戸建ての、洒落た感じの家だ。
庭には沢山の花や、野菜、ハーブが植えられている。
悠斗と真彩の母親・亜希が、サラダに入れる食材を中心に栽培している。
亜希、朝食後の食器を洗い終わり、庭の畑に水やりしようと思っていると、智之が、洒落た格好でリビングにやって来る。
智之「ちょっと出掛けて来る!」
と、亜希に言うが、亜希の顔をまともに見ようとはしない。
亜希「あ、はい。どちらに?」
と、智之に尋ねる亜希。
智之「あぁ、梅田……」
とだけ言って、さっさと玄関に行って、靴を履く智之。
亜希「行ってらっしゃい!」
と言って、玄関に見送りに行くと、智之の背中がちらっと見え、ドアが閉まりかけている。
亜希「早っ!……」
智之が慌ただしく出て行ったので、智之にやましい気持ちがあるのだと感じている亜希。
そこに、IP電話の着信メロディーが鳴る。
亜希「はいはい、ちょっとお待ちください」
と、独り言を言いながら、リビングにある電話機の表示を見る。
電話機の表示は、『マヤ』と出ていたので、躊躇せずに受話器を手に取る。
亜希「はーい」
真彩(声)「ねぇ、パパ、出掛けた?」
亜希「マーちゃんはホント、勘が良いよね。今、帽子被ってサングラスとマスクして出て行った。変装してるつもりみたい」
真彩(声)「で、どこに行くって言ってた?」
亜希「あぁ、梅田に行くって言ってた」
真彩(声)「分かった。じゃー、跡をつけるね! こっちの方が駅近だから、余裕で間に合うし」
亜希「えぇ? いいよ、そんな事しなくても。折角の休みなんだから、悠斗と二人の時間を楽しみなさい?!」
真彩(声)「大丈夫。どこでも楽しめるから!」
【高槻レオマンション・806号室】
真彩、スマホを閉じ、悠斗を見る。
悠斗、ニヤニヤしながら、台所のシンクで朝食後の皿を洗っている。
真彩、ナウシカに成りきり、精悍な顔で悠斗に言う。
真彩「悠斗、行くよ! パパの跡つけるよ! 直ぐ出発!」
真彩の言葉に、悠斗、キョトンとする。
悠斗「えっ? あ、はい。姫様」
と言って、真彩を見て微笑む悠斗。
真彩、悠斗の顔をじっと見る。
真彩「ねぇ、さっきから何でニヤニヤしてんの?」
と、悠斗に尋ねる。
すると悠斗、笑顔で、
悠斗「うん? だって、また真彩とこうやって仲良く一緒に暮らせてるんだよ?! 嬉しくってさー。俺はホントに幸せ者だなって思って……感謝だなーって思ってさぁ……」
と、自分の想いを素直に言う。
真彩、悠斗の素直で飾らない言葉に、思わず胸がキュンとなる。
真彩(心の声)「悠斗……なんて素直で可愛いの?!」
すると、真彩、悠斗の所に行き、後ろから悠斗の腰に両手を回す。
真彩「悠斗、大―好き。私も、悠斗と一緒に暮らせて感謝だよ!」
悠斗「嬉しいなぁー。マーヤちゃん、大ー好き。あぁーしたくなって来た。真彩ちゃんと合体したーい! お風呂、入ろ?」
と、甘えた感じで言う悠斗。
すると真彩、悠斗の股間に手を当てる。
真彩「もうー、夜までお預けね!」
悠斗「えぇー……」
悠斗、駄々を捏ねる子どもの様に口を尖らせ、拗ねる。
悠斗と真彩の実家、中村家は、庭付き一戸建ての、洒落た感じの家だ。
庭には沢山の花や、野菜、ハーブが植えられている。
悠斗と真彩の母親・亜希が、サラダに入れる食材を中心に栽培している。
亜希、朝食後の食器を洗い終わり、庭の畑に水やりしようと思っていると、智之が、洒落た格好でリビングにやって来る。
智之「ちょっと出掛けて来る!」
と、亜希に言うが、亜希の顔をまともに見ようとはしない。
亜希「あ、はい。どちらに?」
と、智之に尋ねる亜希。
智之「あぁ、梅田……」
とだけ言って、さっさと玄関に行って、靴を履く智之。
亜希「行ってらっしゃい!」
と言って、玄関に見送りに行くと、智之の背中がちらっと見え、ドアが閉まりかけている。
亜希「早っ!……」
智之が慌ただしく出て行ったので、智之にやましい気持ちがあるのだと感じている亜希。
そこに、IP電話の着信メロディーが鳴る。
亜希「はいはい、ちょっとお待ちください」
と、独り言を言いながら、リビングにある電話機の表示を見る。
電話機の表示は、『マヤ』と出ていたので、躊躇せずに受話器を手に取る。
亜希「はーい」
真彩(声)「ねぇ、パパ、出掛けた?」
亜希「マーちゃんはホント、勘が良いよね。今、帽子被ってサングラスとマスクして出て行った。変装してるつもりみたい」
真彩(声)「で、どこに行くって言ってた?」
亜希「あぁ、梅田に行くって言ってた」
真彩(声)「分かった。じゃー、跡をつけるね! こっちの方が駅近だから、余裕で間に合うし」
亜希「えぇ? いいよ、そんな事しなくても。折角の休みなんだから、悠斗と二人の時間を楽しみなさい?!」
真彩(声)「大丈夫。どこでも楽しめるから!」
【高槻レオマンション・806号室】
真彩、スマホを閉じ、悠斗を見る。
悠斗、ニヤニヤしながら、台所のシンクで朝食後の皿を洗っている。
真彩、ナウシカに成りきり、精悍な顔で悠斗に言う。
真彩「悠斗、行くよ! パパの跡つけるよ! 直ぐ出発!」
真彩の言葉に、悠斗、キョトンとする。
悠斗「えっ? あ、はい。姫様」
と言って、真彩を見て微笑む悠斗。
真彩、悠斗の顔をじっと見る。
真彩「ねぇ、さっきから何でニヤニヤしてんの?」
と、悠斗に尋ねる。
すると悠斗、笑顔で、
悠斗「うん? だって、また真彩とこうやって仲良く一緒に暮らせてるんだよ?! 嬉しくってさー。俺はホントに幸せ者だなって思って……感謝だなーって思ってさぁ……」
と、自分の想いを素直に言う。
真彩、悠斗の素直で飾らない言葉に、思わず胸がキュンとなる。
真彩(心の声)「悠斗……なんて素直で可愛いの?!」
すると、真彩、悠斗の所に行き、後ろから悠斗の腰に両手を回す。
真彩「悠斗、大―好き。私も、悠斗と一緒に暮らせて感謝だよ!」
悠斗「嬉しいなぁー。マーヤちゃん、大ー好き。あぁーしたくなって来た。真彩ちゃんと合体したーい! お風呂、入ろ?」
と、甘えた感じで言う悠斗。
すると真彩、悠斗の股間に手を当てる。
真彩「もうー、夜までお預けね!」
悠斗「えぇー……」
悠斗、駄々を捏ねる子どもの様に口を尖らせ、拗ねる。
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