第44話 カレーフェスタ大成功
文字数 1,935文字
【ハーモニー社・高槻店カフェ】
ハーモニー社・高槻店カフェでは、カレーフェスタを特別開催している。
初めての事なので、スタッフが右往左往し、忙しそうにしている。
真彩と優衣も朝から手伝いに来ている。
優衣「凄い人気ですね。まさかの行列! 宣伝効果ありましたね。ビックリです……」
真彩「役員会ですんなり承認されたのには驚いたけどね。前田さんのお蔭だわ。やっぱり私の目に狂いはなかった。あの人、良い運を持ってるわ。ラッキーボーイだわ。あっ……メニュー開発に向いてるんじゃないかな? 探求心、好奇心、向上心が強いから……」
優衣「あぁ、良いかも。真面目で勉強熱心ですもんね……」
【ハーモニー社・社長室】
夜、ハーモニー社・社長室で、優衣が、PC画面見ながら、ネットサーフィンしている。
真彩、ちらっと、隣のデスクの優衣を見る。
真彩「何、ニタニタして見てるんですか?」
優衣「あぁ、ウチの会社に関する事を書いてる人達のSNSチェックしてるんですけど……結構、良い事、書いてくれてて……何か、嬉しくなっちゃって……応援して貰えるって、嬉しいですね」
真彩「そりゃー嬉しいよ」
優衣「あっ……この人、人気ブロガーみたい……」
人気ブロガー『えだまめ』のブログを読み始める優衣。
優衣「えぇ? 〈今日は、ハーモニー社の高槻店でカレーフェスタするって事で行ったんだけど、売り切れだった(泣) 食べたかったなぁー。特にシーフードカレーを。可愛い社長さん、また第二弾やってね♡〉ですって。えっ? ひょっとして社長のファン?」
真彩「じゃー『えだまめさん』のご要望にお応えしないとね。第二弾、全国一斉開催するから!」
優衣「えぇー? ホントに?」
真彩「はい。ホントです。来月早々に開催できる様に、店長さん達に通達します」
優衣「はい! でも、何でこんな人気ブロガーさんがウチの会社、応援してくれてるんでしょうね?」
真彩「ホントだね。でも、その人、間違いなくこの近辺に住んでるよね? 会ったらお礼言わないとね……」
優衣「ホント、お礼言わないと…‥‥どんな人なのか、見てみたいですね!」
真彩「そんなしょっちゅう来れるって事は、定年退職して時間がある人だろうね」
優衣「あぁ、そう言えば、高槻店に行く度に会う人いますよね? グレイヘアの男性」
真彩「……あぁ、はいはい、あの人ね……」
優衣「そう言えば…‥あの人、この前、社長の事、じっと見てませんでした?」
真彩「……あぁ、そう言えば……視線、感じてました」
【カフェバー「Route72」】
カフェバー「Route72」では、真彩、優衣、松本が、テーブル席で祝杯をあげている。
カレーフェスタの大成功を喜び、三人でビールジョッキを合わせ、乾杯する。
真彩・優衣・松本「かんぱーい!」
一口飲んで、拍手をし、喜ぶ三人。
松本「良かったね、大成功で」
真彩「ホント、良かったよ。前田さんとタッくんと従業員の皆さんとお客様のお蔭だよ」
松本「いやいや、僕は何もしてないよ」
首を横振り、謙虚な態度の松本。
真彩「何でよ、前田さんにスパイスとか教えてくれて、アドバイスしてくれたジャン!」
優衣「うん、うん」
松本「いや、それだけだよ」
真彩「それが大きいんだよ。隠し味って超大事だから……」
松本「ふーん、じゃー、お役に立てて良かったよ」
松本、真彩と優衣に微笑む。
松本「あっ、今日は、二人が大好きなパエリア、作ってるからね。もう直ぐ焼き上がるから!」
真彩「ヤッター、嬉しいなぁー。パエリア大好き!」
優衣「嬉しいー」
真彩と優衣、無邪気に喜ぶ。
松本「あぁ、ねぇ、最近、よく来る様になったお客さんなんだけど……」
松本、優衣と目を合わす。
真彩「んん???」
松本「ほら、この前、ニコラ・テスラの話で盛り上がってたジャン!」
真彩「あぁ、あの面白い人? あの人がどうかしたの?」
松本「昨日、マーちゃんの事、根掘り葉掘り聞かれたよ。あぁ、勿論、お客様のプライバシーなんで……って言って、何も情報与えなかったよ!」
真彩「ふーん……有難う」
松本「マーちゃんの事、好きみたい……」
優衣、驚く。
しかし、真彩は動ぜず。
真彩「ふーん……」
松本「えっ?……『ふーん』で終わり???」
真彩「えっ? だって、興味ないもん……」
真彩の言葉に、松本と優衣、微笑む。
優衣「その人、何て名前?」
と、真彩に聞く優衣。
真彩「えぇー、知らない」
と、愛想なく言う真彩。
優衣「職業は?」
真彩「知らない」
優衣「?……」
真彩「だって興味ないし……」
優衣「ふーん……」
優衣(心の声)「なーんだ、心配しなくて大丈夫ジャン。悠ちゃんに報告しなくちゃ!……」
松本(心の声)「悠さん、ホッとするだろうな……良かったー……」
優衣と松本、微笑み合う。
ハーモニー社・高槻店カフェでは、カレーフェスタを特別開催している。
初めての事なので、スタッフが右往左往し、忙しそうにしている。
真彩と優衣も朝から手伝いに来ている。
優衣「凄い人気ですね。まさかの行列! 宣伝効果ありましたね。ビックリです……」
真彩「役員会ですんなり承認されたのには驚いたけどね。前田さんのお蔭だわ。やっぱり私の目に狂いはなかった。あの人、良い運を持ってるわ。ラッキーボーイだわ。あっ……メニュー開発に向いてるんじゃないかな? 探求心、好奇心、向上心が強いから……」
優衣「あぁ、良いかも。真面目で勉強熱心ですもんね……」
【ハーモニー社・社長室】
夜、ハーモニー社・社長室で、優衣が、PC画面見ながら、ネットサーフィンしている。
真彩、ちらっと、隣のデスクの優衣を見る。
真彩「何、ニタニタして見てるんですか?」
優衣「あぁ、ウチの会社に関する事を書いてる人達のSNSチェックしてるんですけど……結構、良い事、書いてくれてて……何か、嬉しくなっちゃって……応援して貰えるって、嬉しいですね」
真彩「そりゃー嬉しいよ」
優衣「あっ……この人、人気ブロガーみたい……」
人気ブロガー『えだまめ』のブログを読み始める優衣。
優衣「えぇ? 〈今日は、ハーモニー社の高槻店でカレーフェスタするって事で行ったんだけど、売り切れだった(泣) 食べたかったなぁー。特にシーフードカレーを。可愛い社長さん、また第二弾やってね♡〉ですって。えっ? ひょっとして社長のファン?」
真彩「じゃー『えだまめさん』のご要望にお応えしないとね。第二弾、全国一斉開催するから!」
優衣「えぇー? ホントに?」
真彩「はい。ホントです。来月早々に開催できる様に、店長さん達に通達します」
優衣「はい! でも、何でこんな人気ブロガーさんがウチの会社、応援してくれてるんでしょうね?」
真彩「ホントだね。でも、その人、間違いなくこの近辺に住んでるよね? 会ったらお礼言わないとね……」
優衣「ホント、お礼言わないと…‥‥どんな人なのか、見てみたいですね!」
真彩「そんなしょっちゅう来れるって事は、定年退職して時間がある人だろうね」
優衣「あぁ、そう言えば、高槻店に行く度に会う人いますよね? グレイヘアの男性」
真彩「……あぁ、はいはい、あの人ね……」
優衣「そう言えば…‥あの人、この前、社長の事、じっと見てませんでした?」
真彩「……あぁ、そう言えば……視線、感じてました」
【カフェバー「Route72」】
カフェバー「Route72」では、真彩、優衣、松本が、テーブル席で祝杯をあげている。
カレーフェスタの大成功を喜び、三人でビールジョッキを合わせ、乾杯する。
真彩・優衣・松本「かんぱーい!」
一口飲んで、拍手をし、喜ぶ三人。
松本「良かったね、大成功で」
真彩「ホント、良かったよ。前田さんとタッくんと従業員の皆さんとお客様のお蔭だよ」
松本「いやいや、僕は何もしてないよ」
首を横振り、謙虚な態度の松本。
真彩「何でよ、前田さんにスパイスとか教えてくれて、アドバイスしてくれたジャン!」
優衣「うん、うん」
松本「いや、それだけだよ」
真彩「それが大きいんだよ。隠し味って超大事だから……」
松本「ふーん、じゃー、お役に立てて良かったよ」
松本、真彩と優衣に微笑む。
松本「あっ、今日は、二人が大好きなパエリア、作ってるからね。もう直ぐ焼き上がるから!」
真彩「ヤッター、嬉しいなぁー。パエリア大好き!」
優衣「嬉しいー」
真彩と優衣、無邪気に喜ぶ。
松本「あぁ、ねぇ、最近、よく来る様になったお客さんなんだけど……」
松本、優衣と目を合わす。
真彩「んん???」
松本「ほら、この前、ニコラ・テスラの話で盛り上がってたジャン!」
真彩「あぁ、あの面白い人? あの人がどうかしたの?」
松本「昨日、マーちゃんの事、根掘り葉掘り聞かれたよ。あぁ、勿論、お客様のプライバシーなんで……って言って、何も情報与えなかったよ!」
真彩「ふーん……有難う」
松本「マーちゃんの事、好きみたい……」
優衣、驚く。
しかし、真彩は動ぜず。
真彩「ふーん……」
松本「えっ?……『ふーん』で終わり???」
真彩「えっ? だって、興味ないもん……」
真彩の言葉に、松本と優衣、微笑む。
優衣「その人、何て名前?」
と、真彩に聞く優衣。
真彩「えぇー、知らない」
と、愛想なく言う真彩。
優衣「職業は?」
真彩「知らない」
優衣「?……」
真彩「だって興味ないし……」
優衣「ふーん……」
優衣(心の声)「なーんだ、心配しなくて大丈夫ジャン。悠ちゃんに報告しなくちゃ!……」
松本(心の声)「悠さん、ホッとするだろうな……良かったー……」
優衣と松本、微笑み合う。
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