第65話 悩む悠斗に助っ人三人
文字数 1,701文字
【カフェバー「Route72」】
夜、カフェバー「Route72」のカウンター席で、一人で飲んでいる悠斗。
店主の松本が、悠斗の所にやって来る。
松本「はい、これサービス」
と言って、白い皿に乗ったアボカドサラダを、悠斗の目の前に置く。
悠斗「えっ?……」
松本「マーちゃんが大好きなアボカドサラダ」
悠斗「あぁ、有難う……」
元気がない悠斗。
松本「マーちゃん、明日、退院出来そうだね。良かったね!」
悠斗「あぁ……うん……えっ? 面会に行ったの?」
松本「うん。元気そうで安心したよ」
悠斗「そっか……」
松本「えっ? 悠さんは、今日は面会に行ってないの?」
悠斗「あぁ……会議、抜け出せなくて、面会時間過ぎちゃったから……」
松本「そっか……顔、見れなくて残念だったね……」
悠斗「うん……残念だった……顔見たかったのに……」
と、しょんぼりした感じで言う悠斗。
松本「元気出してよ、悠さん! 早く、また、恋人同士に戻ってよね!」
悠斗「うん……でも、真彩の心の扉に鍵が掛かって、しっかりロックされてる状態だからさぁ……俺を中々、中に入れてくれないんだよね……」
松本「あぁ……じゃー、ロック解除の方法、模索しないとね!」
悠斗「その方法が分からなくてさぁー……何せ強情な奴だから……一度、こうって決めたら貫き通す強さがあるから……」
松本「うーん、よっぽど頑丈な鍵なんだね……」
悠斗「うん。ホント、どうして良いのか分かんないんだよね。兎に角、頑ななんだよなぁ……」
松本「あのー、正面からまともに行ってもダメなら、色んな角度から行ってみたら?……って、前にマーちゃんに言われた事あるよ?!」
悠斗「色んな角度?」
松本「色んな遣り方って事。いくら頑丈な鍵でも、壊す方法は必ずあるよ。で、壊したら後は簡単だね! 扉、取っ払って、そこに悠さんの愛を一気に流し込んだら、マーちゃんは悠さんの思い通りになるよね!」
と言って、悠斗に微笑む松本。
悠斗「……うーん……それが難しいんだよな……」
松本「あのー、まともにやって無理だったら、悠さんの方が力がある訳だから、もう、強引にやっちゃったら?」
と言って、松本、ニヤッとする。
悠斗「えぇ?……」
悠斗、松本の言葉に驚く。
普段、中性的で、なよっとしている松本から、『強引にやっちゃったら?』と発した言葉に、驚きを隠せない悠斗。
悠斗「タッくん、どうしちゃったの? タッくんの口からそんな言葉が出るなんて……」
松本「ふふっ…‥‥」
と笑う松本。
しかし、松本の意見も有りだと思った悠斗。
しばらく考える。
(悠斗の妄想 始まり)
嫌がる真彩の手を掴み、強引に悠斗のベッドに押し倒す。
真彩「嫌ー! 止めて!」
と、抵抗する真彩。
悠斗、真彩の服を剥いで、真彩の身体を愛撫し、真彩の乳首をしゃぶる悠斗。
(悠斗の妄想 終わり)
松本、悠斗の辛そうな顔を見て、
松本「あのさー、本当は内緒なんだけど……」
と、言い出す。
悠斗「んん?」
松本「実はね、余計なお世話かもしれないんだけど……」
松本「んん? 何?」
松本「あのね、池もっちゃんと優衣ちゃんと僕、タッグ組んでてさぁー、悠さんとマーちゃんが元の鞘に収まる様にって、動いてるんだよ?!」
悠斗「えぇ?」
松本「だって、マーちゃん、強情だからさぁー、悠さん一人じゃ無理でしょ?」
悠斗「あぁ……恥ずかしながら、もう限界でして……」
松本「だからさぁー、二人を応援しようって事になったんだよ」
悠斗「そうなんだ……」
松本「だから、その内、何とかなるから! 必ず! 愛の弓矢はマーちゃんの心臓を射抜くよ。大丈夫だよ。次は優衣ちゃんの番だから、必ず何とかしてくれるって!」
松本、ジェスチャーで、弓矢を引き、弓矢を的に放った様にポーズする。
そして、悠斗に微笑む。
悠斗「何か、俺、皆んなに助けて貰って、迷惑掛けてるよな……」
松本「えぇ? 全然、迷惑なんて掛けてないよ?! だって、僕達、マーちゃんというラスボス倒すのを楽しんでるんだから」
と言って、笑う松本。
悠斗「ラスボス?」
松本「そう。マーちゃんは、ラスボス! 最強だから」
と松本が言うと、悠斗、大笑いする。
松本(心の声)「悠さん、笑ってくれた。ヤッタネ!」
夜、カフェバー「Route72」のカウンター席で、一人で飲んでいる悠斗。
店主の松本が、悠斗の所にやって来る。
松本「はい、これサービス」
と言って、白い皿に乗ったアボカドサラダを、悠斗の目の前に置く。
悠斗「えっ?……」
松本「マーちゃんが大好きなアボカドサラダ」
悠斗「あぁ、有難う……」
元気がない悠斗。
松本「マーちゃん、明日、退院出来そうだね。良かったね!」
悠斗「あぁ……うん……えっ? 面会に行ったの?」
松本「うん。元気そうで安心したよ」
悠斗「そっか……」
松本「えっ? 悠さんは、今日は面会に行ってないの?」
悠斗「あぁ……会議、抜け出せなくて、面会時間過ぎちゃったから……」
松本「そっか……顔、見れなくて残念だったね……」
悠斗「うん……残念だった……顔見たかったのに……」
と、しょんぼりした感じで言う悠斗。
松本「元気出してよ、悠さん! 早く、また、恋人同士に戻ってよね!」
悠斗「うん……でも、真彩の心の扉に鍵が掛かって、しっかりロックされてる状態だからさぁ……俺を中々、中に入れてくれないんだよね……」
松本「あぁ……じゃー、ロック解除の方法、模索しないとね!」
悠斗「その方法が分からなくてさぁー……何せ強情な奴だから……一度、こうって決めたら貫き通す強さがあるから……」
松本「うーん、よっぽど頑丈な鍵なんだね……」
悠斗「うん。ホント、どうして良いのか分かんないんだよね。兎に角、頑ななんだよなぁ……」
松本「あのー、正面からまともに行ってもダメなら、色んな角度から行ってみたら?……って、前にマーちゃんに言われた事あるよ?!」
悠斗「色んな角度?」
松本「色んな遣り方って事。いくら頑丈な鍵でも、壊す方法は必ずあるよ。で、壊したら後は簡単だね! 扉、取っ払って、そこに悠さんの愛を一気に流し込んだら、マーちゃんは悠さんの思い通りになるよね!」
と言って、悠斗に微笑む松本。
悠斗「……うーん……それが難しいんだよな……」
松本「あのー、まともにやって無理だったら、悠さんの方が力がある訳だから、もう、強引にやっちゃったら?」
と言って、松本、ニヤッとする。
悠斗「えぇ?……」
悠斗、松本の言葉に驚く。
普段、中性的で、なよっとしている松本から、『強引にやっちゃったら?』と発した言葉に、驚きを隠せない悠斗。
悠斗「タッくん、どうしちゃったの? タッくんの口からそんな言葉が出るなんて……」
松本「ふふっ…‥‥」
と笑う松本。
しかし、松本の意見も有りだと思った悠斗。
しばらく考える。
(悠斗の妄想 始まり)
嫌がる真彩の手を掴み、強引に悠斗のベッドに押し倒す。
真彩「嫌ー! 止めて!」
と、抵抗する真彩。
悠斗、真彩の服を剥いで、真彩の身体を愛撫し、真彩の乳首をしゃぶる悠斗。
(悠斗の妄想 終わり)
松本、悠斗の辛そうな顔を見て、
松本「あのさー、本当は内緒なんだけど……」
と、言い出す。
悠斗「んん?」
松本「実はね、余計なお世話かもしれないんだけど……」
松本「んん? 何?」
松本「あのね、池もっちゃんと優衣ちゃんと僕、タッグ組んでてさぁー、悠さんとマーちゃんが元の鞘に収まる様にって、動いてるんだよ?!」
悠斗「えぇ?」
松本「だって、マーちゃん、強情だからさぁー、悠さん一人じゃ無理でしょ?」
悠斗「あぁ……恥ずかしながら、もう限界でして……」
松本「だからさぁー、二人を応援しようって事になったんだよ」
悠斗「そうなんだ……」
松本「だから、その内、何とかなるから! 必ず! 愛の弓矢はマーちゃんの心臓を射抜くよ。大丈夫だよ。次は優衣ちゃんの番だから、必ず何とかしてくれるって!」
松本、ジェスチャーで、弓矢を引き、弓矢を的に放った様にポーズする。
そして、悠斗に微笑む。
悠斗「何か、俺、皆んなに助けて貰って、迷惑掛けてるよな……」
松本「えぇ? 全然、迷惑なんて掛けてないよ?! だって、僕達、マーちゃんというラスボス倒すのを楽しんでるんだから」
と言って、笑う松本。
悠斗「ラスボス?」
松本「そう。マーちゃんは、ラスボス! 最強だから」
と松本が言うと、悠斗、大笑いする。
松本(心の声)「悠さん、笑ってくれた。ヤッタネ!」
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