第61話 2月28日 決断

文字数 1,553文字

さてさてさて、事も済み、
そこまで大事には至らず、
落ち着きを見せた。

今晩は飲みだ。

相手はキャバクラのお姉ちゃん、ではなく、
去年入社したばかりの新入社員の一人だ。

私が去年の3月に中途で入社、
この後輩は4月、まあ、業界歴は置いておいたとして、
社歴としては変わらない。

何でも入社当時は、私の行動、言動を見聞し、
絶対にあそこのチームだけには配属されたくはない!
と感じていたらしいのだが、そう世の中上手くはいかない。
ざまぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!

しかしである。
現状、この後輩は本当に運が良かったと、誤解していたと良く言う。
何でもこんな中年野良猫のそばで仕事が出来ることが有難いとか何とか。

基本、他人に興味を示さない私なので、何と言われようが、
別に。といったところだ。

おぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
さ〇じ〇ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!
お前変な薬でもやってんのか!!??
一回り以上歳下の後輩にそうやって言ってもらったんだ、
普通に感謝しろよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
おぉおおおおおおおおおおおとぉおおおおおおおおなぁ!!!!
いい?おっさん、
おぉおおおおおおおおおおおとぉおおおおおおおおなぁ!!!!

うっせぇなぁ~。
あいあい、感謝しておりまする~。

まあ、飲みに誘って奢ってやるくらいなんだから、
相応に感謝はしているのかね。

…何とでも言え。

しかしこの後輩、実に変わっており、
(手前ぇが言うな中年野良猫ぉおおおおおおおお!!!)

何でも大学で小説?文学?を専攻していたらしく、
太宰が大好きだというのだ…。
あんな風になりたかったというのだ…。
自分には無理だったあんな生き方を、
体現している人間が目の前にいるというのだ…。

…お前な。

やめてぇえええええええええええええええええええええ!!!
俺だって好きでこんな人生送ってんじゃねぇんだよぉおおおお!!!
まっとうに生きてぇんだよぉおおおおおおおおおおおお!!!!
優しいお姉ちゃんと手ぇ繋いで散歩してぇんだよぉおおおおおおおおお!!!!
タワマンで乱〇パー…

そこぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
どんどんオカシクなってきてんじゃねぇかよぉおおおおおおおおお!!!
…ふぅ、頼むよ、俺。
な?ここ最近、意識変わってきたんだろ?
なぁ、頼むよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

わーってるわーってる。
でぇじょぶ。うん、でぇえええええええええじょぶ!!!!

…あれ?だ、断言しやがったこいつ!!!

おう!!!!
まかせろい!!!
まあ、色々と決めたことがあってな。
とにかく、今日は飲む。
梯子もするかもしれねぇ。
だが、お姉ちゃんの店にはいかねぇ。
うん、これ、マジ!!!!

…うさんくせぇ~。

んーだよ!
お前、俺自身だろ?
俺が俺を信じなくて、誰が信じるんだよ!!!

…だぁ~れも、お前のことなぞ信じん。
…まあ、モノづくりは置いておいたとしても、業務内容とかね。
でも、人間性は何一つ信用されてないよ…。

うるせいうるせいうるせぇえええええええええええええいいい!!!
とにかく今晩はやっちまわない!!!!
きぃいいいいいいいめぇええええたぁのぉ!!!!!!

…もう、ほんとに期待せずに、明日待ってるから。
…ね、中年野良猫、また、明日ね。

うっせぇなぁ!!!!
でーじょぶだってんだよぉおおおおおおおおお!!!!
明日見てろよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


さてさて、中年野良猫の運命やいかに!
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