第37話 2月17日 シミ

文字数 1,786文字

6時49分。

「…も、もそっと…」

二度寝…かぁらぁのぉ?

7時55分。

さすが野良猫!!

「…あぁ~、ダリィ。」

昨晩はたまに起こる不眠に悩み、
気がつけば午前3時半を回っていた。

さすがにこれは拙いと睡眠薬を服用し、
就寝。

土曜日のアレのおかげで宿酔が酷く、
晩酌はせず、大河ドラマを楽しく視聴し、
その後ゆっくりと湯舟に浸かったのだが…。

まあ、そんな日もある。

そしてこの睡眠薬を服用した朝は気怠くて仕方がない。
そんな神経と身体を引きずりながらも
意識低い系中年野良猫ルーティンを行う。

しかしだ、先述したが可笑しなもので、
身支度を整え一歩外へ出れば意識が変わる。

9時30分頃部屋を後に、それからおよそ1時間かけて出社する。

通勤に使用している電車は一本違えば空いていたりもするし、
途中の駅を境にどっと乗客が降車したりもして、
ほぼ座れる状態にもなる。
途中乗り換えがあるが、こちらは確実に座ることが出来る。

うん、重畳重畳。

どこまでが本当だか知らないが、
毎日満員電車に乗っている人間は寿命が縮まる。という。
だから何だ、仕方がないことだろう。
と言われればそれまでなのだが、
私は一応気を付けてはいる。

そもそもパニック障害を罹患していて、
それなり、厭、きっと並み以上に神経質なので、
変なところにストレスを感じたくはなく、
敢えて定期券を購わず、
その日の交通状況によって路線を変更するよう心掛けている。

そしてこの通勤時間こそ有意義に使うべき時間だとも感じる。

私は現状、大手ゲーム会社の下請けでもって、
(所謂中の人というやつだ)
あるスマホゲームの制作、運営をしている。

やはり自身で味見してこそ世に出せ、
お客様に満足して頂ける、という信念があり、
故に私はそのスマホゲームだけは毎日プレイしている。

およそ20分それをプレイし、
残りの時間は主に読書に費やしている。

「ああ、朝ダリィな~」
 ↓
「よぉーし、やるぞー!」
 ↓
「プレイプレイ、問題ないかな?
 ここ改善したいな。」
 ↓
「読書でクールダウン」
 ↓
「出社」

とまあ、出社までの流れはこのようになっている。
退屈か、と言われればそうかもしれないが、
何度も読み返している本から新たな発見が出来たり、
目の前や隣にたまたま座った人から、
何か創作のヒントが浮かんできたり、と。

まあやはり、どこにでも何でも落っこちているし、
その時間にしたってどういった意識でもって利用するかは
自分次第なのである。

付かぬ話ではあるが、私は無常という言葉が好きだ。
無情、ではない、無常だ。

全ては移り変わる。常に同じことなど、
この世に何一つ無いのだ。
そしてそれをそのまま受け止めることこそが最良である。

どんなことであれ、人生は自分のモノ。
誰のモノでもない。
とはいえ、中々そうも上手くはいかず、
多かれ少なかれ、誰しも何かを抱えながら生きている。
というのが現状なのであろう。

まあ、私は何も無い故、生きることに必死で、
またそれらを楽しむことに一所懸命なので、
細かいことは気にはしていない。

そう、今まさに昼食を食べている途中にこぼしたお茶が、
私の股間にジャストヒットしたことも。
38歳にもなる中年が、お漏らしをしてしまったような、
そんな情けない見た目になってしまったこともさえも。



あああああああああああああああああああああああ!!!!
んなけあるかよぉおおおおおおおおおお!!!!
マジでこぼれてんじゃねぇぞクッソぉおおおおおおおおおお!!!
エレベーターでジロジロ見られんじゃねぇかよぉおおお!!!
…はっずかしぃなぁ。

ふぅ~。
ホトホト、ネタには尽きないようである。


昼過ぎになり、ようやくぼんやりとした
睡眠薬特有のそれも薄まってきた。

しかし、いつものようなテンションでもって
自問自答を行える状態ではないようだ。

珍しく面白みの欠片もない拙い文章ではあるが、
日課としている昼休みのそれとして更新したいと感じる。


みなさん、厭な月曜日ですね!
今週もてきと~に、無理しない程度に頑張っていきましょう!
世界の中心はあなたで、この人生の主人公はあなたなんですから。
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