第６５話　３月２日　裁量労働

今日は朝昼兼ねた食事を美味しく摂り、
しっかり筋トレをし、ゆっくりしてから
昼過ぎに出社をしたのだ。

…ってお前、またサボりかぁ！！？？

いやいや、コロナウィルスの影響でね、
今週一週間だけ裁量労働みたいな感じになったのよ。

ちなみに「裁量労働制」とは、
かみ砕いた言い方をすれば、
一分働いただけでも一日働いたとみなされる制度なのだが…
そうは問屋が卸してはくれず、
大概、この時間はいるように、と「コアタイム」が設けられたり、
そもそも何十時間までは残業代込みの給料ね、だの、
実にグレーな制度なのだ。

まあ、ゲーム制作会社はどこもそんな感じなので、
今更何とも感じはしないのだが、
この制度を逆手にとって、社員の大半があまりにも無茶苦茶な
勤怠をしたために、フレックスに切り替えた、何て大手もあったりする。

…で、話を戻して。

私が勤めている会社は今週一週間限定で、
タイムカードを押さず、何時に出社しようと、
一日勤めたことにするよ～、となり、

要は、コロナにかからないように、満員電車を避けて出社してね。
だから、少し遅れても、帰宅が早くても構わないよ！
ということなのであろう。

まあ、有難く利用させて頂くべく、
今朝は思いっきしゆっくりさせて貰ったのだ。

…うわぁ～、こういう時に人間性出るよね～。

うん、俺以外みんな普通に出社してたみたいだけどね。

そこぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！
後ろめたさとか羞恥心とかねぇのかぁあああああああああああ！！！

うん、全然。だって、何でみんなと同じじゃなくちゃいけないのさ。
好きにすりゃあいいんだよ。
その変わり、やることだけはキッチリやらなくちゃあならねぇがな。

…もう埒あかねぇからいいよ。
…お前、好きにすりゃあいい…。

いやぁ、俺はそれよりもだな…

なんだよ、社会不適合中年野良猫！

サービスが終了になったスマホゲームがあるのにもかかわらず、
どいつもこいつもあっけらかんとしていること自体が
気に食わねぇんだ。

…

あのな、そもそも、チームが違うったって、
金が入ってくるところは一か所。うちの会社だ。
そっから分配されていくんだ。
ってこたぁよ、手前ぇらの懐にもダメージくるんじゃねぇか？
だの、切られるんじゃねぇか？だの、
色々と考えるべきなんじゃねぇかな。
なぁ～んもなかったように、平然として、
莫迦みてぇに言われたことだけやってて。
すんげぇ違和感しか覚えねぇんだよなぁ。

う～ん、確かにそれは一理、どころじゃないほどにある。
でもな、そこまで考えられるのは、お前が相応の経験、体験を
してきたということ、更に、契約社員、という現実があるからだろう。

だよなぁ～。

私が従事しているこの会社の変わっているところは、
契約社員に限り、会社との契約、ではなく、
プロジェクトとの契約となっている。
故に、プロジェクトがぽしゃれば、
私はどうなってしまうのか解らない。
ちなみに今年の9月が更新月である。
そこで社員になれるか、契約を切られるか、ということなのだ。

まあ、なるようにしかならないし、
そもそも、何もそこまで、鞠躬如と媚び諂い、
自分の魂に嘘をついてまで縋りつくのなんて真っ平ゴメン。

ちなみに私が勤めていた前社において、
詳細は語られなかったのだが、
きっと上司に気に入られなかったことが、馘首、
雇い止めされた理由だったのだろう。
まあ、今となっちゃあどうでもいい。
しかしその一件以来、何もかも信じることをやめた。

だぁああああああああかぁああああああああらぁああああああ！！！！
何が起きてもいいようにちゃんと金貯めておけってぇの！！！！

ああ、そうだなぁ～。

軽ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！

大丈夫だよぉ～。
今週は誰とも飲む予定はないし、
誘いもかかってないしね。

誘われたら？

行く。

それぇええええええええええええええええええええ！！！

ああ、でも、もうお姉ちゃんのいる店にゃあいかねぇよ。
何か面白いもんでな、昨日の一件以来、
ホント、そういうのに興味なくなっちまってきてな。

…あやしいぃ…

まあまあ、何とでも言ってくれ。
とにかく、金払って、女性の時間を買うような行為に、
そこまで魅力を感じなくなったってことなのかなぁ。

ほぉ～う。

これから切られるかもしれねぇし、
そもそもやりてぇことも沢山ある。
その上で、ああいった一時の享楽に溺れることの
虚しさ、というか実りの無さに気が付いた。

…ほぉ～う、とにかく行動だけが全てだからな！
まあ、今週一週間が楽しみだ！

まかせろい！！！

…手前ぇさんざ失敗してるだろぉ。


みなさんも午後もてきと～に頑張ってくださいね！
あと、体調管理にはお気をつけて～！