おまけ2 星の声
文字数 276文字
夜空に流星群がながれてる
そんな噂をきいて
わたしは夏神殿にある海辺のバルコニーへ出た
ああ、本当に星が流れている
たくさんのきらめきは、昼間の首都キリブの喧騒のようで
静かなのだけど、きらりと瞬きをくりかえすそれが
人が話をしているようで
もう、ここにはいないあの人の声が聞こえてくるのではないかと
耳をすませて目をとじ、星の声をきく
「待っていて」
と聞こえたような気がして
わたしはほほ笑んだ。
もうすぐに、わたしと同じものになろうとしている彼の声だと思って。
一人はさみしいよ。
また君と逢えると分かっていても、寂しくて仕方がない。
はやく、わたしのところへと戻っておいで。
そんな噂をきいて
わたしは夏神殿にある海辺のバルコニーへ出た
ああ、本当に星が流れている
たくさんのきらめきは、昼間の首都キリブの喧騒のようで
静かなのだけど、きらりと瞬きをくりかえすそれが
人が話をしているようで
もう、ここにはいないあの人の声が聞こえてくるのではないかと
耳をすませて目をとじ、星の声をきく
「待っていて」
と聞こえたような気がして
わたしはほほ笑んだ。
もうすぐに、わたしと同じものになろうとしている彼の声だと思って。
一人はさみしいよ。
また君と逢えると分かっていても、寂しくて仕方がない。
はやく、わたしのところへと戻っておいで。