第54話 しっぽ
文字数 2,514文字
でもなぁ、、あの神が作った平和なこの世界でも、まだまだ悪さする奴らって湧いてくるんだなぁ、、
『頭が痛いことだよな。亜人達だけの頃はまず無かった。だからだいじょうぶかな?って人間を送り込んできたんだが、、、ミケ達が協力してくれてるんで大いに助かっている。お前らが来るまで結構一人で大変だったんよなー。助かっているよ、お前らには』
いえいえ、こちらこそです。この世界に来れたんだからそれだけでも俺らにとっては大感謝。
『流石だなぁ、、色んな意味で、、』
はぁ、、
まぁ、もすこしいますんで、ミケが覚めるまで。
それから寝ているミケを抱っこして街をぶらついた。
すごいな、出版から何日もたっていないのに、もう蝶のいろいろな商品が並んでいる。
「おっちゃん!これ、何?」
「おお、これか?これはなぁ、、なんだろう?」
おいこら、、
「んんーーーー、、なぁ、これ、何?」
と隣の出店のにいちゃんに聞いている。
・・・・・「あ、もしかしたら、かたたき?」
「んなわけあるかい!、、、でも、、尻たたき?」
「「なわけあるかいっ!!」」
蝶のデザインだが、モノは古そうなんで買った。
「え?買うの?いいの?」っておっちゃんw
なんか転生者とかの作品っぽいんだよねw持って帰ればだれか何か知っているだろー。
そうか、、このマルネラは古い国だから転移・転生者の何世にもなっているんだ、、新しい厨二国とは違い、皆転移転生の記憶が無いんだ。
たまにミケをみて拝んでいく者もいるが、気にせずにそのままぶらつき続行。でも、だっこしているのに模様に気づくなんて、かなり入れ込んでいるんじゃねーのかなぁ、、モフラー?にゃんこラー?
「あれ?これ普通のまたたびと違うっすね?」
「お!おにいさんよく気付いたね?これはねずっと北の珍しいことでたまーに取れるという、なんだっけね?なんとかまたたびとかいうやつだよ」
決してめんどくさいからではない!誰が?
「ネコにいいの?」
「うーん、どうだろ?わたしゃネコをまだ飼っていないからわからないねぇ」
まだ、なのか、、飼うのが流行ってるんだなぁ、、たぶん
「じゃ、一袋・・いや3つ、いや6つ頂戴!」
「すごいね?」
「うん、3軒分だから」
「おや、猫好き仲間が居るのかい、いいねぇ!」
王都はいろんなものがあるなぁ、、
そう言えば、、
(姫ちゃーん!どこにいるのー?)
(今、ギルドにゃー)
(ありがと、今からそっち行くから)
(にゃーん!)
歩いて数分。王都ギルド。
大きさはいっしょだなー、山梨さんたちは放り出されたんだよなー
なにしてなのか聞かないほうが良いよね?ww
「ちーっす!!」
「「「「おう!」」」」山さん谷さんメナムさんメコンさん勢揃い。
「丁度用事で王都に来たので、ミケが姫たちが王都に居るってんで寄って見ました」
「さっきここに来てたんだって?丁度すれ違いになってたみたいだな」
「なんかうちのギルマスに用事だったんだって?」
「またエライことにハマってんじゃないの?」
「困ったら遠慮なく言ってね?」
おお!なんかまとも!!
一般に比べたらアレだけど、ウチラの周囲だと断然まともなよなー山さんチーム、、
「ありがとうございます、でもたぶん、もう済んだと思います?思いたい?」
・・・・
「まぁ、、なんだ、予想外に行っちゃったら、声かけてな?ウチラの仲なんだかならな?元日本人ってのもあるし」
「はい、ありがとうございます。」
「メシ食ったか?」
「いえ」
「「「じゃいっしょに行こう」」」
近所に行きつけがあるらしく、、
「ケモミミメイド喫茶って知ってます?」と誰ともなくに言ってみた。
「「「???」」」
「へぇ?そんなんあるんだ?」食いついたのはさすが元日本人w山さん
山田の経緯を説明、で、最近は安いところがあると、、
「どーせ今日は暇だしなぁ、、行く?と皆に振る」
谷さんは乗った。メナムさんとメコンさんは行かない。
チーム山さん行きつけの店
メニュー多し!
「何にしようかなー」俺
和食多し!
わたしかつドン!
俺メンチカツセット。
おれはー、牛丼大盛り卵
俺ざるそばセット
山さん、おっさん臭いよ、、、
俺はうちの街では見ない山かけ定食にした。おっさん臭いけどw山芋なんかないんだもん!
店の主人は日のいずる国から来た転移者だという。ここマルネラで発見されなくとも、他国から来た転移者が住み着くのも多いらしい。居心地いいからね。亜人多いし!!
うまかった!やまいもそのもの!!うまかった!!
あ、
ミケがもぞもぞし始めた。目覚ますかな?
と、発見。
喫茶しっぽ
・・・・・・まぁ、、
中に入ってメニュー見せてもらう。よし!価格OK!内容OK!へんなチャージもなし!!
席も調度品も普通の喫茶店。
席に座って、、
「いらっしゃいませだっちゃ!」
「おまえかよーーーー!!!!!」
「あ?おまえ、だれだっちゃ?」
「ミミでおまえのしょにちにヒガイに遭った客だよっ!!」
「ミミ?そんな店しらないっちゃwなににするっちゃ?はよ言え!」
こういうやつだったなー
「メモ取れよな?」
「はぁ?2つ3つくらい覚えられるっちゃよ?」
・・・・・
「俺はコー・・カフェ。」俺
「うん、オレもコーヒー、とマンゴーケーキ」谷さん
あれ?このバカ何も言わない?
「んじゃ、俺はー、あれ?エールじゃなくビールあるの?」
「あるっちゃよ?」
「んじゃちょっと高いけど、、ビールっ!!」
「ミケはまたたびジュースにゃ!」
いきなり起きたミケ
喋るネコに動じないとり系獣人ぽんこつウエイトレス。
・・・・
「コレに書くっちゃ」
メモを渡された・・・・・・・・
味は、まあまぁ?
?
山さんがすっげー顔している、、
「神山、飲んでみ?」
・・・
うえぇ・・
「なんすかこれ?エールになんか混ぜたっぽい、、」
「だよなぁ?」
「ちょっとちょっと、ここのビールってエールに何入れてんの?」
「は?エールに炭酸と塩とライムに決まってるっちゃよ?」
・・・・
塩?
スピリッツならまだわかる、、、
エールに?
で、
名前がビール?
「「んなわけあるかー!!!!!」」
結局、店長が出てきて本物のビール出してくれた。
この山田式ビールみたいのはあのポンコツウエイトレスが編み出し勝手に作って密かに出しているらしい。
気に入っている客もたまにいるとのこと、、、、まじか、、