第28話 無駄飯嫌いはだめだぞ?

文字数 2,793文字


「なぁ?、、」
「んーー?」
「おれらさぁ、、」
「んー」
「これって、スローライフ、なのかなー」
「んーーー、、、、」
んんんんんんんんっつ
悩む3バカ

「悩ませるんじゃないよ山田ぁ」俺
「悩むのはダケー理論だけにしときたいし」神田

なんか、やりたいときに、やりたいことを、やりたいように、やっているだけ、、、

な生活を、毎日しているよな?俺達。

という結論にはなった。
が、
果たして、それがスローライフなのだろうか?
で、
「そもそも、スルーライフって何?」山田

破壊者山田の真骨頂発揮した!!

「もーどーでもいいやー」

ってなことで落ちついた。

暇だったんで、山さんを訪ねていったらいたんで聞いてみた。
山さんたち全員なやんでしまった。

放置して山梨さんのところに行った。
タマが留守番していたので、山梨さん達のところに連れて行ってもらった、転移で。

戦闘中の山梨さん達に大声で聞いてみた。
「どぅりゃぁあああ!!」 ずしゃっつ! ずばっつ!! ぐしゃ!!
「俺達みたいにぃい!!」 ドカッ!! ゴズっ!!
「好きなことをっつ!!」 べきっぶべしっ!!
「やってりゃっつ!!」 ズビッ!! ボグリャシャッツ!! もう何の音なんだか、、、
「そうなんだろうよっつ!!」

「「「流石山梨パイセン!!っもうっす!!」」」
「おう!!」 ゲシャっ!! ぐぎゃべらっ!!


「結局、」
「だなー」
「うん」

ということだった。



夕食後のまったりタイムで

「そもそも、スローライフって、退職後の老いた人達がしたい生活様式なんじゃないの?」
「そういう型にはめる必要は無いと思います。ひとそれぞれの行き方、人生、を、望むままに生きるのが、その人にとっての最も良いものじゃないんですか?」
「そうそう、で、あんた達にとってそういうのがベストなの?違うでしょう?」
「今、何がベストか、まだわからなくていいと思う。私達は、いま人生経験を積んで、少しづつ何がよいのか?どういう人生を送りたいのか?を探っているところなんじゃないでしょうか。」
等々、
いろいろ言ってくださいましたおふたかた。

ま、特にそれしたかったわけじゃないんだが、、なんか停滞感が焦りを産んでいたんじゃないか?と、説教を聞きながら思った。



なので、翌朝から鍛錬を倍に増やしてみた。
さっぱりしたんで、とりあえず良しとしようと思う。





なんか
「とりあえず、なんかしね?」
山田がまた言い出した。
で、おれら3人、「俺は違う!」と喚く神田も巻き込んで考えたが何も思い浮かばず
「菜園?」
「「却下」」 特に山田は野菜嫌いw
仕方がないのでギルドに

「仕方が無いんで来てみました!」 元気に毒吐く山田くん。
「おう、暇ならガキどもの相手してやってくれ。」慣れたもののギルマス


ばんごー!
「1」
「2」
「3」
「5」
「6」
「あれ?抜けてね?」
「「「「んーーーー、いち、に、さん、しー、、、あっ!」」」
子どもたちは自分たちで気づいて直していた。

子供冒険者で、今日来たのに仕事が無い子達を捕まえ、ほんとならギルドで仕事なければ家に帰り家の仕事など手伝うはずのところを、俺ら、特に山田に捕獲された5人。
「えー、君たち。七不思議に興味いっぱいなくせに、なぜ逃げたのかな?」なんかこだわっている山田。
「え〜?、、言うの?」
「「「「・・・・」」」」
「見るのはいいけど、、、関わると、おなじよーに変になっちゃうって、、、」
「だれがー!!そんなでたらめ言うやつぁあ!!!」 ぶちギレやまちゃんw ぷw
いや、あながちデタラメでもないんじゃないか?やまさんとことイイ、山梨さんとことイイ、千葉さんとことイイ、千葉さんとこは主におまえ、山田の影響100%だがなw
となだめた。全然フォローになっていないはずなのだが、なんか山田はなだまってくれた。流石だ山田!

なだまったが、なんかまだ腑に落ちないという顔している山田、
「んじゃ、今日は魔法やる!!」
「「「「「いきなりっつ!!!」」」」」
「ムリムリムリっ!!やったことないし、できないしっ!!」

「いーや、できる。無駄飯嫌いはだめだぞ?」 喰わず嫌いのことかな?
「さあ、こーんなかんじで、トベ!!」 浮く山田。
困った顔の子どもたちの中から、年長らしき男の子の手をがっしと掴んでひっぱりあげる。
腕だけつかまれてぶらぶら浮く子供。

そのままスーッとゆるやかに移動しはじめる。
「ほーらこんな感じー、わかるだろう?ほらほらほらー」 いじめにしか見えないけど

「と、こんな感じで飛ぶのだ。わかったな?」
「「「「はいっ!まったくわかりませんっつ!!」」」」」

腕組みして悩み始める山田。俺と神田は完全に傍観者。

「なぁ?」振るなよ
「まぁ、気を感じられないとまずいんじゃないか?まずそこらへから、、」神田が基本を。

「子どもたちよ!大先生のお言葉だ!まず気をネルのだ!!」 いきない練るから入るのかよ、、、

「こーんな感じで、粘土や小麦粉を練るのと同じく、お前らの中にある気を手に出してねるねるねるねるねるねるねるねる!!(どんどんムキになってくる山田)ネルネルネルネルネルネル・・・・・」
釣られて子どもたちもムキになりはじめている。カルトの始まりって、こういうの?!!

なんかさっきの年長者の子に気が立ってきたような感じが、、、

「山田、山田ッ、やーまーだッツ!!」パン!!あたまひっぱたいて帰ってこさせた。
「おかえり山田、あの子、気が、、」
「おう!!きみきみ!帰ってこい、パン!!」

「で、今コネた気を自分のへその下あたりにぶち込んでみて?そうそう、で、今度は体全体にそれを送って、どんなんでもいいよ、で、それを、、どうすんの?」
神田登場
「・・・基本は、へその下、ここらへんだな、ここに気をためて、その溜まった気を体全体に水路があるように思ってそこに流していく。体全体に行き渡りやすいように、自分なりに体勢を考えてみる。行き渡ると、自分でもわかるから。そうしたら、
自分がさっきの山田のように飛んでいることを想像してみる。それができると想像しながら、体に行き渡った気が自分を飛ばすように命令する、飛べ、と。」

まぁ、何度かやってみたらできそうな感じがしたらしい。その後結構掛かったが、ようやく少し飛べるようになった。
他の子も「いけそうな感じはするんだけど、、」、たしかに気は動いているんでもう少しだろう。

子供相手だからか、超感覚派の山田は、子供の気を発生させるのが「合う」のではないか?
と神田とギルマスと話しが合った。
「なにより、初っ端から魔法やらせようっていうのがとんでもねーが、それも”飛翔”だろ?多分、この世界の歴史の中でも、こいつが初めてじゃねーか?」
「「ですよねぇ」」


我ら暇人ライフチームは、この世界に根付いた=落ち着くことができたからこそ、暇になれたのだろう。
精神的余裕が無いと本当の暇人なんかできやしない。

スーパーなちゅらる暇人デストロイ山田。 ぷw
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