第55話 花火

文字数 2,928文字


ミケがまた酔って寝てしまったので、起きるまで更に時間を潰さねばならなくなったが、半分はカフェで山さん達と時間を潰せた。

そんころ邸で


昼飯も終え、
「神山くんまだ帰ってこないねー」
『だいじょうぶじゃ、昼前にはうまくギルマス達を説得できたようだ。あとは王宮側がバカなことをしでさかなければだいじょうぶじゃろ。今はミケがまたたびに酔って寝てるんで帰ってこれないだけじゃ』
山田がぴくっとする。

「そもそもお前たち5人の関係はなんなのだ?よかったら聞かせてくれぬか?」周子
「うん、面白い関係に見えるけど」武

「私達学校の同級生だったの」沖田
「ほう、学舎か、、」
「こっちにも学校あるんですか?」
「うむ、私塾じゃがな。あるぞ?わしも武も行っておらぬが、必要もないしな」
「うん、僕らは家で学べるからね。」
(寺小屋みたいなものなのかな?)山田除く3人

「んじゃ、お主らも転生者か、、」
「うん、5人共」
「それで内神様もネコ神様もおいなりさんもついてりゃ、この世に怖いものなしだなぁ、、」
「「「いやいやいやいやいやいや」」」
「一番怖いのが身内に、、、、」

「有る時は救いの神、ある時はこの世をも壊す破壊神、あるときは天然マヌケ時空発生機、その名は」神田
「「「山田」」」
山田???何?俺???

なるほどなぁという顔の周子夫妻と、笑い転げる内神

「さっきは私もいっしょに阻止したけど、あーやって山田くんは時々世界を破滅させる爆弾に着火させるの。今までは神山くん一人で気づきどうにか阻止してきたけど、今回やっと私も阻止に参加できたわ」
「まぁよくはわからぬが、深くは聞かないほうがよいように思えるんで聞かぬが、、」
流石一級武芸者、勘が鋭い、、、巻き込まれないように、ですね。沖田


神様は実体化すると感覚は人間と同じものを持てるそうな。痛覚も持とうとすれば持てる。
なので
『周子、武、一本行くか?』
「「願ってもないこと!!」」


くっ、、、、

あれ?
「なんで神様が苦戦してるの?」沖田
「うーん・・・」
「2対1だって、神様だろう?ひと相手に?」
「・・太った?」山田
即沖田のひじが脳天に入る!!容赦ない沖田!!神山がどれだけ天使だったか初めて知る山田!!
山田の一言でこめかみに青筋浮いた神は大人気なくマジになった!!

「ほうろうけん!」わしゃわしゃわしゃわしゃ!! なんだかわけわからん動きが凄く速い!!木剣が見えない!!
「ちんじゃーすーろー!!」ひゅんひゅんひゅんひゅん!! よけいわけわからん動きがもっと早く腕も見えない!!
それを受ける周子も武も神業に等しい!!2人の木剣はぼろぼろだ!
「じゃくにくていしょーーーくっつ!!」どっかーん!! 目に見えぬひと振りで周子と武はふっとんだ!!
2人の木剣は粉々になっていた。

重症を負った2人を即治した神。

「いやー、、さすが神様、、、半端ない、、、」
「ふたりがかりで全く歯が立たない、、、」
『いやいや、アレを受けきったひとは居なかったぞ?おまえら2人で神並だなー』
神の賞賛を受け、この上もなく晴れやかな笑顔の2人。

「おにあいだよな?」
「おにあいね」
「そっくりね」
「こども達もあーなるのかな?」
「「「たち?」」」
「ふたりめいるよ?」
・・・・

「「「早く言え!!!!」」」

過激な運動させちゃったが、結局ミケのテリトリー内なので全く問題なかった。
これから生まれる直前まで、また夫妻はこの家に滞在することに。今度はちゃんと2−3日に一回は顔見せに帰るという。



「ただいまー」
「にゃー!」

神式じぇんがをやっていた。じぇんがだが、一本がでかい。15センチ角www
崩れたら怖いよな?
ぐしゃー!!がらがらがら!!
神田が埋まった。
神がジェンガを指一本動かすだけで積みあげ、神田が出てきた。
頭から血を流しているが、神が即治した。
wwwなにこの命がけ?wwwww

めんどくささに拍車がいっきに万回くらいかかったこの状況、、、神山はどう乗り越えるのだろうか?!!ばばーん!!

いや、ミケ、怖いナレーションいいから、やめてね?


で、
「山さんと山梨さんのチーム呼んで宴会いいすか?」俺
『おう!おまえらとトリオのチームのやつらな?」
「トリオ?」
『変七トリオ』
・・・・・・・・そうだけど、、、まぁ、、いいか、今更、、
『はっはっは!そうだぞ?今更だ!!』
おかしな周子さんみたいだなぁ
『いや、私のほうが古いからな?』
そうかー、年上とかじゃなく古いってなるのか神、、歳言ったらばば
どっかーん!!回復うー!!
「はー、びっくりした!!びっくりしたっつ!!・・わかりました、女性形態のときには年齢のこといいません!!」
『わかったならよろしい』

ミケに頼り、山さんと山梨さんとこに飛んで
「今日・・」
と説明。双方来るとのこと。

「ギルマス呼んでいいすか?」再度
『あー、やつも知っているんだったな、いいぞ』
ミケーごめんっ!最後だから!
にゃーん!しゅつ!

王都で頬をこけさせたギルマスを拉致し連れてきた。

「ははーっ」
平伏するギルマス。

ミケたちのほうが格上なんだが、言えないなーこれじゃ、、神より上のがパーティーメンバーwww言えねぇよw
『そういうな、ひとは形式が必要なんだよ。 お 前 ら 以 外 に は な !!』
あら、ぼくらを人外のように、、
『もう人外圏内だわっつ!!!!』
・・・・・



宴会、庭で。

飲む飲む、打つ打つ(魔法で?神力で?花火を)、食う食う、跳ぶ飛ぶ(大気圏外まで皆を連れてったw)、
どっちかってと、神が主催かなとかいうほどだった。
宴会中の3時間くらいのうち、ほとんど神は自動で花火をぼんぼん打ち上げていた。
そのきれい、幻想さ?、見たこともないほどの素晴らしいものだった。
町の人々は皆家から外に出て、その幻惑さ、美しさにひとときを楽しんでいた。

実際はその一発一発はとてもでかく、かなりの高空で破裂していた。
飛んだ時それがわかった。
俺らが花火の上に差し掛かると、王都の光が見えた。つまり、この花火も王都から見えているだろう。
俺達の周囲の町家村の者達も楽しめているだろう。
たぶん、神はそこまで気を利かせたのだろう、大好きな自分の世界の者達のために、ささやかな幸せな一瞬を。
そういうひとだ。

あ、どっかでかきむしっているw


これまでになく堪能し、皆疲れ果て、客間に引いた。
正面左の俺の部屋を神に明け渡した。見晴らしが良いからな、賊が入り易い場所だが関係ないw
俺の荷物は魔法で一瞬にして移動してもらった、ミケにw俺まだそんなのできないw
部屋のプレートは、いつのまにか山田が「美女神様」と。昇格か?美魔神から。

はぁー、、今日は、、疲れた、、たのしかったけどw すっごく濃い一日だった、、、

と、


ノックの音。
「上がっていいですかーうちのこあがっていーですかー」
呪いかよw
「どーぞー」
来たか山田

「神山、行ったろう?」
「え?王都?行ったじゃん?」一応トボケ
「違う、喫茶店もふもふだ」
勝手に名前つけんなよw

「あー、みみは閉店してたぞ?でも新しい店でほとんど普通の店と変わらない料金の店を見つけた。
が、、あの鳥頭がいたぞ?で、ミーニャもいなかったぞ?」
・・・・・・・・・「そうか、、いなかったか、、、、、、、、、、、、、でも行く。つれてって!」
wwwwww
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