第60話 珍種またたび

文字数 2,370文字


あのミケ達飲んだまたたびが気になった。
なんか昔の良い記憶を思い出し、幸せにひたれた、ということだ。
俺も飲んだらそうなるのだろうか?
でも、俺が以前の世界の幸せなことを思い出しても、、、
と思うと、飲むのは嫌だ。
かと言って、他の者をモルにして悲しい思いをさせるのも嫌だし、、

(ん?何考えてるニャ?)
いや、これこれこーだと、、、
(大丈夫にゃ。夢の内容はそこまで覚えていない。なんか、すっげー幸せー!みたいな感覚が残るだけ。懐かしむ要素は無いんじゃないか?)
だったら!
(却下にゃ。)
なぜ?
(あれは、ミケ達のものにゃ!)
・・・・・
ミケ、あの屋台の近くに瞬間移動よろ。
にゃーん!!

「おばちゃーん!まだあのめずらしいまたたびある?」
「おやまぁ、6つ買ったお兄ちゃんとネコちゃんじゃない!。まだあるよ、あれから全然売れていないから、、」
「全部ください!」
「・・・まいど!!、、へぇ、、そんなネコに受けたのかい?」
「はっはっは、普通のより良いみたいです、、、」
「んじゃ、残り12袋、、」


邸に帰り、
「ミケ、これ育てられる?北の方しか育たないってんだけど、、」
・・・「いける、、と思う。気温のほうはどうにか、、土もミケの影響で大丈夫なはずなのだが、、」
・・・・・へんなものになっちゃうかも、、って?
にゃー、、へっへっへw
まぁ、猫神には悪影響を与えない範囲内だろうなぁ、、山田が育てたきのこが山田に悪影響を与えなかったみたいに、、
変な例えを出すにゃよ、、フラグになるだろーが
ああ、やばいやばい!

植えてみました。
あとは待つだけです。
つまり放置w




フラグってーば、なんか回収し忘れが幾つか有る気がするが、、印刷機は存在という活躍中だろー?

千葉家の姫様はまだ1歳にもなってないし、、

なんだっけ?まぁいいっか♪


   ーーーーー



周子夫妻が研修生5人連れて狩りに行くと言うので見学に。

「おらー!いちいち対象見てるんじゃねー!!全体を気配で捉えろ!めぇつぶっててもできるくらいの気持でやれっ!!
そこのっ!剣落としたくらいで何やってんだっ!直後蹴りぶちこめたろう!にげるな余計危ないわ!!蹴りぶち込みながらナイフ出せばいいだけだろう!!」
手に持った手ぬぐいがぶちぶちぶち切られていく、、アイアンクローとかされたくないよなあれで、、

武は一人の肩を引き、一瞬で戦闘をスイッチ。
「こーいうときは、こー、で、こーして、んでこー」ざくっ!!
「わかった?」
・・「はい」
「んじゃ行ってみょうか」


・・・周子夫妻に教わると一気にすごくなるっていう噂、、マジだなー
それだけ「スパルタ」なだけだけどw


武が少し手伝ったが、5人で3mクラスのオーガ4頭。
成果としてはいーんだろうが、、
「全く、まだまだだな。」
「うん、まだ厳しいねぇ、、」

千葉家の、周子チームの基準って、どこの高度にあるんだろう?成層圏?




ミケー!
にゃんにゃ?
うちは平和でいーねー
そうでもなかろう?
へ?そうなの?
まぁ落ちついてこれでもにょめ、、ススス、、とジューズ

ごくごくごくごくっぷっはーっつ!!
「なにコレうめー!!」
またたびジュース
・・・・・「あの?」
そう、、あの。

・・・・あ、、立てねぇ、、まぶたが、、、
・・・・・・・・・・・・・・

うっひゃっはっはっは〜
ひょうんなやんぴらりゅ〜ん♪
どふちゃーぶりにゃんごりりゃん〜♪
ふひゃはぅーはっはーにゃうぅううー

サイケデリックな色彩がぐるぐるぐにゃぐにゃ回る、、
子供の頃の家も見えるがすぐぐにゃぐにゃになって消える、、両親も弟も、、
山田の顔だけがドアップで来たとおもったらシャボン玉の様に弾けたとたん、360度ミケの尻尾だらけの空間になりしっぽにうにゃうにゃにされまくる、、えへえへ顔で弄ばれてたと思ったら、汚れと垢まみれのクラスの奴らが給食の取り合いで銃撃戦をしている、銃口から出ているのは泥水だ、それを撃たれた方は口で受け止めこぼさいないように飲む、、うえぇと思う間もなく森林地帯の夜
うけーけっけっけっけーけきょ♪奇っ怪なほととぎすか鶯だと思ったら、沖田だった。
左に顔を向けると小田がほげっと立っていてぶつぶつなにかつぶやいている。あの汁は間違えて洗っていないゴブリンの直腸と一物をいれてしまったけど、カレーにはかわりないから、、

はっと目が覚めた。

いっとう最後のが一番効いた、、、当分カレー食えないかも、、、

「二時間くらいだったにゃ」
ほう、あれでそんなに経ってたのか、、
・・・・
「つーか、俺はもう二度と飲まないからな?飲ませるなよ?皆にもダメだからなっ!!」
・・・
「わかった?」
「・・仕方ないにゃ、、わかったにゃ」

うちは平和だと思ったら思わぬ伏兵が・・・
『うひひっw おぬしもひっかかるのだなぁ、、ケケケッ♪』
くっそー、、、
『おぬし、寝てただけじゃないぞ?』
へ?・・・
『なにか得体の知れない踊りみたいのを踊っていたぞ?』
まじ?
視線をそこにいつのまにか居る小田と沖田に向ける
目を背ける2人、、、、、
すがる目線をこれもいつの間にかいた神田に送る
そっぽ向く神田、、、、
山田を見ると、、ものごっつー満面の笑みに、、
「うん!面白かったっ!!!30分以上あったね、独演会だった♪」
・・・・・・がっくし、、、、

どうりで全員集まっていたはずだ、、周子夫妻がいなかっただけ、、
はっと気づき、二階の回廊をみると
ばっちり目が合った周子夫妻

、、、、はぁー、、終わったーー、、、、、

「ん?大丈夫だよ神山?いつも似たようなもんじゃん?」
へ?
友人たちを見回す、皆うんうんと大きく頷いている

あれ?俺ってそんなキャラなの??いつの間に??

『前の世界からだぞ?』
(そうにゃ、ミケも知ってるにゃよ?)

そーだったのかよ、、、
知らんかったのは?はい、俺だけです、、、

まだ残っている珍種またたびは小田に預け管理してもらう。



カレー食えないし、、、
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