第33話 存在

文字数 2,962文字


印刷機。元ダゲー部屋の奥の方にひっそりとおかれたまま、誰にも思い出されないまま鎮座していた。
そこらへんには、ダゲーが初期の頃に開発したモノが放置されていた。今となってはダゲーが自らの「黒歴史」とさえ言うかもしれないほどのいろいろなアレ達が。
それらと一緒にされているあの印刷機(第22話)、その本来の機能を発揮できるのはいつになるのだろうか?



神田
「なんかさー、千葉家から帰ってくると、いっつもなんか忘れている感じが残るんだよねー」
「奇遇、私も」小田
「でも思い出せなんだろ?ほっといていいってレベルのことだからだよ、大丈夫!」山田

その夜、なんか山田が機械にごりごりされている夢を見た神田と小田。
2人には意味不明だった。



一ヶ月もかからずに「別荘完成」の連絡が来た。連絡員は周子夫妻。
翌日、周子夫妻と夜髏死苦と一緒に千葉道場へ。

ほう!和風のぷち離宮的な雅な建物!
なんか使いづらそうかも、、、田舎の農家みたいのがよかったなー。俺ら大衆だからさー。

やっぱ祠。
「ほれ、山田!」と皆が山田を急かす。
周子母さん、ちょっとちょと、、、
「あー、おっほん、これに、、」山田大仰に
御札を手渡す
「これは私のアルジたる神様の御札です、これを祠にたてまつり、奉じてください」
何?重要なので二回言いました的な何かか?
へへーっと、捧げ受け取る周子母。

で、あとから祠を見ると、
「美魔神様」
・・・・

決定されてしまいました、、、
『まぁ美が入っているからよかろう?』
まぁ神様が容認してくださるんだったら、、
で、本音は?
『山田、絶対不幸な人生歩ます!!』
ですよねーw



なんか最近山田の独壇場で世界の危機が続いている。
この流れを切らねば危険すぎる!
俺と神田と小田と沖田は会議した。

「結婚させちゃえば?」
「あの勢いがとどまると思う?、、、相手も似たようになっちゃったら増幅効果?、、、」
まぁ、、こわいわな、、試すことすらできん、、、
「あ、じゃ、神様に、、
「言った、でも”山田成分+神パワー”になったら?って言われた、、、」
・・・・・・・・
「クッ、、打つ手ナシか、、恐るべし山田、デストロイの異名は伊達じゃなかったんだ、、、」
・・・・・
誰だよデストロイってったのは、、山田自身ですたw自分のこと何気にわかってんだなぁ、、
・・・・

「そうだ、山田自身に聞いたら?」
「「いいかも!!」」
・・・そう?そうなのかなぁ?
「・・でも、、逆に、加速したらこわいよな?」
「うむ、皆がそう思っている=期待されている、になっちゃいそうだよなー山田なら」
・・・・・
『間抜け時空に放り込んでやろうか?』
え?間抜け時空は崩壊してもいいとこなんすか?
『・・・・・・、さらば』
つかえねぇ!!
まぁ、俺らも全く使えんっつ!!!!!

「まぁ、とりあえず保留で最重要事項、な!」
「「「おk」」」



別荘にあったらいいもの、を町に買い出しに出た、皆で。
ついでに「こっちのスイーツを」というランさん達の要望で

「あらいらっしゃいませ!お久しぶりですね!」
アナスタシアさんのお店。

ケーキは、キャッチャーケーキをホールで、切り目いれておいてください。
飲み物は各自言ってくださいねー
と。

オオウケww山梨さんww
うまいから、それも喜んでた。

「昼、どうする?」
「ここでも食べられますよ?」
「メニューにないが、何ができるんだ?」
レバニラ炒め

いや、注文しましたがな。そりゃするでしょう、山梨さんなら♪皆もしたけどw

最近は慣れたのかな?他のお客さん達。変な挙動皆無。どころか、レバニラ炒め注文しているひともいるよ!!
あれ?壁に「レバニラ炒め初めました」とか張ってある、、、
純喫茶中華、、?


結構長居してしまった。茶飲んで食事して、また茶のんで、、一箇所で済んでしまうし居心地いいし、、w


市場散策。出店もまだ多い。
自分用の可愛いコップとか、手鏡とか、タオルとか、なきゃないで他のものを使うんだけど、あったらあったで、、ってなものを結構買ってしまう皆。
神田は得体の知れないもの専門なので放置
俺、山田、山梨さんは主に食い物。できたて系。串焼きとか煮込みとかおっさん系が多いかな?
ランさん達は「タマにこれがいいんじゃない?」とか、相変わらずネコ。

「あれ?山梨さん、うちのコン、会ったことありましたっけ?」
「誰?」
「18尾の狐精霊。ギルドには魔獣扱いされているけど。」
「18,、、、歩けるのか?」
「?そーいえば、でもちゃんとウゴイていいますよ?ここによんじゃーまずいっすから、帰ったら呼びます」
「おう」



別荘
「ミケー、コン、おいでー」
ぼぼん!!
にゃーん!こーん!
ばふーんもふもふもふもふ!!5人共とりあえずモフる!
まけずに
「たまー!!」
ぼーん!
もふもふもふもふ4人がもふる!

「「「「「「「「「ふぅーっ、、」」」」」」」」」

「で、この狐(こ)がコンです!」
「こーん!ですコーン!コン後よろしく!こん」
「あーごていねいにどうも、、」山梨さん、一応全員紹介する。
「かみ、おまえんとこ多いな?」
「え?コンが加わっただけでしょ?でもこれらの発端は全部山梨さんとこですからね?」
「あ?見覚えねぇ、、、、」
「タマから始まるケモナー生活?」
「、、、あー、ランが拾ってきてからだなー」
きおくりょくだいじょぶっすかね?

「いや、なんかこういうのってさー、全部おまえらが始める、っていう、こうー、イメージ?ができてるんだよなー」
一体どういう意味かな?
「いや、俺達だけじゃないぞ?あの町の奴等全部だと思う多分、
なんか変わったことや変なことがあると、まーた変七のやつらか?、とか誰か言っているからなぁ、、」
・・・・・・しくしくしくしく、、、、、
「みなさん、悲しいお知らせです。ウチラの町で、変わったことやら変なことがあると、全部うちらのせいになっているそうです、、変人集団だそうです、、」

ガラガラガラッ!!
よお!なにやっている?と周子夫妻元気に入ってくる
「しくしくしくしく、、どうせ俺達なんかがいるとこなんて、ノックなんぞしなくてもいいんだよなーシクシクシク」
「おいおい、なんだよー、ノック忘れたのは謝るよーごめんよー、泣くなよー」「で、どうしたの?」と( `・∀・´)ノヨロシク方に向いて聞く。

「いや、うちのまちでやつらの変七イメージこじれちゃってて、っていう事話してたら、、」
「なぁ、うちの嫁は普段でもノックなんぞしたこと無いんだ、悪意あってのことじゃない。分かってくれ。」
をい!真っ赤な周子
「シクシクシクシクわかりましたシクシク」
「なぁ、、別に悪いことじゃないぞ?変七のイメージ無かったらお前ら特長無いだろう?覚えてもらうにいいじゃないか?」 
周子の発言で武、顔がこわばる
「シクシクシクシク変以外の特長無いっすか、、シクシクシクシク」
「そーじゃない!えーとーぉー、、アレだ!おまえらって、どことなくそこはかとなく、なんかいいじゃないか?」
ダン!ダダダダダダー・・・・俺は星空の下を走り続けた・・・


「ただいま!」
・・・・・
「どうした?顔色もどってるぞ?」山梨さん
「いや、よく考えたら、むかしからそーじゃん、ってwてへっ♪」
・・・・・・・・・


ある場所に鎮座まします機械は、自分がいかにマシな立場なのか、と理解した。
変な機械、とか思われるよりは忘却され放置される方がよほどマシかな?と。
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