第41話 雑

文字数 2,523文字


神話の本。
で、結局小田が話をきれいに作り上げてくれた。
絵本形状にして。
見開きの片方を絵、片方に文。
32ページ。手動印刷になった場合を、一応考慮して。

絵は3色程度だったが、
売れに売れた。大銅貨5枚ってのが安いかったが、それでも異常に思えるほど。
娯楽に飢えていた?神に飢えていた?
そ~言えば、ほとんど宗教系の話し聞かないものなぁ、、

「とーちゃんが、宗教とかあーいうのは領主様とか王様とかがやることであって、一般人が関わるとろくなことにならない。って。」
すげーなお前のとーちゃん、いつもいつも。 ピッチャーの父、カントクって呼ぼうかな?

ネコ神様の本、どう思う?
って聞いたら
「可愛いから受けたんじゃね?」
なるほどなぁ、、カントクの子だけあるな!

ちなみに、あの挿絵、どうよ?
・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、、いんじゃないの?

なるほど。

ちなみに、おまえ全部読んだの?
「え?うちにあるよ?とーちゃんが買ってきた」
(ありがとございます!)
つーか、普通の家の人達が買っているの?
「うん、多いよ?」

なんか、すげーな、、感動だな?
金持ち相手だったら、多分何も感じなかったろうけど、、
なんか、
なんか、こう、子どもたちが喜んでくれたのとおなし感じの嬉しさ?みたいな


でも大本が、俺が皆をからかうために即興で作った話し、というのは墓まで持っていく秘密だな!!


共犯グループの一つの山梨グループw
「おう、あのネコ神の本のほう、王都ですげーな?小田と沖田の本も金持ちに大人気だが、一般にはネコ神の本がすげーよ」
神田、増刷に増刷重ね、ひからびそうになっているくらいだからね。
業者から懇願され、イヤと言えない状態で、かなり追い込まれている。既に数千冊コピってるんじゃないかなぁ?


夕飯後のまったりタイムでその話。
「これって、、」
「うん、、」
「一家に一冊、だろ?」
「もろ、それ、だよねー」

ミケを見る。
頷くミケ

「あの話ってさ、なんか、ある部分、本当の話らしい」
「「「「はぁ?」」」」 これには山田も食いつく

ミケを見る
「はぁ、、みんにゃ、これから話すはにゃしは口外無用にゃ?

あの3匹のネコ神みたいのは居たし、今もこのセカイを見守っているのは事実。でもネコじゃないけどな。
なので、あれが大衆に身近に置くものとしてとられられたのも、原始の記憶に引き寄せられて、っことだろう。
(いつの間にかネコ言葉じゃないけど気にしては失礼に当たるな)
(うるにゃいにゃ!)
だから、お前たちが心配しなくても、いんじゃないかにゃ?」

「「「「・・・わかった」」」」

「でも、悪意を持った奴等が、利用し始めるんじゃないかなぁ?」
と心配する神田
にゃり、とすっげー笑い顔のミケ

それこそ杞憂だな、と皆納得


その後、世界各地で、金や権力のために猫神教を立ち上げた奴等が、ことごとく、巨大ネコの爪に引き裂かれたように成敗され、教会壁には「悪用禁止」と血文字があった、という事件が頻発したことを、彼らは知ることはない。
このセカイの神は、隅々まで見ていて、干渉もアリのようだ。




神田のネコ本コピはまだまだ忙しそうなので、俺と山田はギルドに行った。暇ニートだからじゃないぞ?
暇持て余しているけどw
女子達は、冒険者ファッションにかかりきりだ。神田、、、なむなむなむ!


あれ?
ギルト近くの中央広場になにか作り始めている。
けっこうデカイ?

「ちーっす、あ、ギルマス、ちょーどいい、あの中央広場で何つくてんすか?」
「何がちょうどいいのかわからんが、ネコ神象だってよ。いんじゃねーか?問題とかないだろ?」
「なんで俺らにそれを聞くのかわけわかりませんが、いんじゃないすかね?」
・・・・
「まぁ、、そーいうことにしておかないとまずいか、、。で?今日も暇ってか?」
・・・・・・・・・・
「警らです!!」言い切る山田。
・・・・・・



今日も常時依頼で採取に。
勿論子どもたちもいたので一緒に。
「今日もウサギ、いい?」と遠慮がちに聞いてくる。
こっちの子供は素直でかわいいのー♪
「おう、つかまえられたらな。」
「「「「おー!!」」」」



「で、なんか、ここんとこ、、街の者達が俺らを見る目が、なんかおかしいんだよなー」
「ああ、猫神の本を出しているからだろ?」
「はぁ?俺らじゃねーよ?」
「「「「ははははは!!!」」」」
「あーはいはい、そーですねー、そーでしたねー(棒)」
・・・・・・
「わかったよ、、でもそういうことにしといてくれよ?じゃないと、ひじょうに、とっても、面倒なことに巻き込まれちゃうから、この町ごと。」
「「「「・・・・・・・・・わかった、、、」」」」
「大人たちはそれをわかっているから追求しないんだからな?」
「「「「おう(はい)、、、、」」」」

ここまでモロバレとは、、、、とても悔しい、なんかとってもくやしい!!
『ぷw』
更に悔しさ倍増した気が、、、



まぁ、ろくでもないことは全てオレらのせいにされるよりマシになったのか、、、


前回みたいに、食える雑草、薬の原料になる雑草、薬の原料になる雑木の葉、などを採取。
雑草って草はない、って植物学者が言ってたよな、一般人は知識ないんだから雑草っても仕方ないよね?
でも役に立つものは多いけど。もとの世界じゃたんぽぽやどくだみなんか引っこ抜く筆頭だったが、使えば凄く使えるものだったんだよなー、今思えば。

でウサギ仕留めて、前回同様に焼いて皆で食った。
今日は早目だったなー。チームとして動けた、ってことなんだろうな。

「チーム雑用、ってどうよ?」
食っているときにいきなり聞く。
「・・・だっせぇ、、意味わかるけど、、そのものなだけじゃん、ひねりが無ぇ、、」
厳しいですな

ちなみに、火付けは達也がやった、魔法で。山田の特訓のおかげだそうだ。
他の子達も「なんかできそうな感じはする」とのことなので、生えてきているのかな?

ウサギも魔法も、仕事の、ちょっとした余録みたいなものだ。ラッキー程度のもの。性格形成に悪影響は与えないだろう。
むしろ、彼らに後輩ができたら、似たようなことをして仲良くなってくれればより良いな。


後日、
ギルドに用事で顔出した時、達也とレイラが一人の子に「チーム雑用にはいれよ」って勧誘していた。
チーム名が付いたってのが嬉しかったのかな?
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