第67話 2国 おめーら、おらを本気にさせたな?

文字数 2,841文字


夕方になってやっと村に到着。街ではなかった、、、食堂なんかないんだろうなぁ、、
とかたかくくてったら、
食堂ありの宿屋が3軒も!!
まぁよく考えたら国境を超える街道なんだからなぁ、、一応、この村に2国の国境検問所があった。
そりゃそうだな、何もない峠につくってもなぁ、、枝道もないこの街道、この村の間までどこに作っても似たようなもんだわな。

てなことで早速!
「飯だ飯っつ!!」

3軒見てみたら、どこも結構混んでいた。いいね!
一卓あいている店に入り、部屋を確保しつつ飯も注文。

勿論一角ウサギのシチューとごはんとエール。
2人も同じのでいいと。

山田は二晩野宿の影響かおかわりした。俺も当然する。
が、ミギャは5回?どこに入るの?10歳前後だよね?どーみても?

落ちついた所で、
エールをお変わりし、少々のんびりして腹ごなし。ミギャもエールを普通に飲んでるし、、誰も何も言わないからいんだろー。
エールを持ってきた給仕の少年に
「賑わってるね?いつも?」
「はい、街道の国境前ですからね。いつもこんなもんです」
「で、、なんか、面白いものあるの?ここには、、」
「あっはっは、、ないですよ、あっちじゃあるまいし、、」と苦笑いしながら行った。

ふむ、、、だが、油断大敵。3より上手で隙きを見せないだけなのかもしれないからね。

部屋は2つとったんだが、物心ついてから文明ぐらしから遠く離れていたミギャには不安ならしく、俺らの部屋から自分の部屋に帰らない。仕方がないのでベット2つくっつけ、3人で雑魚寝した。
勿論バリア張って。


翌朝
「おはよー」
「おはよーございますー」給仕の少年、目に隈できてらw
つーことは、他の客は常連か、、知っている奴等にはありゃできないからな

「よく眠れましたぁ?」
「「「ばっちり!!」」」
給仕は一瞬だけ「ちくっしょう!!」てな目を見せた。
それだけで充分だ、ざまぁw

そして、また、更にめんどうくさい奴等の相手の日々が始まる・・・


だが俺らは何もないこの国境の村に更に滞在する理由は無いので、東を目指す。
露天で食い物を買い込み、人気のない所でストレージにしまい、出発!!

と思ったら
「ダメです、この村にあと2日滞在してください。」と検問所のおっさん兵士。
「なぜ?」
「決まりです」
あやしい、、
「風呂屋、ある?」
?「ありますが?この奥の方に、、、」
「んじゃ、風呂に行こう!!」
3人で風呂や目指した。

案の定熱い湯、氷水のように冷たい水風呂、普通、の3つの浴槽。
俺と山田は体を洗って普通の湯に入る。
女風呂から体を洗ってから入りなさい!とかもっとちゃんと洗えとか洗い方知らないの?!とか仕方がないから皆であらってやろうとか聞こえてきたが、大丈夫だろう。

で、やっぱ普通はぬるすぎなので熱い湯に、、、首まで、、で、泳ぎはじめたら、、、なんかぐつぐついいはじめている?
きったねー!!釜だ、釜炊きやがっっている、、きたねー奴等相手には手加減無用だな身体強化!
で、全く熱さなど感じなくして、ぐつぐつ泡たっている風呂の中を泳ぎまくった。で、冷水風呂にも入って泳ぎまくった。
出た時は他の客や番台のオヤジは腰抜かしていた。
ざまぁ!!


俺らが風呂屋の外で待っていると、ほどなくミギャも出てきた。
「どうだった?」
「熱いのはまぁまぁ、、水も、なんか面白かった。中間のは、つまんない、、」
「おお!おまえも勇者になったか!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!
俺と山田で称えた。はにかむミギャ♪

で、ハラ減ったので市場の露天で幾つも食い物を買い込み、広場の芝生みたいなところで食う。
少し経つと、なんか結構俺らを見ている人達が出てきて、増え始めている。
その中の一人が近づいてきて
「あ、あんたら、、風呂屋の勇者様だろ?」
山田と目を合わす
「いかにもっつ!!ここにおわすはかの3の国にて奴等を木端微塵に再起不能にした勇者神山、ここの風呂屋のつまらん小細工も全く通用しないわ!!ところで我が身はネコ神さまにお使えする山田神!かの日のいずる国千葉道場でも崇めたつられ ボコつ!!!
「あー、あとの方は忘れろ、余計なこと覚えているんじゃないぞ?この秘密が漏れたら、この村、燃やすよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「「「「「「へへーーーーーっつ!!!」」」」」
皆速攻土下座

で、再度村を出る。検問所のオヤジたちは引っ込んでて顔すら出さない。

「神山、何したの?ベータが何か言ってたけど」ミギャ
「うん、ここのやつらっておバカなんで、よく言い聞かせたの。」
「なんだー、そーかー」
いいね、純真って♪


馬車が来たので乗せてもらう。3の国から2の国を通って日のいづる国まで行商しているそうだ。

「ここや3の国の人たちって、日のいずる国に入っても、あーゆーことしているの?」
「・・・・嫌なこと聞くねぇ、、できるわけねーじゃん、、ぼっこぼこだよ?・・でもやっちゃうけど、、」
やるのかよ、、
「いやー、身に染み付いたものってのは、逃れられないねぇ、、、」
いやいや、滲み付けるモノが違うんじゃねーの?

「千葉道場って知ってる?」
「おう、ありゃー強敵だ、、あそこに勝てたってのは、、今迄一度しか聞いたこと無いわ、、勝った者は、なんか崇めたてまつられているとかどーとかいう話しだけどなー」
今ココにそいつが居るんですか、、そうですか、、、2や3の国でも有名ですか山田神。
「そいつの名前、知っている?」
「あー、なんといったかなぁ、、やまーやまやまやま、、、やまたぬき?」
「山田ジャーっつ!!!」がつん!!
おおっつ!!!初めてみたかも!!山田が突っ込みいれる場面!!レア極まりないっつ!!!

馬車から転げ落ちたおっさん、唖然。
「おう、よくもこの千葉道場からあがめたつまえんるてるオレサマをやまやまやまやまやまやまたぬき扱いしたなー?どーなるかわかってんのんか?え?のんか?」
ガクガクブルブルガタガタ、、「あじゃ、るめんご、るじゃえんごらちぇ・・」
何語?
「日本語でおk!(現地語で言えよ)」
「・・たいへんもうしわけありませんでしたことこのうえなくごしょうばんさせていたくこうえいでござりますれば・・」
「いい、言うな。」
ゴクリンこ、、
「わかってくれればいいんだ」
あ?あれで?いいの??なんか全く分かってねぇ感じだけど?つかからかわれてねぇ?

「よし、我を王都に連れて行くのじゃ!」
「やめい!!王都など行かん!!更にどんなくそつまんないことされることか、、、もっと高度な引っ掛けなら面白いが、つまんなすぎる!こんなレベルの低すぎる国に関わらる暇ねぇ!とっとと日のいずる国に帰るぞ!!」俺

あ、おっちゃん灰になってる、、、


灰色なままのおっちゃんに次の街まで送ってもらってバイバイした。

さて、ここではどんな(低レベルな)敵が待ち構えていることであろうかっ!!!

「おなかへった」ミギャ
「ごはんー」山田
だよなー

俺達の冒険はこれからだっつ!!!









終わりではないでしょ?はいおわりではないでし。
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