第35話 圧縮率

文字数 3,503文字


千葉家から帰宅。

「しばらく何もしたくねー」俺
「禿同」神田
「シャンさん泣くぞー?」山田
「かわいそーよー」小田
「どっちがひどいこと言っているのかーわからんー」俺
沖田はミケをもふっているので静か


普通に、おとなしく、暮らしていりゃ、問題などそうそう起らないものなのだ。
まったり毎日を送れるのだ。世間の人々はみなそう暮らしている。

「さあ! 俺達も日常にもどるぞ!!」

・・・・
「ニートだよな」
「ああ、ニートだ」
「・・・そうだった、俺達(除く女子達)の日常がニートなんだったな、、、」

何かがさらさらと崩れて行く音がする、俺の中のどっかで、、

「んにゃっ!!いかん!それではいかんのだよ君タチッ!!」
何いってんのこいつ?みたいな目が2組
幸い女子たちは自分の仕事に行ったのでここにいない。

あれだ、ほれっ、、、、なんだ、、、、、なににしよう?  なにかあるかな? あったっけ?

ミケに?いやいや、ここでミケを呼ぶとぼろばれだ!!

あ!思い出した!!
「いんさつきぃーーーー」!!!
「「おおう!!」」

「どこにしまった?」
「しらんよ」
「おれも」

ミケに聞いてわかった。

地下室の印刷機周囲を片付けて、機械を使っても支障が無いようにした。機械の周りには余計なものをおかない!工場の安全第一その3です! 知らんけどw


「おー、そう言えば、、」と神田は自室に何かを取りに戻った。

で、肝心なのは”何を印刷するのか?”なのだが、、、

「やーまださん、何か印刷したいものありますか?、、あっ!エロ以外でなー」
「えー、んじゃないじゃん、、、」
即答かよ、それしかないのかよお前の中の印刷物は、、

「壁新聞?」俺
「手書きで」
だなー

「しかも取材とかなにもしていないのに?」
だなー

あっ!!
「あれじゃん!ほれ!神田、転写できるじゃん!写真使えるっつ!!」
「おー!んじゃ
「却下っ!!神田は自分が見てなきゃ転写できないからな?!」
「向こうにいた時みてたろ?健全な男子高校生ならっ!!」
「残念でしたw向こうではまだあの能力ありませんでした〜ww」
「クッ、、、んじゃ
「犯罪禁止っつ!!」
「クッ、、、んじゃ
「風俗はまだ早いっつ!!!」
「クッ、、、打つ手、無し、、、無念、、、、」

「どーした?」
神田がもどってきた、
「ほれ、」
おお!活字!!
「おお!ありがとう神田!!さすが神田だ!!ほらっ山田、活字だよ?」
「・・・・・字、じゃ、なぁ、、、」
おまえはっ、、、

なんとなく察した様子の神田。流石付き合い長いなー

で、
「とりあえず、テストを兼ねてなんでもいいからやってみよう、」と神田
「んじゃ、千葉さんのとこに行ったときの、討伐3連戦あたりで?」俺
「まてや、ミケとタマのこと、転移魔法のこと、いろいろバレたら不味いんじゃね?」
「縛りがきっついなぁ」


で、困ったときの

「「「ギルマス!来ましたー♪」」」
「おまえらまた暇持て余したのかー、、ったく、、、」
と、自らも暇らしく、いそいそと俺らをギルマスルームに。

「最近見なかったが、暇じゃなかったんだな?」
自らを暇潰し認定してくれちゃってます、気付いて言っているのか?

「厨二、じゃねー、千葉道場に行ってました、夜髏死苦と一緒に。あっちに温泉あるんでー、別荘つくっちゃいました♪夜髏死苦と共同で。」
「クッ、、、、こい、つらっ、、、暇を持て余す毎日、、温泉、、、別荘、、、だとう?」
あれ?どこが発火点?やっぱ山田かなー
「ちなみに、わしは、あちらでは神認定されておりますのじゃ!はっはっはっはっは!!」
「は??」何いってんのこいつ?みたいな目のギルマス。で、俺を見る、どうよ?みたいな目で。表情豊かなおっさんの目である。

「あー、一応マジす。千葉周子の母親に認定され、祠まで作ってもらい、千葉家に滞在中は床の間に3枚座布団、特別豪華ご飯の毎日です。俺らは山田を周子母にあたえておけば被害がないので助かってます」
なにをどう解釈いたらいいのか困り果てた顔しないでよギルマスぅー

「まぁ、そのうち連れてってあげますから、周子父と友達なんでしょう?」
「まぁ、、それなら、、、」
ちょろっぽいおっさんだった

「で、今日はどんな暇なんだ?」

?どんな暇?暇にどんなとかあるのかな?

「えーとですね、」
よし神田!さすがだ!いろいろを即放置で自分を見失わない!!

「僕らほら、無職もいいとこでしょう?」
「!!!おまえらっ!!冒険者だろう!!!!」
どうどうどうどう!!

「ほらぁ、僕らがいい依頼とっちゃったら他の人が困るでしょう?不人気依頼も最近あまり残ってないし、、」
「、、まぁ、、そう言われればそうだなぁ、、ま、わるかったよ怒ってよー」
すなおさん!

「おまえらも気をつかってくれてんだなぁ、、こんなんで、、」
余計な一言

「で、日のいずる国王都に行ったときに、印刷機を買ってきたんですよ」
「あー」
「で、ニートな我らで何かできないかなー?と」
「おい待て、その”我ら”に俺を混ぜていなかったか?」
「は?いえいえ、ギルマスをニート呼ばわりなんて、誰がいたしましょうか?」ここまで神田
・・・
「で、なんかアイデア無いっすかね?」俺
「いつも聡明なるアイデアを出してくれるギルマスだから」神田
「いつも頼りにしてまっす!俺らの最後の砦!」山田、なんか違うと思うぞーわかるけど

「うーーーー、
「んーーーーーー、
「あーーーーー、、

「壁新聞なんかどうだ?

OTL、、、、、、山田、論破すらしようとしない、、、

役に立たないギルマスを放置し、
神田に頼ってアナスタシアさんの店に跳ぶ。

「「「ちーっす!」」」
「いらっしゃい!あらまだこちらに?」
「いえ、またこちらに」
アナスタシアさんはには、俺らが転移を使えるとこを周子さんにばらされている。店で会話中にあのでかい声で転移転移うるせーんだもん、、、バレるよねー
まぁ、この国はそこらへん結構詮索しないってのがあるし、、外来の国だからねー。そういったことに関しては居心地はベストなんじゃないかな?

「そうねぇ、、何が良いのかしら、、あなた達、この国に来た時、なんかあったら助かったとかのものある?」
え?
「そうっすねー、地図は書店で手に入れるまでは上も下もわからんかったし、でも地図はあるし、、」
「あれじゃね?」なんか言い出す山田
「ほら、、あの、、」止めたほうが良いかな?
「観光案内」
「「やまだあ!!」」
「どうした山田?今は山田Aとかなのか?」
「もう帰ってこなくていいぞ山田本体!」
薄情な友人2名

んじゃ、ということで、この日のいずる国首都、と、我が町の、「食堂、商店等、役場等、公園等」一般的に必要なものを地図にして、余白に解説をかいたものを作ることに決めた。
最初は単色にしてみて、慣れたら多色刷りに。店や場所写真?絵?の版は、神田ができそうだと。

「これぞ本物の最終防壁!!」
「「だなっ!!」」
意味不明顔のアナスタシアさんに感謝して、転移帰宅。


  ーーーーーーーーーーーー


調査は辛酸を極めた!

「たぁのぉむーよぉー」
と懇願することまる1日。

「しっかたないわねぇ」
と神田と小田は了承してくれた。

お店の調査で、流石に婦人服屋は俺らには行けない、、、入れてもわけわからんし、、
なので調査の協力をお願いしたのだ。

辛酸はこれからだった。

我が街に甘いものの店は増えていた。沖田と小田が、王都で甘いものをたくさん食べた、いろいろなスイーツの店があった、と吹聴しまくったおかげで、それはもう吹聴しまくりでしたとも! 「なぜこっちにはないの??」みたいな鬼気迫るものを後ろに幻影見せながら。
なので、なぜかいつの間にか、スイーツの店はかなりできていた。しかも美味い。味が駄目だと沖田と小田が辛辣極まりないダメ出しするから皆死ぬ気で頑張ったんだね!!折れるのやだもんね。

で、スイーツ食べ捲り、神田に「これ写真!!」って、人間カメラにされているし、、
しかも晩飯食うんだよ?外で、最低2食、、、皆違うものを!!
「「じゃないとこなせないでしょっ!!」」
あんだけ、どこに入るんだろう?女子たちって、、、

それを、俺達の町だけならどうにか、、なのだが、、、
馬鹿でかい厨二首都まで、、

「神田、なんかおまえ顔色緑っぽいぞ?ゴブリン化?」
「あははは、神山こそ紫とかどどめいろとかしているぞ?」
多色刷りはじめました?
「七色の山田よりましだよなー」

ここんとこずっと腹がへっこまない、、
女子たちの腹を見ても、でていない、、、あれぇ〜?
違いって何?

取材終了後、なにげなくわかりましたが、、あまりいいたくない、、、

なんか「流れないのーおだっち、どうにかしてー」トカ、ヒソヒソ話していたし、、バケツをトイレにもってってたし、、
圧縮率すげーんだなー
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