第36話 存在2

文字数 2,206文字


試行錯誤の末、
あれな、、魔法があっても、こういうのってあまり役に立たないのか?
それとも、この作業に丁度よい魔法を知らない俺らが役に立たない?
多分後者 ぷw

でも試行錯誤するのも、時間が許せば楽しいものだ!

手書きで作ってみて、修正し、完成版ができたら版を作る。周囲の記事の文字は活字を使い、中央部分に地図。
地図内の文字は地図の版に埋め込む形に。そうそう改訂版は出すつもりないしなー

で、
アナスタシアさんに見せに行った。
勿論厨二首都はアナスタシアさんの店をもっとも目立つように!
「あら!ありがとう、、でも、この店が混んじゃったら、、いいの?」
「「「はっ!!!」」」
アナスタシアさんの了承を得て、記事は無しに。
俺らのオアシスは守らねば!!

他はなかなか良いとのこと。

とりあえず版なので、このままGO!とすることに。

3日かかって200部づつ刷り上げ、売価は銅貨2枚とした。

とりあえず、こっちではギルド受付と”ウサギと角イノシシ亭”と、女子たちが常連になっているお店何店かに置いてもらう。
向こうではアナスタシアさんのお店のみ。千葉家には10部ほど置いてきた。
周子母は、「神様の祠が載っていない」と悲しそう。「千葉道場周囲が信者であふれかえっても困るでしょう?」で納得してくれた。


最初数日は全く出なかったようです。
でも、ちょぼちょぼ出始めたら、あっという間に無くなったとのこと。
売り切れ後も、「ないの?」と買いに来る者が後を絶たないで今ココだそうです。
なので、

刷るのおもしろいけど重労働なんだよなあ、、
ローラーかるくしてやろうか?と神田が重力制御で軽くしたら刷れないww
なので重さ、重要です!だから俺らが重いです!
なんかメカニカルな楽になる方法を考案しなければ、俺らがマッチョになってしまう!!

へとへとになりながら、3日で300部ずつすりあげ、配ってきた。
で、翌々日、アナスタシアさんが、周子経由で「売り切れました」
っざけんなよぉ?300だぞ?まる2日たってないんだぞ?
俺らにマッチョになれってか?このセカイでブラック労働?ブラック自営業?
”僕らはマゾではありません運動”でもする?

緊急会議である。
「諸君、このままでは我々は確実にマッチョだ、」
「議長!、マッチョも悪くはないのでは?」
「ふむ、では神田くん、君はまっちょな山田くんをそうぞうしてみたまえ」
・・・・・・・・シクシクシクシクシク
「ぎ、議長、、僕が悪かった、、、」
「うむ、わかればいいのだよ、、」
不満顔の山田

「あ、ローラーってさ、ローラーでなくともいんじゃね?」
「「え?」」
「転がすのが重いんで、上から版全面を押す重い板みたいの吊るして、それをおろして”ちょうどいい重さ”を掛け、
ればいんじゃね?上げ下げなら神田や山田できるよね?魔法で。どう?それだと魔力結構使う?」
「うーん、俺は多分ほとんど使わない」神田
流石ダゲー魔法
「やってみなけりゃわからない」
流石山田、うん!いつものとおりだ!

木の板では次第に反ったりしてバラつきが出るので、神田に金属の均一平面の板を作ってもらった。
で、下の押す部分にこれまた均一に皮。毛を全て取った皮部分だけ。
紙はでかいので枠にはめて版に載せるんだが、その枠も予備を幾つも作って、枠に紙を張る者、印刷する者、印刷後枠から紙を外して干す者、に別れられた。
流れ作業っぽくなった。
翌日は朝からテンポ良く進み、一日で400枚近く上がった。夜遅くまでやったがなwぷちブラックww
「「「すっげーーー俺ら!!」」」

翌日も刷り、厨二王都地図800枚ほど、我が町100枚ほどの追加ができた。
翌日送った。

翌々日、 アナスタシアさんが、周子経由で(同)

っざけんなよう!!!

「神田!!転輪機だ!転輪機!!出して!!」
「でねーよ」
「じゃ、作ろう!!!」

俺らは3日3晩寝ずに考えたのが、ローラーに紙を巻く。
インキローラーが向かって左にあるだろう?
一往復してインキを版につけ左に戻る。
右に印刷ローラーがあるだろう?
今までは紙を枠に張って版に乗せていた。
が、印刷ローラーに紙を巻いて、転がす、で左に付いた時に剥がす。で枠に張った紙を乗せ、右に帰る印刷ローラーが枠紙に印刷。ローラー押し一回だけになるが、枠紙のほうはインキが薄めだが、問題なさそう。
帰る時に刷るときの枠にはもう一枚紙を乗せており、ローラーに巻きつけながら印刷しながら右に帰る。

慣れるまでまる2日かかった。これ、もし専業になったら、5人ほどでやりたいよなー
多色刷り?やらんよwwww


まぁ、、あんだけ苦労したにもかかわらず、印刷量1.5倍くらいしかUPせんかった、、、
まぁでも労働時間は8時間程度になったのは助かったが、、
自動化できないものかねぇ、、水車動力とかハムスター動力とか使ってさー

「あれ?コピー機とかできりゃいんじゃね?神田?」
「調べてみる」

流石に厨二王都には結構広まって、しかも真似して売り出すところが出てきたので、アナスタシアさんの店での売上はそこそこになった様子。
死ぬか無視するかしかなかったよなー、アレが激化してたらw

でもおかげで俺3人は、取材調査時に食いすぎて付いた余分な肉だか脂肪だかは全て落ちた。つか、逆に痩せた。
女子たちはそんな俺らを恨めしそうな目で見る毎日。ごめんよ



神山ぁー
「多分できるわ、コピー、原理はある。だが、消費魔力をすくなくするにはいろいろ必要だ」

あれ?印刷機、必要なくなった?
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