第23話 お嬢様の千葉道場

文字数 2,417文字


「しかし、お主らはなぜもうここの常連に?わしも時々くるのだが、近くに住んでいるからな。」
「たまたま、というか、」
「ほんと今日は偶然?」
「きのうは必然」ww
「場所がいいのかな?」
「なんか不思議よね」
などと、雑談に入っていった。


厨二国は外来が立ち上げ、歴史が200年ほどの若い国だという。
仕事も多く、来たばかりでも困る者は少ないという。困る者とは、まぁ言ってみれば「自業自得」な奴だ、と周子は切って捨てていた。クラスの奴らがもしここに来ていても、そっちだったろうなぁ、、

なので入ってくる外来が多いが、出ていく者達も多い。
こっちに慣れたら「ほかも見てみたい」「他で一旗揚げたい」と思い始めるようだ。
わざわざ重い旗揚げる気がしれんが、、スロー派としては。


その後、千葉さんの所属するチームの「道場」!に行ってみた。
ほう!
「「「「なんか時代劇で見る道場だー♪」」」」
えいっ!!やっ!! 中から掛け声が響く。覗くと木刀で稽古をしている。

「お前たち、ひとつやってみないか?みせてくれ」 余計なことを言い出す周子
「「ええー、私達は魔法使いだから、、」」女子達
「んじゃ、おれさまが一番バッター!」 流石はいつでもどこでもやまだな!山田だっ!!


やまだー、ガンコーからおそわった構えと全く違うぞー、何したいんだ?厨二国だからか?
あ、
瞬間移動で後ろに周り、一瞬でぶったおした、、、
アリ、なの?・・・
・・・・・・・
困り顔の道場の中の人たち、、、
・・
「周子さん?おぜうさん?」俺
「やまだっつ!剣の試合で魔法はナシだろう!!なにやってんだよー」俺
「いや、、まぁ、、、、私らはあまり瞬間移動とか目にしないものでな、、、、」周子
「はいっ!魔法無しでもう一本!!」俺
「えーーー」とかいいつつ構える山田。
後頭部をなでながら、構えるちょんまげの人、、、、え?ちょんまげ?え?ちょんまげ?今気付いた!
「え!おい、あの人!!」
「「「そう!!ちょんまげっつ!!!!!」」」
「何?髷が珍しいのか?そうだな、外国には無いか、、」
いや、そうなんだけど違うんだけどっつ!!この世界にっつ!!!
「・・やっぱ、外来からの影響ですか?」
「うむ、詳しくは知らないが、建国の王が、ちょんまげだったそうだ」
・・・・・・・・・

だから江戸時代みたいな街で、日本建国時の国の名前かい、、、
まぁ、、気分的にはえらく納得できんが!腑には落ちた気がすることはするかもしれないかな?
「なぁ、、」俺
「ああ、、」神田
「「・・うん、、」」

で、山田は睨み合っていて、間合いのまま横に移動、ぐるぐる回っていた。バターに?
バン!!
俺はわざと持っていた木刀を「ついうっかり!」みたいに落としてみました
二人はその音に驚いて、相手に突っ込んでいく「おらぁーーーーっつ!」「よぉおおおーーー」
「めんっ」「どうううう」
ばたり、ばたっ、
「相打ちっ!!初めて見たっつ!!」
「おう!私もだ!すごいな!!」
やっぱ剣士もそそられた?

二番手神田は逃げ回って追い詰められ飛び出し打たれた。

俺は、時間かかったが、鍔迫り合いの末、はなれ際に相手の腿に入れた。
こっちでは剣道では無いので、無力化だと思われるものは一本となる。
道場には刀の木刀以外にも、剣や薙刀の木刀、杖もあった。


「厨二国は戦闘好きなんですか?」
「戦闘というか、戦いは好きなんじゃないかな?戦争は好んでしないが。だが、その厨二国ってのは聞いたことが無いが、なんなのだ?」
しまったー、
「とても美しく、良い国、、、?」
「なぜ疑問形なのかわからんが、追求しないで置くのが友人というものだろう」
助かったが、友人認定いただきましたっ!!

夕方になってきていたので、
「もしよかったら、俺らと食事にいきませんか?」
と誘ってみたら
「ならば
と、
道場で宴会になった。なにこれ千葉様?おエライ様?

宴会中、俺と試合した人と話してて、千葉さんのことを聞いてみた。
この道場は千葉さんのチームで運営しているそうだ。ここで見込まれたら、チームに入れる。トップチームは千葉さんのグループ、二軍三軍みたいのがあるそうな。でけぇなおい、、、

で、主に、国から、国からっつ!!依頼やら難しい採取やら他国や辺境調査やら、討伐やら、を受けて行ってる様子。
国軍もあるが、少数精鋭にしているそうな。
「侵略しない」は事実なんだろうな。国軍が小さけりゃ侵略能力は殆ど無い。勝てるけど、勝って得た地域を維持できないからだ。


「なんかさー、俺らの知り合うチームってさー」
「おう、ベテラン、つーか、すごいのばっか?」
「でも、今までのはなんかどっか抜けてたけど、ここは凄いわね」沖田くーん、口っ!!選ぼうよっ言葉っ!!
「俺らはまったり普通のチームなんだがなぁ」
「「「「神田が言うかっ!!」」」」
確かに神田を除くと、”ごく普通”である。うん、ふつう!!多分!!

(魔法使いが少ないはずのこの世界に、メンバー5人全員が魔法を使える事自体異常だと忘れているなーこいつら)神田
何も外来が全て魔法資質あるわけではない。こちらに来た最初の頃にガンコーに聞いたとおり、数は少ない。


「・・しらかばぁーあお・・」
「お!どんさくっ!!おれもおれも!」と歌い出す山田。
歌も入ってきているのかー、流石外来の国だなぁ、、
種々雑多が、このように一緒になって仲良く国を作ってるってのも、いいねぇ、、しかも「侵略しない」だからなー
こっちに来てよかったなー
みんなも、なんか、マルネラにいるときよりまったりしている。
ただ、街の雰囲気?獣人の多寡とか、マルネラのほうがのんびりまったりなんだよなー、王都はこことは別の意味でギスギスだけど、、
戦闘したくない俺ら、としては、やっぱマルネラだなぁ
モフ見放題だしなー

酒は日本酒っぽいやつでした、当然にして必然でっ!!
なので、慣れていない俺らは、気付いた時はもう遅く、、、
帰る気も起きず、宿までも帰れず、千葉さんちで寝たきり5人衆+どっかに遊びにいっているミケ
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