第22話 夢の相手と七不思議

文字数 3,148文字


アナスタシアさんは栗色系金髪碧眼白肌、背丈はオレらと変わらない程だった。街を歩く人の多くは、欧州系と思えるほど。背丈はやはり俺らとそれほど変わらんが、濃いめの栗色系髪が多めかな?肌は白が多い。多人種ではあるが、欧州の中央から南ならこんな感じなんじゃないか?みたいな感じ。
地図無いかなー、うちんちとどんだけ離れてんだろ?うちんちの国名は出したくないよね、マルネラwww


でも獣人をほとんど見ない。
「この国は比較的新しいのです。マルネラはかなり古いので、獣人達とともに作り上げた国なのでしょう。」
とアナスタシアさんは言っていた。
マルネラと厨二国の位置関係や他国の位置を知りたいと言ったら、本屋があるという。地図もあるのではないか?と。

向かってみる。
「なんか本屋ってワクワクするね!」沖田
「何印刷かわからないけど、印刷技術があるんだろうな」神田
「・・・・・・・」山田
「山田、そういうのは無いと思うぞ?」オレ
「エスパーか?!!」
現実的な小田は、期待しすぎないようにしている様子。


おお!思ってたより大きい?多い!
本は、、、やっぱ印刷物だ。活版みたいのもあるし、ガリ版みたいのもあるし、版画みたいので作られた絵本系も。
ほほう、、、なかなかやるなー、テクのろ国家厨二バンザイ!!

「なぁ、、印刷技術、、」
「だなー」神田
「そうだね」小田
「ほしいね」沖田
「ないなー、、、、」エロ本探す山田

色々本を買った。その時店屋のおやじに、出版社や印刷についてたずねた。
多分、出版社が印刷してるんじゃないか?とのことだった。
本を見ると多色刷りはない。カラーは版画の挿絵で入れている。
文字はマルネラとちょい違う文字だ。なので活字をいくつもこさえてもらわねばならない。

「神田、機械は買えるとしても、活字は作らねばならんのよ、、いくつもいくつもいくつも、、、」
「オレに?まぁ、できるちゃーできると思うけど、、錆びないように真鍮かね?」
「んー、作りやすいっていえばそうだろうな、それにそれほど多く刷らないだろうから、、」
「だなー」

で、折角だからお泊りしませう、となった。瞬間移動で帰ってまた来てもいいんだが、やっぱ泊まると違うよな、ってんで宿を決めて買ったものを部屋に置いてからまた外出する。
出版社に行く。
印刷機を見せてもらった。でかいけど、(ミケが)持って帰れない程でもないかな?。
活字を入れ、インキローラーころがし、紙を載せ、乾ローラーを転がす。その繰り返し。
一刷りが全紙大。18分割か32分割で本にする。
木版を使えば単色の絵もできる。まぁ漫画もできるかな。
電気を使わないメカニカルな単純機械だ。
多分マルネラにちょうどよい紙もないだろう。
で、気になる運送。
ミケが「このくらい余裕だにゃ」と頼もしいことを。

その出版社から印刷機械を買ったところを紹介してもらう。
今日はもう夕方になるので、明日行くことにした。
市場で色々見て、買食いし、宿に帰り、外に風呂(サウナぶろ)があるとのことなので行く。
その後宿に帰り、晩飯。寝た。



翌日、即決w
活字は1セットだけ買った、見本として。鉛でできていた。

ミケに、機械や本・地図などの荷物を一度邸に送ってもらう。
ミケが帰ってきてから外出。
食い物や食材や、日用品や、いろいろそそるものがたくさんある。


「かなり使っちゃったね!!」
沖田も小田も喜んでいる。
神田と山田は、まぁ平常運転だな
オレはやっぱ結構そそられてるねー

あ、
「もし、、」
目の前の出店で商品を見ている女性に思わず声を掛けてしまった俺

「あ、、あ?、、えーーと、、見覚えあるんだが、、、誰だっけ?」女性
「うーむ、、」 オレもなんと言って良いのか、、あ、そうだ
「以前、一緒に魔物と戦った、、あの戦闘機の前部みたいな形に化けた、、」
「あーー!あーあー、思い出した!!・・・・あれ?あ〜れぇ〜???だってあれ、、、」
「そう、夢でしょう?「そうそれ!
でも、今、ほら、こうして、、、」
「そうだな?あれ〜??」
うちの皆とその女性を促して、側の喫茶店、あ、アナスタシアさんの店だw
に、入る。
「いらっしゃいませ、あら!もう常連さんですね!!」
「なんだ、ここいらに住んでいるのか?マルネラという話だったが?」
まぁ座って落ちついてから、、

注文後、
「さて、俺は神山、そして皆が俺の友人で同じパーティ仲間でもあるし、一緒に住んでいる家族でもある。
これが山田(これかよ、ぶつぶつ言っているし)、神山、沖田、小田。マルネラに住んでいる。今日は観光でここに来ている。」
「そう言えば、あの時瞬間移動とか言ってたもんなお主、なるほど得心した。私は千葉。剣士だ。この王都に住んでいる」
「・・・もしかして、周子とか、いわないよね?」
「お主、なにを知っているのだ?なぜわしの名を知っておる?」剣呑な感じを醸し出す周子
・・・・・・(((((神、、、、少しはひねれよ、、、武蔵からとって武子とかさー、宮本周子とかさー)))))・・・

「いーや、全くの偶然だ。そういう名の剣豪がいたのだ、昔。それだけだ」
「ほう!それは光栄な運命だな!」
 違うと思いまーす、剣豪の名をそのまま付けられたのがあなたでーす、お馬鹿な神にっ!!

「にゃー!」
「お!かわいいな!お主達のペットか?」 流石ミケ!空気を瞬間変換!
「いえ、こんな可愛くても私達のパーティメンバーです。凄いんですよこの子、うちじゃこの子がラスボスというか特攻隊長というか、、」
「ほう!可愛くて強い、素晴らしいことだ、うちにも一人ほしいくらいだ!」
「「いい人!この人、匹ではなく人で数えてくれた」」
そこが基準か!合格出した女子2名。まぁ勘がいいからな2人は。


「千葉さんはパーティ組んでいるんですか?」
「うむ、4人だが。わしは刀使い、他に剣使いが2人、魔法使いが1人だ。そこそこベテランだぞ」
「いや、あの、夢でだけど、あれを見た限り、かなりのベテランではないかなー」
「はっはっは、ありがとう。」 否定しないなー
「お主らは?」
「「「「・・・・・」」」」
「あー、まぁ、ぼちぼち?」
「なんじゃ?あれほどの力を持ちながら?」
「いや、あれはほら夢だし、、」
「でもわしのは現実と同等だったぞ?」
「個人差?」
「・・・・・」
「まぁ、よいわ、、」
「違うんです! (お!フォロー?ありがとう小田っ!!)、本当に神山くんはそれほど強くないんです」
がーん!知りたくない真実!!
「そうねー、総合で言えば、神田、私、山田、で、小田ちゃんで微妙な差で神山くんかなー」
追い打ちっ!!!
「ならばお主らはうちのチームより強いではないか!!」
墓穴だよ、でっかい墓穴だったよ!!力いっぱい掘ってたよっ!!
・・・・・
「違うの、私達はまったり暮らしたいだけなの。狩りだって週に二度しか行かないし、他にはたまに雑用依頼くらいしかこなさない雑魚チームなのよ。うちの本業は菜園かもしれないくらい、、今回だって、本でも売ろうか?と機械を仕入れたくらいだし、基本、戦いはしないのよ」
「ふむ、週二回で余裕でくっていけるほどの成果を出せる実力チーム、、、」
どんどん逆の方角に、、、
でもないか、、ひょっとしておれらってかなり?、、いや、だまされたらいかん!!全て「我らが制服」のおかげなのだから!!

「俺ら、あの街の7不思議の1つになってるの、知ってた?」
なぜか、今言いたくなった俺
・・・・・??・・・・・
「・・お主達は、変わり者達なのか??」周子
なるほど!そういうことか!!
「「「「まぁ、、」」」」皆そっぽを向く、、、

「なるほど!よっくわかった!」
七不思議で、これほど納得してくれる、こっちの世界の七不思議って、、、「変七」??

俺らも、あの街でのおれらの位置がどーなのかってのが、よーっくわかった気がした、、、泣いていい?
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