第42話 モル

文字数 3,855文字


「で、美魔神様は、どういう位置づけなの?」
「うにゃ?」
「知っているんでしょ?俺らをこっちに送った神様のこと」
「まぁ、いづれわかることだし、とりあえず皆が気づかない間は黙っといてにゃ?」
「御意!。」
「・・・・あの話の中で、最後に天界の神々云々あるだろ?」
「はい」
「・・・そーゆーこった」
「はー、、、そすか、、」

すげーな、ミケタマ姫で天界滅ぼせるのか、、
「するか!!」
「いや、しないだろーけど実力的に、、」
「・・・・・」
「これこそ山田に知られたら、あの神様らしきものをどんだけいぢくりまわすことか、、危険すぎる、、、
あ!、じゃーアトランテスをあっちで滅ぼした時、ミケ達は止めなかったの?」
「向こうだから気づかんかったにゃwあっと言う間だったからにゃー」
「ミケ、絶対山田に知られないようにしようね、まじやばいわ、、」
「おう、、」

今日は天気がいいからミケと散歩で野原に出ていた。
ついでに、なんか畑に植えられるようなものあったら採取しとこーかなーとかも。
森の方のは日陰を好む植物なので、畑には向かない。
どーせなら普通には売っていないものを植えたいなーとか、欲が出てきていた。

「なぁミケ、なんか畑に植えたらよさそうなもん、あるかな?そこらでは売っていないような、珍しいもんで使えるものとかあれば嬉しい。」
「んーー、たんぽぽ?」
「いやー、そこらにあるものはなぁ、、」
「んーー、、まんどらごらとか?」
「え?そんなのあるの?」
「あるけど、暗いジメったとこが好きなんで畑には向かない。にゃのでー
にゃんどらごら、なら、原っぱに生えているかも?」
「へぇー、珍しいの?」
「ああ、ひとなら、一生に一回見るのも難しいだろう、だが、薬の原料として最高という。」
「どんな薬か知らないの?」
「儂らは薬飲まないだろう?興味無いにゃんw」
”にゃん”とかを付けるのが楽しいの?
をう!



流石ミケ
「こっちだにゃ」
ついていく。
「これにゃ」
どれ?
「これにゃ!」
これ?
「ちがう!これだってんだろうが!!!」
お、ひさびさ♪
フウー!毛を逆立ててネコ怒りしてる!!かわいい!!!
「あほうになった気分になるにゃー、おまえと話していると、、」
「えー、山田と一緒にされてもぉー」
「別タイプのあほうにゃ」
おどるあほうに見るあほう?かな?
「んな感じにゃ」
・・・・
では、、と引っこ抜こうとしたが、
「あ。これ、悲鳴とかだいじょぶなの?抜いたら俺死なない?」
「ああ、一時的に惚けるかもしれんが大ジョブだから、抜け」

よいしょ!
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
「はっつ!・・・おれは、、、」
「ほうけてたにゃwwっw」
なにがおこったのだ?なんかとってもモフったかんじの、、
「にゃんどらごらの悲鳴にゃ♪かわいかったろう?」
そうなの?聞いてないよ!覚えてないよ!残念だよ!!あの全世界全てモフみたいな天国感覚があったってことしか無いよ!!!
がっくり膝を付き、地面の土を握りしめる俺、、

そこまで、、というようなびっくり目のにゃんこが見つめる。

「ま、あの感覚が得られただけでもヨシとしよう♪」
すっくと立ち上がる俺♪切り替え完了w

「おまえ・・・」

「じゃ、これ、植えられるんだよね?」
「あー、植えれば根付く。そのうち花が咲き、種が付くから」
「どのくらいで?」
「んー、、1000年位先かな?
いねぇよ!!!!おれらいねぇよ!!!

ちくしょー、、あ、、
「これって食べられるの?」
「ん?多分、普通に料理して食べられると思うぞ?大昔、じべたの奴等に結構食わせたから」
「・・・・・・で、そいつら大丈夫だった?」
「ん?とは?」
「・・・ほら、、、なんか神みたいな能力が生えてきちゃった♪てへ♪、とかにならない?」
「・・・・?だいじょぶなんじゃね?」
第二回ミケの「ダイジョブなんじゃね?」はじまりました!!第一回目は山梨グループが犠牲になりました!!
「ひとぎきの悪いことを、、、あこそまでにはならんじゃにゃかろうかにゃ?」
いきなりネコ言葉を語尾に!!怪しさ満載ですっつ!!
「んじゃ山田にさきい食わしてみればいーだろが?」
・・・・・・・・・「山田が神パワーみたいの持って、いーの?」
・・・・「NGにゃ」
あ! 
「だじよぶm相応しいモルいた♪」


で、帰宅後、小田に料理してもらって、すっごくおいしそうにしてもらって、
祠に供えた♪♪♪

ミケはそれを見ていて、邸の中にはいると、腹を抱えて大笑いした。

俺は少しだけ、あの美魔神?ぱぴよん様?神様みたいななにか?に、罪悪感を感じた。

ちなみに、後日気付いたことだが、アレに罪悪感を感じたのはその時が初めてであった。

    ぷ


でも平気だったみたいだな、なにかあったらすぐにでも、少々何かあったら夢の中にでもでてきて仕返しされたことだろうし、、



一ヶ月くらい後

「おまえ、、、限度っチューモンをだな、、、」
あ!お久しぶりです!一ヶ月も、気配すらさせなかったのは珍しいですね!
なんかしても『ぷ』すらなかたっすから、よほど忙しいのかなーとか思ってました。

「あー、忙しかったとも、、治療になー」
誰が病気とかになったんスカ?大変だったっすね?

「お、、、、、おっめーだよっつ!!!おめーがげんきょうだよっつ!!!おまえは山田かっつ!!!つーか山田より凶悪だろっつ!!!凶悪山田と命名してやるからな!!!」
俺は真っ青になった!!凶悪山田?山田? そんな名前で街で呼ばれたひにゃーー

ごめんなさいっつ!!なにをしでかしたか知りませんが、ごめんなさい!!謝ります!!あやまりますから!!だからどうーぞその命名だけは勘弁を!!!

「ふー、、、・・・まぁ、、いい、、アレが元はと言えばことの発端だからな、、、一応”猶予”にしといてやる」
「あ、有り難き幸せっ!!」一命とりとめた、、って感じするな、、

「そんなか?山田。」
あー、いえ、皆にはあの本性は見えていませんが、俺があの名前で呼ばれるようになると、山田抵抗力が半減してしまう、と俺の中でなにかが叫んだんス、だから必死になって

「あー、じゃ、お前を山田呼びしたら、ほどなくこの世界滅亡しちゃうな?」
多分、、きっと、、、ほぼ確実に、、、絶対的に、、、あなたに、滅亡させられるでしょうな、山田の一言で。



「しっかし、お前ら見ていると、あきないなぁ、、ここ10万年分くらい楽しんでるわww」
そんなんなんすか?
「ああ、くそバカおもしれーおまえらw」
いやちがうって、そんなツマラン世界だったんすか、って
「あー、、、そうだなー、何?権力争いとかで戦争起こして?の繰り返しで、すっげーつまらん。文明の発展ったって、モノが一見豊か?になるだけで人間の精神はそのまま変わらずか、悪化か、なだけだし。

ほれ、お前の前の世界のもっともつまらん連続ドラマ、あれ、椅子にしばられ頭固定され、一日ずっとあれを見させられて10年とか、どうよ?」
地獄がかわいい?
「おうよ、そんなんを管理者だから仕方がないだろ?ってんだぞ?」
ご、、ごくろう、さまっす、、、

「おまえらは、おまえは特にアレだからこういう直接やりとりできるから、まぁ私も楽しめるんだが、、フツーは感づかれもしないんで放置つか信じてさえいないよなー地べたのやつら。一応お供えとかくれるけど」
まぁ、役に立っててよかったす、、?
でも、俺ら人間だからそう長くないのが残念ス、、

「まぁな、でも中には何億年も”何もなし”が続いているのも居るからな、それに比べりゃ天国というか演芸場でバカみているようでな」
はぁ、、褒められ?逆?いや、ものはかんがえよう!俺らは芸人!腹の底から笑ってもらってこそなんぼ!!
OK.,褒められ言葉だったなさきほどのは♪
『ぷ』
いやいやw
「さすがだなーw  まぁ、だからアレらに目をつけられていたんだなぁ、、、」
聞き捨てならない単語が?

「いや、良きことだから。人類史上初めて?まぁ、見てる分にゃ、飽きなくっていいなー、、と♪」
ひっでぇ、

「おまえ、神様をモルモット扱いしていたんだぞ?おまえは。それも人類史上初めてだぞ?あ?なにか?」
・・・・・ごめんなさい、、、
でも、神様ならたいしたことないんじゃないかなー?って、、、
もし山田が神パワーじみたものもっちゃったら、、と思ったんで、、

「でも、誰かで、実験を、したかった、んだろう?、、おしえてやる、そういうときはだな?自分でやるんだよっつ!!」
イヤ♪


目が覚めたら昼だった。
結局、神らしきなにかが、どういう病気になったのか聞けずじまいだった。どーでもいいけど
『ムカッ』
いや、無事な姿見れたからね!



「珍しいね、お昼まで寝ているなんて」
「うーん、なんか疲れたのかな?昨日の散歩」
「あー、ミケと行っていたもんねー。山田くんなんかぼろぼろになって帰ってくることあったし、、」

昼飯は皆終わってたんで、テキトーに作って食った。
ミケは山田とどっかに行っているらしい。

帰ってきたら「結局どーなったのあれ食べた神様は」って聞かなけりゃなー、一応知っといたほうがいいだろーし。


畑耕していたら、山田とミケが帰ってきた。噂をすれば、で、山田はぼろぼろになっていた。
だが、そういうときって、大体山田、なんらかしらの鍛錬になってるんだよなー。ミケが考えていてくれてるんだろう、、だが、山田パワーアップにつながると俺が厳しくなるんだが、、そこらへんも考えていてくれているんだろう、かな?

ミケにあのことを聞いたが
「よく知らにゃいにゃ。当然だろ?だって神をモルモットにしてあれを与えたなんて、人類初だぞ?」

ごもっとも
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