第17話  N.77 、偽りの観念。 その④。終。

文字数 5,268文字

M:まるで、不思議な力のようなものがあって、
  すべてを創造し、かつ全部を同時に動かしているかのような…
 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

Q: Is that power separate from me?

その力は、私からは離れてしまっているのでしょうか?。

M: Of course not.
But you must begin by being the dispassionate observer.

もちろん、そんなことはない。
だが、まず、あなたは自分に対して感情に一切囚われることなく、
冷徹な観察者としてあることから始めなければならない。


*自分を見知らぬ赤の他人の如く。
*冷酷かつ非情無情なる眼差しもて。
*つまりは公平無私たりて観よと…。

*鍵は感情。これが驚くほどに作用している。
*好き/嫌いの色合い、恥辱に関わる記憶。
*これが感情によるものであることのサインだ。


Then only will you realise your full being as the universal lover and actor.

そうあれて、初めて、総体としてのあなたの存在が、

をあなたは
知ることとなる。それは宇宙的なという意味で、愛を放つ命、また行為者
たるものなのだ!。

As long as you are enmeshed in the tribulations of a particular personality,
you can see nothing beyond it.

あなたが、個人としての、特定の人間として(起こってくる)
[艱難/苦難/試練]の中に、からみ取られている限り、
それ超えて、あなたが、何かを[見る/分かる/理解する]ことは叶わない。

But ultimately you will come to see that you are neither the particular
nor the universal, you are beyond both.

しかし最終的には、
自分が特別な人間でもなければ、万能でもないことに
気づくこととなるだろう。(それの自覚に至れなければならない。)

あなたは、そんなもんなんかではないんだ。
いやむしろ、両者を共に、遥かに超えた存在であるのが本当なのだ。

*(そんな低次元で安っぽい”形容詞”がつくような存在ではない。)

As the tiny point of a pencil can draw innumerable pictures,
so does the dimensionless point of awareness
draw the contents of the vast universe.

Find that point and be free.

その鉛筆の先端としての、

点が
無限に絵を描きだすことが可能なのだ。

次元などに囚われない、一切、なんらの制約を意識しない、
” 点 ”としての自覚が、広大な宇宙の内容を描きだす。

その

としての実在が、
あなたの真実であることを理解して、そして自由になりなさい。(*0)

*(まあここでは「精神としての私」だと言っちゃおう。w)

Q: Out of what do I create this world?

 私は、(現在生きている、現実だと思っている)この世界を、
 何から作りだしているのでしょうか?。


M: Out of your own memories.
 あなたの記憶からだ。

As long as you are ignorant of yourself as the creataor,
your world is limited and repetitive.

あなたこそが、それの創造者であることを理解しない限り、
あなたにとっての世界は制限されたものになる。
そして〈反復〉が、それの特徴なのだ。

*毎日が毎日が同じことの繰り返しだー。
*そうなんだけど…でッそれがなに~?だ。
*苦しみの檻たるものの特性。

Once you go beyond your self-identification with your past,
you are free to create a new world of harmony and beauty.
Or you just remain ― beyond being and non-being.

過去の記憶による自己イメージ、自己同一化を超えれたなら、
あなたは、調和と美の新しい世界を自由に創造できるようになる。

もしくは、あなたはただ留まるのか…。
在るでもないし、そして在らぬでもなしの、それらの向こう側にて…。
*(ここは怖い話しをしてる。)

Q: What will remain with me if I let go my memories?
 記憶を手放したなら、私には何が残りますか?。

M: Nothing will remain.
 何も残りはしない。

Q: I am afraid.
 私にはそれは恐ろしいことです。

M: You will be afraid until you experience freedom and its blessings.

(一度死ぬことによって、世界や自分にまつわるお話は吹っ飛んでしまう。
 それが為されて、果たされて…)あなたにもたらされる自由と祝福を体験する
 までは、あなたは恐れることだろう…。


介入。Gよりの情報も入れときます。:

*『人は生まれるであろうが、生まれるためには先ず死ななければならない。
  そして死ぬためには先ず目を覚まさななければならない。』

*『人は目覚めたとき、死ぬことができる。
  死んだとき彼は生まれることができる。』 
 
 [フラグメンツ、邦訳、P338、とある金言集より]   

Of course, some memories are needed to identify
and guide the body and such memories do remain,
but there is no attachment left to the body as such;
it is no longer the ground for desire or fear.

もちろん、ある程度の記憶は残る。
自分を確認するため…そして肉体のガイドをするためには
必要だからね。こういった記憶は確かに残る。

だが、自分の身体に対しての愛着などはもう残らない。
もはや、あなたの体は、肉体は、
欲望やら恐れやらが萌え出づる大地ではなくなる。

All this is not very difficult to understand and practice,
but you must be interested.
Without interest nothing can be done.

これらすべてを理解して実践することは、それほど難しいことではない。
がっ、しかし、あなたは先ず興味を持つ必要がある。
関心や興味がなければ、何事も長続きはしない。

Having seen that you are a bundle of memories held together by attachment,
step out and look from the outside.

あなたは、執着や愛着の情動によってたばねられた記憶の塊なのだ。
それが自分の真実であるのを自身でしっかりと分からなければならない。

(一度、そのガラクタ、妄想でしかない自己イメージ/物語りから出て)、
 外から(あなたという人間のその出来上がり)を観てみなさい/知りなさい。

You may perceive for the first time something which is not memory.
You cease to be a Mr-so-and-so, busy about his own affairs.
You are at last at peace.

その(試みの)最初に、あなたは記憶によるものではない何かを
感じ取る/知覚する/気づくことになるだろう。(*1)

やがて、あなたは私ごとでで、いっつも忙しい、”誰某さん”であること、
社会的成功者たらんとして奮闘努力する”誰助さん”であることをやめてしまう。
あなたはやっとついに平和を手に入れた…。

You realise that nothing was ever wrong with the world ―
you alone were wrong and now it is all over.
Never again will you be caught in the meshes of desire born of ignorance.

あなたは、世界には元々なんの問題もなかったことに気づく。(*2)

あなただけが問題だったのだが、それも今は、もう済んだこと。

もう二度と、あなたは、
  無知(痴)から生まれる欲望の網に巻き込まれることはない…。



〈了〉



*最後の結びはちょっとおかしいかも。
 知らないから、しっかり分かるまでには驚くほどの時間と奮闘がいるから。
 方便として、訪問者を勇気づけたかったのかな?。


つけたり:


*1)何かってなに?。なんで記憶でないって分かるの?

  一度、無念無想になって(数秒なら誰でも可能)感じてみるのがいい。
  それでも自己はあるのを、存在の感覚がここには確かにはあるを。
  この確認に、言葉は、思念思考は一切関係しない。させてはいけない


*2)問題はいつも山積だろー(怒)って。

  それらも起こるべくして起こっているだけ。あなたがそれを気に入る気に入らない
  は全く関係しない。コロナのパンデミックで生活が大変になったー!。
  宇宙全体が遂行中の事業の目的からすれば、それは些細なことでしかない。
  あなたはカラスの生存をこれまで気にかけたことがあるだろうか?。

  中共の侵略行為許すまじ!。
  中国は、かってアヘン戦争で諸外国に蹂躙されまくり、貪り尽くされた過去がある。
  もうおぞましい程、めちゃくちゃにされた。そんでもって退行も長期でしてしまった…。
  なので、外から綺麗事を言っても無駄。

  日本にはろくな政治家がいないー!。
  じゃあ、あなたがなればいい。そのあなたが思う立派な政治家に。
  僕は止めときなって思うけどね…。大変すぎる。責任が重すぎる。社長も同じ…。


*0)サンスクリット語でビンドゥー(BINDU)。

   “AHAM ASMI” =「私は在る」。 これと同義らしい。
   このAHAMは、さまざまな要素で構成された総合的な人格のこと
   針のピンの先端。点。インド人が額に描くやつもこれで呼ばれる。
   この言葉の意味、その例えをイメージで考えてみるととても面白い。

   面とは無数の点のより集まりだと考えられる。
   一個の点は、あるのかないのか分からないほどの幽けきもんに過ぎないが、
   面全体の完全性からすれば、欠くことのできない強力な存在とならざる得ない。
   点なので、無限に小さいものを想像することが可能。
   面との一体感を思えば、無限に大きいものともなる。



あとがき:

  何にも引っかからず、囚われずに、自然に生きれればいいだがねー。 
  父なる神の思召しに無事預かりて今日もまた何かができればいい。
  そのように(本当に)なってれば、これが幸せなのだと思いたい。崇

  




蛇足:

 なんでか知らんが、この④、作成するのには恐ろしく手間取った。
 そんな難しいところではないのだが…。
 なんとなくだが何かが邪魔していた。
 その結果として、介入のノイズがとても多くなりました。めんご。



 多分だが、俳句の名品にインパクトがあるのも
 世界との一体感が、創作の根源だからかもしれない。
 作者は、自己を、その中で妙なりて確認したのだろう。





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