第2話  N.86、未知なるものは、 その②。  

文字数 5,754文字

Q: Many of us were taking drugs at some time, and to some extent.
私たちの多くはドラッグを試してました。ある広がりを獲得するために。

People told us to take drugs in order to break through into higher levels of consciousness.
人々は私たちに、より高いレベルの意識に到達するためにドラッグをやるのだと...。

Others advised us to have abundant sex for the same purpose.
他の意見では、同じ目的で、私たちにセックス をふんだんにやれと...。

What is your opinion in the matter?
このことにおける、あなたのご意見はいかがですか?

M: No doubt, a drug that can affect your brain can also affect your mind,
and give you all the strange experiences promised.
疑いなく、ドラッグはあなたの脳に、そして心にも影響を与えることができる。
そして、すべての約束された不思議な体験を与えることができる。

But what are all the drugs compared to the drug that gave you
this most unusual experience of being born and living in sorrow and fear,
in search of happiness, which does not come, or does not last.
だが、それらすべてのドラッグが何だと言うのだ...。
生み出され、そして悲しみと恐れの中に生きるといった、
この異常なまでに奇妙な経験を与える”ドラッグ”と比べたら...。
幸せを求めれば、それは来はせず、また続かない...。

You should enquire into the nature of this drug and find an antidote.
Birth, life, death -- they are one.
あなたは、このドラッグの[働き/性質/効能]を調べるべきだ。
そして解毒の術を見つけなければならない。
誕生、人生、死...これらは(揃って)一つのことなのだ。

Find out what had caused them.
何がそれらの原因となったのかを見つけ出しなさい。

Before you were born, you were already drugged.
あなたが

、既にあなたはドラッグの影響下にあったのだ。

What kind of drug was it?
それは何のドラッグだったのだろうか?

You may cure yourself of all diseases,
but if you are still under the influence of
the primordial drug, of what use are the superficial cures?
あなたは、自身がかかるすべての病を治そうとするだろう...
しかし、もしあなたが原初的なる、根源的なる、根本としてある、
このドラッグの影響下に未だあるのなら、
表面的な不具合の治癒が何の役に立つと言うのだろうか?

Q: Is it not karma that causes rebirth?
輪廻を引き起こしているのは、カルマではないのでしょうか?

M: You may change the name, but the fact remains.
呼び名は何とでもすればいい。しかし事実自体は残る。

What is the drug which you call karma or destiny?
あなたがカルマもしくは運命と呼ぶドラッグとは一体何なんであろうか?

It made you believe yourself to be what you are not.
それは、あなたではないものをあなた自身であると信じさせるものなのだ。

What is it, and can you be free of it?
それは何なのか?、あなたはそれから自由になれるのか?

Before you go further you must accept, at least as a working theory,
that you are not what you appear to be, that you are under the influence of a drug.
先に進む前にあなたは受け入れねばならない。
少なくともワークの提唱する理論として:
あなたは表に顕れて在るものではない。
そう思ってしまう/感じてしまうことこそが、
ドラッグの影響下にあるということなのだ。

*整理する:特殊なドラッグの影響により、時間や空間に縛られた物理的肉体を、
 自分であると思い込んでしまっている。
*般若心経の中の、遠離一切転倒夢想、

部分に関わる。
 転倒:逆さま、逆、ひっくり返した、あべこべの、倒錯した、左回転の、
 つまりはデビルの...。
 
Then only will you have the urge and the patience to examine the symptoms
and search for their common cause.
であるならば、あなたは、ただ強い目的意識と然るべき忍耐を持つだけでいい。
それらの日常における

を研究をする為にだ。

All that a Guru can tell you is:
すべての師があなたに教えることができるのは:

‘My dear Sir, you are quite mistaken about yourself.
You are not the person you think yourself to be.’
『親愛なる貴方に伝えん、あなたはまったく自身を誤解している。
 貴方は、あなたが自分だと考えるようなものではないのだ』。

Trust nobody, not even yourself.
誰も信じてはいけない。
自分でさえも。

*(人格は知ったかぶりで、もしくは

に、
  アレコレあなたに語ってくる、千の万の理屈を言ってくる。)

Search, find out, remove and reject every assumption
till you reach the living waters and the rock of truth.
調べ、見つけだすのだ。
頭から外し、跳ね除けよ。
すべての仮説を、言説を、憶説を(世間に常識として語られるものを)。

これは

であると、そして

であると、
貴方がそう確信するものを探し出すまで。

*ここはGも同じことを言ってますね。完全に内的な了解ごとになります。
 自分にとって

疑いえないこと。だから共有化は基本できない。
 各個に課せられた独自の課題になる。主観でのみで果たされる。
*生きた水はキリストのレトリックですね。
 生命の根源、命の源泉。魂の滋養。エネルギーの本源そのもの。

Until you are free of the drug, all your religions and sciences, prayers and
Yogas are of no use to you, for based on a mistake, they strengthen it.
あなたが、このドラッグ(の影響)から自由になるまで、
あらゆる宗教、科学、祈り、そしてヨーガは、何の役にもたちはしない。
なぜなら、間違った土台においての修練になってしまうからだ。
その場合、すべては、

(ドラッグの)影響を強めてしまう。

But if you stay with the idea that you are not the body nor the mind,
not even their witness, but altogether beyond,
your mind will grow in clarity,
だが、もしあなたが、肉体としても、マインドとしても、
自身は、[それら]とは(全く)別ものなのだ、という考えに留まるなら、
それらの[目撃者/証人/観察者/観照者]であるばかりか、

...。*(ここに真実としての回答が差し込まれている。)

あなたのマインドは明晰性の中で成長し、

your desires -- in purity,
your actions -- in charity
and that inner distillation will take you to another world,
a world of truth and fearless love.
あなたの願い(求め、欲求は)...純粋性の/無垢なる思いの内に起こる。
あなたの行為は...寛容性の中での(博愛の精神のもとでの/思いやりの心での)ものとなる。
*(そして、これらが何らかの変性をあなたに引き起こす。)

結果、内にて蒸留

(分離されて結晶化したエッセンスとしての自己)が
貴方を違う/別の世界へと連れてゆく。
*(認識が変換されてしまい、世界観が変わってしまう)。
それは真実の世界であり、恐れを知らぬ”愛”が自在に発現する世界である。

Resist your old habits of feeling and thinking;
古くからのあなたの習慣と戦いなさい。
感じ方における、そして、考え方においての、
あなたの[習癖/パターン/自動化された](糞の)ことだ。

keep on telling yourself:
あなた自身に語り続けなさい:

‘No, not so, it cannot be so; I am not like this, I do not need it, I do not want it’,
「いや、そうではないだろ...そうはありえんだろ」
「私はこういうものではあるまい...ならば私はそれを必要としない。いや欲しくさえもない」

and a day will surely come when the entire structure of error and despair will collapse
and the ground will be free for a new life.
そして...、然るべくの日が、やがて間違いなくやってくる。
誤解によって成り立っていたすべての構造物/構成物/システム、
そして絶望を生み出す根拠となっていたものが崩壊することとなる。

そして新たな(本当の)生を送るにおいて立つべき大地が、(あなたに)解放されるのだ。

After all, you must remember, that all your preoccupations with yourself
are only in your waking hours and partly in your dreams;
結局のところ、あなたが(意識して)憶えていなければならないのは、
自分に関わる「懸念ごと/心配事/関心ごと」、それらのすべては、
あなたが目覚めているあいだの時間の中にだけか、
部分的には夢見の中だけの話なのだ。

in sleep all is put aside and forgotten.
熟睡の中で、すべては脇に置かれ、忘れさられている。

It shows how little important is your waking life, even to yourself,
that merely lying down and closing the eyes can end it.
これをとってみても、あなたの目覚めにおける人生が、
いかに重要性に乏しいものであるかが分かる。
あなた自身にとってでさえだ。
単に横になっている(寝ている)だけ...
目を閉じれば、すべて(懸念ごと/心配事/関心ごと)を終わりにすることができる。


Each time you go to sleep you do so without the least certainty of waking up
and yet you accept the risk.
毎晩、あなたは眠りに入る...、(実は)やがてに目覚めることは、
毛ほどの確実性もないにも関わらず。

それでも、あなたはこのリスクを(無自覚に)受け入れている...。



〈続く〉


つけたり:

やっぱ訳本ではダメよ。
いや邦訳は凄まじい努力と誠実性の塊による労作だと思って読んでますよ。
でも自分の感性とか流儀とからすれば、微妙に色々ずれている。

英文がネットにあった。もう現在、公文書扱いみたい。
打ち込みの負担がなかったので助かる〜。
でもこれも所詮はマラティー語からの英語翻訳なんで、怪しいちゃー怪しいんだが。

多分このチャプター、行きがけの駄賃でほぼ全部やることになるでしょう。
更に、あと4頁あります。





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