第21話 N.49 、マインドが原因。その①。

文字数 3,032文字

49. Mind Causes Insecurity
マインドが人に不安を抱かせる…。


Questioner:
People come to you for advice.
How do you know what to answer?

人々は、あなたからのアドバイスを求めてここへとやってきます。
あなたはどのようにして答えるべきを知るのですか?。

Maharaj:
As I hear the question, so do I hear the answer.

問いを聞くようにして、私は答えをも聞くのだ。

Q: And how do you know that your answer is right?

では、どうやって、その答えが正しいのかどうかをあなたは知るのですか?。

M:
Once I know the true source of the answers, I need not doubt them.
From a pure source only pure water will flow.

一度(ひとたび)、答えがもたらされてくる源の、その正体を知ったならば、
私にはもう答えに関して真偽を疑う必要はなくなる。
純粋なる源からは、純粋な水のみが溢れ出ずるものなのだから…。

*この真の源が何であるかはどうでもいいこと。マハラジ本人にはただ得心があるのみ。
 この源泉よりもたらされる回答、それの翻訳が、各人それぞれの文化背景に影響されて
 しまい、皆さん微妙に違ったことを(おっしゃ)るのが困ったところ。

I am not concerned with people's desires and fears.
I am in tune with facts, not with opinions.

私には、人々の求めていること/心配していること、それらに感心はない。
私は、その場にて開示される事実のみにチューン(同調)するだけだ。
その場で語られる、彼らの意見(言葉)にではない。

Man takes his name and shape to be himself,
while I take nothing to be myself.

ヒトは、彼の名や(その他)その姿形をもって、彼自身だと思っている。
ところが、私はだ、なんにも自分たるべきものを持ち合わせてはいないんだ。

*”在る”という感覚としてでしか、アイデンティティーたるものを確認できない/しない。

Were I (if) to think myself to be a body known by its name,
I would not have been able to answer your questions.

Were I (if) to take you to be a mere body,
there would be no benefit to you from my answers.

(もし)与えらた名で呼ばれる肉体を、自分だと認識する世界観にいる限り、
私は、あなたからの問いかけに、答えることはできなかったであろう。

(もし)私が、あなたを、単なる目の前に見るその肉体だと認識する限り、
私の答えが、あなたを益することは叶わないことだろう。

*Where の使い方が面白い。何処の何の話し?。勘違い。were ですね。if が抜けている。
  ここはかって持った、人はPCだに関する認識を思い出すが、それのことなのかもね。
*通常の人々の言葉のやり取りはすべて無意味?…良くてただの発散にしかならない?…。

No true teacher indulges in opinions.
He sees things as they are and shows them as they are.

真の教師たるものであれば、(そこで述べられたヒトの考え/感じ/思い)、
それら意見に、さしたる重要性を認めることはない。

彼は

物事を観て、そして、そこに在る「それらがまま」を

だけだ。

If you take people to be what they think themselves to be,
you will only hurt them, as they hurt themselves so grievously all the time.

もし、あなたが、あなたの周りの人々のことを、彼らが彼自身に対して考えるがまま、
語るがままに理解するならば、あなたは彼らを傷つけることしかできないであろう。

それはまさしく、日常的に、彼らが自身自身に対して行っている、
悲しいまでに恒常的な、自傷行為なのだから…。

But if you see them as they are in reality,
it will do them enormous good.
If they ask you what to do, what practices to adopt,
which way of life to follow,
answer: 'Do nothing, just be. In being all happens naturally.'

しかしだ、もしあなたが現実の中での彼らの在り様(ありよう)をそのまんまに観れたなら、
あなたのその行為は、彼らにとって、とんでもなく幸いなものになる。益する行いとなる。

そして、もし彼らが、あなたに、次のような質問をしてきたならば:

 「何をすべきなのか?」「とういった修練をやるべきなのか?」
 「人生の道として従うべきものは?」

このように答えてあげなさい:

 『何もせず、ただ在りなさい』

 『在り続けていれば、すべては”自然な”形で起こる、整うこととなる』と…。


〈続〉




Gの残したとある戒訓が想起される。

『他人があなたに言うことではなく、
 あなたのことを

を考慮しなさい』 これ…。

厳しいことを言うのは、決してあなたを苦しめたいとか苛めたいとかの悪意からではなく、
良くなって欲しいという願いから、愛するが故の思いからの場合もある。
これなんか上部の表象だけを追ってても、真実を捉えて理解することは叶わない。
ある種の直感、深いレベルでの繋がりを介してでしか察することは叶わない。
親のこころ子知らず。

大概はバッシングされたとして、ヒトはその集団からは離れてしまう。会社を辞めてしまう。
貴重な成長の為の恵まれた土俵/環境だったのに…。石の上にも三年。

在るの感覚を知るのに簡単な方法がる。時計の秒針をただ見つめ続けるやつ。
どれだけの間、この集中を持続できるか?。
多分、数秒で、弾き出されて/自ら辞めてしまうことになる。
マインドは落ち着きがなくって、狂った猿みたいなもんだからね!。



神の子なんだから、神としてありなさいだ。
その神として、すべてに愛をもって当たりなさい…。
マハラジならば、宇宙を構成する”点”としてあなたは在るのだから、
彼ら(ご縁ある人々)をも抱合する宇宙総体の代表として接しなさいかな?…。



これはみんなガイドに過ぎない。頭の理解でなろうとしてなれるものではない。
決定的な体験が必要だ。しかしそれらでさえ脆い足場の上での達成にしかならない。
長い長い努力を経てこそ、初めて恒久的な状態となりうるものなのだろう…。




後四回あります。
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