第22話 N.49 、マインドが原因。その②。

文字数 5,768文字

M:'Do nothing, just be. In being all happens naturally.'
『何もせず、ただ在りなさい。
『在り続けていれば、すべては”自然な”形で起こる。(勝手に整うこととなる…。)


Q:
It seems to me that in your talks you use the words 'naturally' and 'accidentally' indiscriminately.
I feel there is a deep difference in the meaning of the two words.

The natural is orderly, subject to law; one can trust nature;
the accidental is chaotic, unexpected, unpredictable.

One could plead that everything is natural, subject to nature's laws;
to maintain that everything is accidental, without any cause, is surely an exaggeration.

あなたは話の中では、「自然」と「偶然」という言葉が、無分別に使われているように
私には思えます。これら二つの言葉の間には、深い意味における明確な違いがあると私
には思われるのですが…。

「自然に」とは、なんらかの秩序に基づいたものの意味で、法則性を前提としています。
ヒトは、自然なるものには信頼をおくことができます。他方、「偶然に」は、混沌とした、
予期せぬこと、予測のできない何かの意味合いとなります。

ヒトは、すべては自然なことであって、自然の法則に従ったものなのだと言い訳することは
できます。 しかしながら、その意味が、すべては偶然の産物に過ぎず、特段の原因のある
なしに関わらずして、そうなるのが自然だったのだと主張するならば、これは絶対に言葉の
拡張のし過ぎではないでしょうか?。

*ここに、今回登場してきている質問者のお人柄が見透かされる。
 理屈っぽい、神経質なタイプであることよりも、この人は、もっとなんか過去の、
 これまでの人生に、大きな不満、/未消化(しこり)を持っていること察せられる。
 それを「自然」の一言で片付けられることは絶対に許されない思いでいる…。

*すべては、(コロナのパンデミックでさえ)、然るべくの、ただ唯一の、あり得る現実の
 道に沿った出来事でしかないは誰かが既に語ってましたよね。これを”自然に”と言っても
 差し支えはあるまい(ヒトの手によって武漢で合成されて漏れ出たが本当であっても)。


M: Would you like it better if I use the word 'spontaneous' instead of 'accidental'?

ならば、「偶然に」の代わりに「

」の言葉を使ったならどうだろう?…。
この言葉なら、あなたのお気に召すのだろうか?。

*ここで問題となってくるのが、”自発”の(みずら)って誰のこと?何のこと?。
 まさか「宇宙ー宇宙ー宇宙ー…そこにあるそのものーそのものーそのものー…」(エコー)
 なわけはないよね。

*”スッポン手に明日も精力的に”…こうして昔、憶えたな。絵入りだった。

Q:
You may use the word 'spontaneous' or 'natural' as opposed to 'accidental'.
In the accidental there is the element of disorder, of chaos.
An accident is always a breach of rules, an exception, a surprise.

あなたはおそらく、偶然性に対しての反対概念として、”自発”を、もしくは”自然”を
使われるのでしょう。偶然性なる語においては、秩序をかき乱すもの、混沌としての要素が
含まれています。

出来事とは(私からすれば)、それらはいつも、ルールの違反、
例外的なるもの、不意打ちとして現れてくるものなのです。

*質問者たる私の持つ

、オキテ破りの、特殊なケースのものとなり、
 驚いてパニクルしかできなくなる。その器量の狭くって扁壺で偏屈で、融通の利かない頭
 からすれば、あらかたのことは不条理なるものとしか受け止められないだろな…。


M: Is not life itself a stream of surprises?

まさに人生そのものが、驚くべきものの奔流ではないだろうか?。

Q: There is harmony in nature. The accidental is a disturbance.

自然の中には調和があります。
偶然は、それを掻き乱すもの、邪魔するもの、妨害するものです。

*私に納得される理解しうるものが自然。
*片や、偶然は、私には了解できない受け入れ難き事象。
*このヒト、

生きてはる!。


M:
You speak as a person, limited in time and space,
reduced to the contents of a body and a mind.
What you like, you call 'natural' and what you dislike, you call 'accidental'.

あなたは、”時”と”空間”に限定される”個人”として話している。このことの意味は、
その肉体と、それのマインドの中身として還元された

であること…。

あなたにとって好ましいところの事柄…、それらをあなたは「自然なるもの」として覚え、
あなたにとって好ましくない出来事らのことを、あなたは「偶然なるもの」と呼んでいるのだ。

*先の①の最後の方にて語られた”Harm”、

の起こる原因がここにある。
 真実の実在から解離し、自分を人格だとして思い込んで、そっちと同一化してしまう。
 次に、その身に起こる出来事、関わり合いになる人々に関して、人格による解釈/評価/判断
 がなされる。これは身に付けてきた[社会コード](観念/記憶)との参照/比較によって。
 それらは大概、ほとんど、不完全なるもの、間違ったものでしかない/にしかんなんない。
 なのにー、自分が正しいと、誰かを批判/評価するのに使ったり/伝えたりするとー
 もう害にしかなんない。いい迷惑。直接的に関わりがないんなら、ほっとけばいい…。
 

Q:
I like the natural, and the law-abiding, the expected
and I fear the law-breaking, the disorderly,
the unexpected, the meaningless.

The accidental is always monstrous.
There may be so-called 'lucky accidents',
but they only prove the rule that in an accident-prone universe life would be impossible.

自然なるもの、そこに合法性が保たれてあるのは好ましいことです。
これは「期待を寄せて」が然りとなるのですから。

しかしながら、私が恐れるのは、この法則性が(また)破られることなのです。
無秩序たるものの出現、予期せぬ展開、意味のない事柄の連続…。

偶然は、いつも何か予期せぬ/思いもしなかった大きな事故として現れてきます。
確かに、幸運なる偶然もあるにはあるでしょう。
しかしながら、不測の事態は、ただ『事故が起こりやすい世界においては、
(平穏なる)生活は不可能である』これを証明するだけのものなのです。

*質問者はかって、何らかの事故によって、危機的状況を体験してきたのだろう。
 そのことの結果、とんでもない苦渋を、生活において舐めることとなった…。
 そうした体験から、人生の今後の展望には、絶望的なる思い、臆病さが根付いて
 しまっている。

 世界がいつの間にやら

に変わってしまっている。
 そうした状況は危機的であり、かつ、また目覚めにとっては絶好の機会でもある…。
 だからマハラジが出現してきたのだ。


M:
I feel there is a misunderstanding.
By 'accidental' I mean something to which no known law applies.
When I say everything is accidental, uncaused,
I only mean that the causes and the laws according to
which they operate are beyond our knowing, or even imagining.

私にはなんか、あなたとの間には誤解があるように思える…。

「偶然によって」で、私が意味するところのものは、
「何か未知なる法則の発現が、その出来事においては関係している」の意味なのだ。

私が「すべては偶然性に支配されて起こる、特定の原因なくして起こる」と言うとき…

私は、ただ、我々の持ちうる見識を

からの干渉があり、

については、実体を知ることも、想像することさえもつかない何か…。
そうした意味で使っているだけなのだ。

If you call what you take to be orderly, harmonious, predictable, to be natural,
then what obeys higher laws and is moved by higher powers may be called spontaneous.

もし、あなたの理解が次のようなケースにおいて、それを自然と呼ぶなら:
 秩序正しくって、調和が取れててー、予測も可能であるもの!。

では、より高次における法則に従うもの、そして更には、その高次の力によって動かされて
いる事象は「自主的に創発的なるもの」と呼んで、差し支えないのではなかろうか?。

*高次のうんちゃらなんちゃらは、あのトロゴによって支えられている宇宙の階層構造を
 念頭に置くならすぐ分かること。

*ここでの spontaneous (自発的なるもの)は、カオス理論で使われるターム、
 emeregence (創発)と関連したものだと思う。なので混ぜた。

Thus, we shall have two natural orders:
the personal and predictable and
the impersonal, or super-personal, and unpredictable.

よって、私たちには、

自然としての秩序を持っているとなる:
 一つは、個人的なものであって、また予測可能なるもの。
 そして他方は、非個人的なもの、もしくは超個人的なもので、そして予測は不可能である。

Call it lower nature and higher nature and drop the word accidental.
As you grow in knowledge and insight, the borderline between lower and higher nature
keeps on receding, but the two remain until they are seen as one.
For, in fact, everything is most wonderfully inexplicable!

一つを「より低みにある自然」、そしてもう片方を「より高みにある自然」とでも呼ぼう。
なのでもう、”偶然” という言葉はもう(はず)してしまおう。

あなたにおける知識と洞察が深まるにつれて、[低い自然/高い自然]の間における

はだんだんと曖昧になってゆくことだろう。しかしこの二つが所詮は同じ

のことについてなのだと見なされるようなるまでは残る。

実際、すべては、あまりにも、驚くほどに、

筋だって説明するには、不可解な起源と構成を持っているのだ!。


〈続〉



マハラジとの対談においては

タイプの人が登場する。
今回の人なんかは、ボクからすれば面倒臭いヒトに思える。
そういうヒトであっても、マハラジは誠実に、親切に、大いなる忍耐心をもって
相手をしている。

菩提心がためだろね…。尊敬するわ〜。

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