第38話 N.45 、去来するものに実在はない。④。終 

文字数 7,820文字

Q:
All you say is held together by your assumption that
the world is your own projection.

 あなたのおっしゃってることは、すべてあなたの仮説によるものです。
 世界は、当事者自身の投影によるものであると。

「あなたの言われることはすべて、世界があなた自身の投影だという
 仮定によって筋が通ります」

You admit that you mean your personal, subjective world,
the world given you through your senses and your mind.

 あなたは認められるでしょう…
 あなたは個人性のことを言っているのだと、
 主観的な世界についてを語っているのだと。

 その世界は、あなたに備わる感覚と、
 あなたのマインド(こころ)を通して
 あなたに与えられたものであると。

「あなたは個人的主観的な世界、感覚とマインドを通して
 あなたに与えられた世界を認めています。」

In that sense each one of us lives in a world of his own projection.

 そういった意味においては、私たち一人一人は、
 自身の投影によってなる、個別の世界に住んでいると言えます。

「その意味では、私たちそれぞれが、
 投影による世界に生きてるということです。」

*個々の主観としての世界の中だけに生きている?。

These private worlds hardly touch each other
and they arise from and merge into the 'I am' at their centre.

 これらの個人的にして、主観的なる世界は、
 お互いにおいては、ほとんど触れ合うことなどありません。

 そして、それら世界は、個々人の(自己認識)中心においての”存在感”の中
 から立ち上がり、そして、その中へと溶け込んでいってしまうのです。

「それらの個人的な世界はほとんど互いに通ずることもなく、
 それらの中心である「私は在る」から現れ、その中に溶け去っていきます。」

*前段はいいんだけど、後段は、質問者が何を言っているのか私にゃ分からん。
 要は”ぐっちゃぐっちゃ”だってことを言いたいのか?。

But surely behind these private worlds
there must be a common objective world,
of which the private worlds are mere shadows.

 しかしながら、確かにこれらの個人的なる世界の背後には、
 共通の客観的な世界があることは間違いのないことでしょう。

 この客観的な世界からすれば、個人的なる世界など、
 単なる影にも等しい存在でしかないでしょう。

「しかし、間違いなくその個人的世界の背後には、
 共通の客観的世界があるはずです。」
「その客観的世界の中で、個人的世界はただの影にすぎません。」

Do you deny the existence of such an objective world, common to all?

 あなたは、誰にとっても共通である、
 この客観的な世界の存在さえも否定されるおつもりですか?。

「あなたはそのようなすべてに共通な客観的世界を否定しますか?。」

M:
Reality is neither subjective nor objective, neither mind nor matter,
neither time nor space.

 現実なるものは、主観的なものでなければ、客観的なるものでもない。
 こころとか物質は関係しない。時にも空間にも関係しない。

「実在は主観的でも客観的でもなく、
 マインドでも物質でもなく、時間も空間でもない。」

*すべては全体としてあり、一体で機能しており、何一つ語り難く、
 永遠永久に不死なるもの…。涅槃がなんとなく連想される?。
*下手すりゃ、仏陀の言うところの”空”こそが現実なのだとでも?…。

These divisions need somebody to whom to happen,
a conscious separate centre.

 これら上述の言葉による区別は
「誰かから誰かに向かって何かが起こること」が前提になる。
 意識的にして分離した中心核があっての話し…。

「これらの区分には、それが起こる当の人、
 意識的な分離した中心が必要となる。」

But reality is all and nothing,
the totality and the exclusion,
the fullness and the emptiness,
fully consistent, absolutely paradoxical.

 しかしながら、現実は、すべてであり、
 またそして、空っぽでもある。
 全体性、そして(限定的なる)閉鎖性/選別性
 豊満、そして空虚/欠如
 完全なる一貫性、絶対的なる逆説(矛盾)
(これらすべてを、同時に矛盾なく孕んでいる)

「しかし、実在はすべてであり、無であり、
 全体性と排他性であり、
 充満と虚空であり、
 完全に首尾一貫し、絶対的に矛盾したものだ。」

*一元論が立ち位置だ。だから現実は混沌だと仰る…。

You cannot speak about it, you can only lose your self in it.
When you deny reality to anything, you come to
a residue which cannot be denied .

 あなたは、それについてを語ることはできないんだ…。
 あなたは、それの中に、自己を喪失することができるだけ。

*(観念として(記憶にて)構築されてある”自己を”の話かな?)

 あなたが、何かにおいて、その実在性を疑い、否定していったとしても、
 どうしても否定することができないナニカ(残余)が残ってきてしまう。

「それについて語ることはできないのだ。
 あなたは、ただあなた自身をその中に失うことができるだけだ。」
「あなたが実在でないものすべてをどこまでも拒絶していくと、
 最終的に否定しきれず残されたものに出会う。」

*自己観察においてセンターに基づく分類分けも重要な指針であるが、
 種々の想念が、本当に

によるものであるのか?、それとも
 非自己における、ただの紋切り型のリフレインなのか?の確認も大事よ。
 99.99%が、非自己によるもんであることを知らんやろから。www。
*残りの0.01%が真実に自己であるところのもの。その存在を疑い得ない何か…。
*修行/ワークの肝は、ある能力の獲得にある。内において明確に識別可能となること。
*あれらは真実のところ、関係ないではないか!。だが

ばかしは疑い得ない…。

All talk of jnana is a sign of ignorance.
It is the mind that imagines that it does not know and then comes to know.

 智慧(jnana)に関してなされるすべての話は無知の証明だ。
(「えへっ・エへへ・へへヘッ…」なんとかマン崇)

 それはマインドなのだ…。
 自分が、あるものに関して、知らない/理解してないとイメージし、
 そして、それから何かたるを[知った/理解した]などと、またイメージするのは…。

「ジニャーナ(真理の知識*般若に近い)に関する話はすべて無知の印だ。」
「知らないのだと想像し、それから知るようになるのは、マインドなのだ。」

*マインドで、あれこれ深奥の話しなんかを語んなよ!って。
 マインド単体では絶対たどり着けない、理解できない内容なんだからよって。

Reality knows nothing of these contortions.

 現実は、これら[歪曲/捻れ/こじつけ/大ボケ]に関して全く関知しない。

「実在はこれらの歪曲に関して何も知らない。」

*マインドが自己顕示欲だけで勝手にがなりたててる、
 曲解/誤解/方便/妄想三昧に関しては一切責任取りませんーって。
 歯牙にも掛けないって。よって無礼講なり。w

Even the idea of God as the Creator is false.
Do I owe my being to any other being?
Because I am, all is.

「創造主たる神」この考えでさえ誤りなのだ。
 私は、私の存在を、誰か/何か別の存在に負うとでも?。
 何故なら「私は存在する」そのおかげで、すべて在るのだ…。

「創造者としての神という理念さえも偽りだ。」
「私は自己の存在を何か他の存在に負うだろうか?。」
「私は存在する。それゆえ、すべては存在するのだ。」

*「手に負えネー」(ちゃんミオ崇)

マハラジにとって「在る」がすべてであるように、
自分にとっては、上空に存在を表した何かと、
あの炎の巨大な壁の確認が、すべての絶対的なる根底だ。

自分の存在を遥かに超えた実在として、体験において確信されてしまったので
もう決定的に疑いようがない。マインドの枠を遥かに超えた、存在そのものとして
それは体験されたのだから…。

『その何かは、私を離れた

(天に)、圧倒的な存在感をもって存在した。』


それは真実のところ、体験でしかないし、ビジョンでしかなかったものだ。
これを超えてゆくこと、何かを付け足して語ることは、本来は出来ない。
よって、すべて後続としての言説は、

便

ことも
忘れてはいけない。*(私の作品群、それらすべての内容のこと)

後つけの名称やら理屈やらは、所詮は、怪しい限りであるのも事実だ。
多分、しちゃ〜いけないんだ…(真の仲間内以外では)。

本当は、「誰が、何故、私たち人類を創造したのか?」なんてどうでもいい話しさ。
やることやってない暇人が、時間潰しに行う、妄想まみれの戯言にしかならんて。
そんなことの前に、他にやるべきことはあるでしょって…。

とは言いながらも、聖書等にて読み齧った、あれら諸所の言説は、真摯に受け止められる
べきものだとは思っている。あれら言語による伝達の背景に聖霊が関与していることは
疑い得ない。けったいな主観的な概念だが、『生きている言葉』ってのがあるのも事実だ。

でも、体験こそが刻印なのだ。
こればかりは、もう廃れようがない。
忘れたくても忘れられない、消したいと思っても消せない事実。

最後の最後まで、これは残る。残ってしまう。

そういった意味では、マハラジも同じなんだと思う…。

*再開。

Q:
How can it be?
A child is born into the world, not the world into the child.
The world is old and the child is new.

 どうしてそんなことがあり得るでしょうか?!。
「どうしてそうありうるでしょうか?」

 子どもは世界の中に生まれてきます。
 世界が「子どもの中に」ではありません。
 世界は古くからのもので、そして、子どもは新しい。

「子供は世界の中に生まれます。」
「世界が子どもの中に生まれるのではありません。」
「世界は古く、子供は新しい。」

M:
The child is born into your world.
Now, were you born into your world,
or did your world appear to you?

 子どもは、あなたの世界の中に、生まれてきているのだ。
「子供はあなたの世界に生まれてくるのだ。」

*(ここ重要。自分の認識を外したらなんにもないになるだろうからね。)
*(しかしだ…疑い出したらキリがない…。)

 さて、あなたは、世界の中へと生まれてきたのかね?。
 それとも、あなたの世界の方が、
 あなたに対して現れてきたのだろうか?。

「さて、あなたは世界の中に生まれたのだろうか、
 それとも、世界があなたに対して現れたのだろうか?」

To be born means to create a world round yourself as the centre.

 生まれてくることは、あなたの意識を中心として、
 その周りに、世界が創造されることを意味する。

「生まれるということはあなた自身を中心として、
 あなたのまわりに世界をつくりだすことだ。」

But do you ever create yourself?
Or did anyone create you?

 しかしだ「あなたは、かって、あなた自身を創造したのか?」。
 言葉を変えるならば、「誰かが、あなたを、創造したのか?」。

「しかし、あなたがあなた自身を創造したのだろうか?
 あるいは、誰かがあなたを創造したのだろうか?。」

*その記憶はない。自然と現れてきた。登場してきてしまっている…。
 すべては” ing ”となっている。
 時を経て、意識の中心に座るようになった、この私とは誰なのか?。
 彼は何処から来たのか?。『私とは本当は誰なのか?…』

Everyone creates a world for himself and lives in it,
imprisoned by one's ignorance.

 誰もがみな、「彼/彼女」にとっての、自分自身の/自分だけの世界を創造する。
 そして、そん中にて、(個別の幻想において)生きてるって寸法さね。
 己が無知において…。
 なんの配慮もなく、なんの躊躇もなく、むしろ喜び勇んで、
 収監されたる/監禁されたるの状態へと至ってしまったていう訳だ…。

「誰もが自分自身の世界をつくり出し、己の無知によって監禁され、
 その中で生きているのだ。」

*これはある意味、[育った/生活に関わる]周囲の時代/環境からの影響のせいもある。
 現代の社会的な環境においては、一方向への偏りがトレンドになってしまっている。
 生活の為に、優れた社会的ポジションへと移行する為に、人格の中へと、重心が完全に
 移行してしまうのは避けられない。天真爛漫たるを体現する、あの『本質』とやらは、
 完全に、どっかに、[見捨てられて/忘れ去られて/無視されて]しまい、最終的に、
 下意識の中へと埋没していってしまうのが必然だ。

All we have to do is to deny reality to our prison.

 私たちが、なすべきことのすべては、
 監獄となり果てている今あるこの現実を
 否定/否認することだけだ。

「私たちのしなければならないことは、
 牢獄の実在生を否定することだけだ。」

*極左が、ここ読んだなら、マハラジを教祖に祀りあげるようなるかもね。
 それも教えの意味を/背景を曲解して変質させてめちゃくちゃにした上で。

Q:
Just as the waking state exists in seed form during sleep,
so does the world the child creates on being born exist before its birth.
With whom does the seed lie?

 目覚めの状態が、眠りの間には、種子の如く微睡んで存在しているように、
 同じくして、子が誕生によって創造する(彼の)世界は、
 その(彼自身の)誕生以前に(既に)存在しています。
 でっ、なければ、種たるものは、
 いったい”何の中に”微睡んでいればいいのですか?。

「眠りの間に目覚めの状態が種子として存在するように、
 生まれてくることによって子供が作り出した世界も、
 子どもの誕生以前に存在していたのです。」
「その種子は誰と共にあるのでしょうか?」

M:
With him who is the witness of birth and death,
but is neither born nor dies.

 その個人において…『誰が証人』となるだろうか?。
 彼の誕生とその死においてを、誰が、本当に見守ることになるのだろう?…。
 生まれることもなく死ぬこともない、”その存在”を除いては誰もありはしない…。

「死と誕生を観照し、しかも決して生まれず死ぬこともない、その人とともにある、
 ただ彼だけが創造の種子であり、最後に残るものなのだ。」

*これは”真我”のことを含意している…。

He alone is the seed of creation as well as its residue.

 それ、単独においては、創造そのものの種子。
 同じく、その(創造の内容においては)、
[残余/欄外/無所属/例外/はみご]たるもの。

「ただ彼だけが創造の種子であり。最後に残るものなのだ。」

*真我の立ち位置について。

Don't ask the mind to confirm what is beyond the mind.

 マインドに、マインドを超えた彼方が何なのかを、確認するよう求めてはいけない。

「マインドの彼方に何があるのかを、マインドに確認するよう頼むわけにはいかない。」

Direct experience is the only valid confirmation.

 直接的な経験/体験のみが、正しい覚知としての経路となる。

「直接体験だけが唯一有効な証拠なのだ。」


  〈終〉



*何を直接的に確認するのか?。どうやって?。
 マハラジの指導は古典的なものでしかない。
 ”あの大海を”だ。そして”座れ”だ。
 独自色としては、純粋なる「私は在る」の実感のみにて沈潜するにとになるのかな?。
 これも初期の、ただの入り口としてだけの話し…。

*この世に絶望しなければならないかも?。程よく、いい感じに。先ずは…。
 骨身にしみる思いで、この世の無情/無常を、体験する/味わう/悟るべきかも。
「もういいや…」(蒼井そら)ってならなきゃいけないかも…。
 これは、全身全霊をあげての努力の果ての果の結果てとしてね。

*”心身脱落”ってのが一般的な標語にはなっている。
 簡単に言えば(はっきり自覚の意識において)「死ね」ってこと。
 明晰な意識としての話しね。
 自分から進んで、死へと自らを明け渡す。
 皆を、希望ある未来に行かす/活かす/送り出す為に。
 その為に自分は捨てるの決心。

*テッカマンのラストシーン、
 ジャイアント・ロボの最終回がお手本かな~?。
 …………。
 ちょっと待て。
 …………。
 あの方の最後のことを忘れてはいけなーい!!!。
 でも、こっちは、お手本にはならな〜い。
 信徒にとっては宿命となったまでー。


こんだけ。





  『 どんだけ〜!』

    (読者)








だ・か・ら、音楽はいいんだ。
観念あんま関係ないから。
感覚情緒、構成、そしてグルーヴィング…。

(拝)



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