第20-ン話 崇説般若心経

文字数 2,770文字

本稿は勝手な想像による産物です。
お勉強はしていません。
仏道は苦手です。

合掌


Re:

版 崇説般若心経



お釈迦さまが悟られたこと。

ヒトとしての業たるものを、すべて、脱ぎ捨てられる中、
お釈迦様は、こころの働きと、その正体たるものを突き止められました。
すべてのものの背景に、”空” としか言えないなにかが存在し関係している。

それは、

 不在の在
 非在の在
 絶無の在

としか言えない正体不明のなにか。

コレとの(たわむ)れに似て、
ヒトの思いたるものは引き起こってゆく。

投げ込んだ小石一個で、湖面には幾つもの波紋が広がってゆくように…。

ときが過ぎて静まったならば、後には、それらはなんの痕跡も残してはいない。

苦たるものの一切には、実体がない…。


『我が後に来るものたちよ!』


姿形(すがたかたち)は空と一体なのだ。

空の働きによってそれらは意識されることとなる。

印象のすべては、空あってのものだ。

ヒトの思いのつづら折りたるも、すべて同じ。


『ヒトよっ知れ!』


生まれ生きるはない。
死たるはない。

(きたな)いはない。
綺麗(きれい)もない。
可愛(かわ)いーもない。

減るも、増えるも、その実、変化はない。

こころに思い描いたままの、ただの思い込みだけの話し…。


空との関わりにおいて、思いが起こる。

よって神羅万象のすべて、(ことごと)くは、無い。

よって、こころが思い描くところに、実体は無い。

  目と呼ぶもの
  耳と呼ぶもの
  鼻と呼ぶもの
  舌と呼ぶもの
  身と呼ぶもの
  意と呼ぶもの

これら名称のものはない。

  見えているもの
  声と聞くもの
  香りとして嗅がれたもの
  味わいとして覚えられたもの
  触れた触れられたの感触
  正しいと考えたこと

すべて、現実には存在しない…。

すべて刹那の(えにし)にて、引き起こった、外界との接触なのだ。

意識されているこの世界。

無意識としてのこの世界。

これらに実体は無い…。

一つ解決すれば、又、新たな問題が立ち上がてってくるまで。

違う表現をすれば…

老いる死ぬるは、魂にとっては当てはまらない。

そしてまた、

体が老いさらばえてしまうこと、
そして、やがてに、死んで腐り果て、
その姿形が見えなくなってしまうことに変わりはこない。

苦しみに、実体たるものはなにもない。

思いの考えの、その中身は、現実には存在していない。

問題の解決は、あなたの思いの内だけでのこと。

歩むべき道は、状況に親密に寄り添って、

ただ自然に息災で在り続けるだけのこと。

知ったも、得たも、言葉が過ぎる。

すべては移ろい変わりゆくのままだ。

ただ(よすが)に従いきるしか他にやるべきことはなにもない。

そうなったのなら、もう何も、こころに引っ掛かることはなくなる。

怖れは、もう、その根拠をなくしてしまった。

無いものを有ると考える「その勘違いの習慣」から開放されたなら、

静まりかえった湖面の如くがあなたの住処となる。

かっても、今も、これからも、

その家に辿り着くものがいたならば、

後は、宇宙の丸ごとが、直接、その人の面倒をみてくれる。

彼には、真理への道が開かれている…。


『よって知れよ!』


この般若波羅蜜多によっての覚知は、

  これ、大神呪である。

  これ、大明呪である。

  これ、至聖の呪である。

等しきもの、比ぶるべきもはなにもない。

一切の苦しみを除き、迷いを晴らしてくれる。

真実の丸だし、まさにそのものだから。

曖昧さは、ここには一切見当らない。

今、ここに、

この般若波羅蜜多呪を、(あなたへの(はなむけ)として)
説いて、語って、聞かせましょうや!。


即ち、この真言を、伝えるべく、言葉にて発するならば、

ガテー ガテー パーラガテー パーラサムガテー ボーディスヴァーハー…




〈了〉




補記:

Re: 不生不滅

死は、『死』と観念として思った瞬間に、死たるものではなくなる。
かたや一方、変節は絶えず、滞らず。

ヒトは知らずのうちに現れて、また知らずの内に消えてゆくだけ。
そんときゃ~渡るまでよ…。

怖がんなよ。抵抗すんなよ。即時即応で無心で行けよ。
毎晩やってることと変わりはないんだから。
熟睡にさえ入れば、貴方は微笑んでいるさ…。




あとがき:


  やっぱ、岩波版の中村さんによる解説ぐらいは読んでおきますねー。
  

手直し必要だったらやり直します。

  でもね〜長く生きてると、
  何やらかんやらほっといても入ってもきますからに〜…。

  そうそう、Gは客観的な認識はあり得るの立場ですね。
  ただし、条件付きで…。




 おすまい









又、罰当たりなことをやってしまった…(崇ェ門)












おまけ:


注: 絶対に、これは読むな!!!


Re:タロちゃん向け。 崇説般若心経




「 読むなー!」


タロちゃん…

ご縁があって母さんはあなたの体をご用意させてもらいました。

その体を離れたんやから、今はもう分かることがあるやろ?。

体のうても何も変わらんってことが…。

生きてる間は目や耳にお世話になったな~。

そやけど、そんなんのうても何とかなっとるんとちゃうか?。

あんたに、今やからこそ、教えとかなあかんことがあるんです。

話は、少し難しいけど堪忍してな…。

あんた言葉、覚えるのごっつ早かったな~。

よーしゃべっとったわー。

頭、ク~ルクルの、お口、ぺ~ラペラやった。

母さん、お目々、パーチパチの、キョーロキョロやったんやで。

ほんま賢い子やったな~…。

しゃ~けど、今は以心伝心で分かるようなってもうとるやろ?。

思いいうのは言葉にせんでもかってに伝わってしまいよるもんやねん。

不ッ思議な話やろ~…。

そうそう、あんたテレビ~好きやったな~。

アニメやらお笑いやらサスペンスやら夢中になって見とった。

後で、ライダーキック(言うの?)あれやっとったな…。

バロスペシャルってあれなんやったん?

ヒトが寝てたら、
いきなり馬乗りになってきて後ろから両腕引き上げよってからにー…。

今はな…。

テレビ~は終わってしもて、消したの状態やねん。

分かるかな?

そんでな…余韻って言うの分かるな?。

あんたは今それに浸っている状態やねん。

そうや。

テレビはもう済んでもうとるねん…。

そしたらあんたどないする?

後は寝るだけやろ?

あー疲れたって…

あーおもしろかったーって…

そやさかい、なんの思いも残さず、もうぐっすり寝てもたらええねん…。

今からな、母さんな、特別な子守唄聞かしたるさかいに。

とんでもなく御利益のある呪文なんやで。

これ聞いて安らかに眠ったってな…。


ガテー ガテー パーラガテー パーラサムガテー ボーディスヴァーハー
ガテー ガテー パーラガテー パーラサムガテー ボーディスヴァーハー
ガテー ガテー パーラガテー パーラサムガテー ボーディスヴァーハー




〈了〉




言い訳:

構想と全然違うものになりました。
お詫びに、タロちゃん(十歳)のご遺影を掲載させていただきます。
なんとかこれで気分をあげてやってください。 崇





   太郎くん…




バロスペシャルとは?





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