3-4

文字数 7,407文字

 開いた口が塞がらず、ミアンナはモニターを直視して、短い悲鳴をあげた。ほぼ同時にホグウは、ミアンナの背中をさすった。
 信じることができなかった。目の前の現実は、虚偽だと思っていた。彼女の瞳から、澄んだ透明な雫がこぼれ落ちた。椅子から立ち上がり、モニターに駆け寄る。地面に座り込み、嗚咽をもらしながら叫んだ。
 嘘だ。
 勝つって約束した。嘘のない、純粋な約束だった。
「三戦目までに敗北した人間は、無条件で七界に送られる」
 無慈悲にも思えるルールを語ったのはホグウだった。
 この世界の(ことわり)だった。人間は、ただ旧人を楽しませるための道具に過ぎない。道具にすらなれない人間は、必要ないのだ。
 静流は敗北した。ミアンナの無意識は、自分の世界を無秩序に構築していく。贖罪もなく、ただ悲しい現実だけが、瞳に反射する。
「嘘だと、言ってください。ホグウ。シズルが、負けるわけがないじゃないですか」
 刀は静流の胸を深々と貫いていて、背中から刀身が生えている。やや中心部から突出しているから、心臓を貫通しているだろう。人間が生きるために必要な機能を、静流から奪ったのだ。
 涙に濡れるミアンナを、ホグウはただ、頭を撫でて慰めることしかできなかった。辛いだろう。ホグウにも、彼女の心が崩れていく音が聞こえてくるようだった。支えだったものが砕け散り、生きがいを失う。失われていく。不条理にも。
 控室は悲しみに包まれていた。ミアンナはこの先どうするのだろう、ホグウはそんな事を考えてモニターを見た。
 ――誰かが倒れた音が聞こえた。
 それは、カラエナだった。
「ミアンナ様、これは……!」
 はっと、ミアンナは顔をあげた。刀が突き刺さったまま立つ静流を、驚きだけが浮かんだ表情で眺めていた。
 口から吐血し、静流は銃を引き抜いた。
 カラエナは苦しそうに左右に悶えている。腹を抑えながら、喋ることもままならずに。
「息苦しいだろ。今楽にしてやる」
 女性と子供だけは、生きてきた中で一度も撃ったことがなかった。静流としてのルールだったからだ。だが、一度命を落としてからルールは変わった。カラエナの言う通りなのだ。この世界は、慈悲をかけた途端に殺される。生きるために必要なのは、心を殺すことだ。
 震える手で、静流は銃を向けた。頭に向けて、一発だけ撃ち込んだ。銃弾は直線的な動きで放たれ、龍の形をした薬莢が落ち、のたうち回っていたカラエナの動きが止まった。
 カラエナがとどめをさしに来た時、静流はこの戦いで一番のとっておきを見せた。カラエナは、まさか静流が瓶を二本ももっているとは思いもしなかっただろう。心臓を刀で貫かれたと同時に、鳩尾を瓶の飲み口で叩いたのだ。強烈な一撃は、即座にカラエナの胴体に想像を絶する苦痛を与えた。
 ウォッカとウィスキーの瓶。どちらも色は同じだから、カラエナは気付きもしなかっただろう。試合が終わり、中央のマンホールの蓋が開いた。奥に梯子が見える。降りていけと言っているのだろう。
「無茶言うぜ」
 力尽きたように、静流も横に倒れた。
「不思議と、あなたに負けても全然悔しくないわ。むしろ、どこか清々してる」
「強がるなよ」
「別に、そんなことないわよ。これからひっどい生活が待っているんでしょうけれど、多くの人たちを斬ってきたんだもの。当然の報いよね」
 勝ちを素直に喜べるほど、身体は元気ではなかった。カラエナに勝てたことは、確かに喜ばしいことなのだろうが。やはり、どこか憂いも感じるのだ。本来ならば、彼女と戦う必要はないのだから。
 三界の住人や、そのほかの生命体を喜ばせるためだけの戦い。
「その日本刀、あげる」
「いいのか、もらっても。俺よりお前の方が使いこなしそうなんだが」
白梅雨(しらつゆ)という名前の日本刀なの。その子には、私が生きてきた全てが詰まっているわ。だから受け取ってほしいの。せめて、私が生きた証だけは、誰かに覚えていてほしくて」
 人間の死は二回あると、静流は教わった。一度は現世からの死、二度は、人々の記憶からの死だ。そう考えると、人類史に名前のあるニュートンや、ベートーヴェンは不憫だ。死にたくても死ねないのだから。
 白梅雨の刀身に、静流の血が滴る。
「この日本刀も、お前と離れるからって泣いちまったぞ」
「良い子だからそのうち泣き止むわよ。人を斬るために生まれてきた道具が、人と別れる時に泣くなんて、変な話だしね」
 現世で出会っていれば、良き仲間になれたかもしれない。静流は、ほんのりと理想を思い浮かべた。彼女がどう生きて、戦って朽ちたのかさえ分からないが。それでも戦士として、心が通じ合っているような錯覚が生まれるのだ。
 だが、彼女には唯一の欠点があった。トドメをさすまでの覚悟が足りなかった。時間がかかり過ぎたのだ。カラエナほどの実力があれば、ものの五分かからずに勝負は終わっていただろう。静流に思考する暇を与え、結果的に敗北になってしまったが、欠点は彼女の弱さではない。
 むしろ人間的な強さだった。
 静流は天井に向けて、銃を五発撃った。六龍としてのルールだった。戦場には、必ず六発の弾丸を落とす。
「行かないの?」
 言葉の意味とは真逆で、静流がいかないことを喜んでいるような口ぶりをカラエナはしていた。
「邪魔してるか」
「ううん、そうじゃないけど。こんなところにいても何も起きないわよ。あら、それともネクロフィリアの趣味でもあるのかしら」
「そこまで芸達者じゃねえよ。ちょっと休んでるだけだ。もうしばらくしたら行く」
 十分の時が流れる間、何も音が鳴らなかった。聞こえてくるのは、生きている時の音だけ。この空間では風も吹かないから、目を瞑れば夢を見ているような気さえした。やがて、静流は立ち上がった。
 両足を貫かれているから、一歩前に足を進めただけで倒れた。もう一度立ち上がり、今度は二歩前に足を出せて転んだ。
「騒がしいわね」
「よく言うぜ」
 起きて倒れての繰り返しでニ十分は立ち、その間カラエナは小さな声で笑い、ようやくマンホールまで到着した。日本刀が刺さっていても降りられるような大きさはある。
 落ちないようにゆっくりと梯子に足を乗せる。軽やかな金属音がする。
「静流。最後に一つだけいい?」
 彼は黙って、カラエナに向いた。
「もし、どこかの世界でまた会えるなら。その時は友達になってくれない?」
「悪くないな」
「よかった」
 戦場を後に、静流は梯子を下っていった。
 ゆっくり過ぎるために、あまりにも長く感じた。刀が胸に刺さって首を下に向けにくく、永遠と梯子が続いているように感じた。実際に長いのかもしれないが、本当のところは不明だ。死に物狂いで梯子を下りていき、ようやく足に金属ではないコンクリートの感触が当たった。
 四角形の長い廊下を歩いて、扉が見えた。
 扉に近付く前に、それは勝手に開いた。その奥からミアンナとホグウが同時に顔を出し、瀕死の静流の肩を両側から支えた。ミアンナは静流の手を握って、眩しい光とともに家に帰ってきた。
「シズル、もう少しです」
 力を使うようなタイプには見えないから予想はできたが、ミアンナは息が切れていて、彼女自身も大怪我をしているような声で言った。
 反対のホグウは平常心を保っていて、静流の部屋まで肩をしっかりと持っていた。部屋の中に入ると、静流は真っ先にベッドに横になった。部屋に入った途端、身体が休息を求め始めた。弛緩し、傷がなす痛みが熱い。斬られた時と同じ痛みが走り、血管が膨張しているような気さえする。心臓の脈に合わせて、鋭い激痛に締め付けられる。
 ホグウは手際よく静流の上半身の服を脱がし、その間ミアンナはタオルや包帯等を取りに家を走っていた。廊下で、双子とミアンナの話声が聞こえる。内容までは、痛みに邪魔されて聞き取れなかった。
 やがて彼女が部屋に戻ってきた。手にはバスタオルのような白い大きな、柔らかそうなタオルを。反対にはガーゼや白い包帯が。
「ミアンナ様、私が日本刀を抜いたらすぐにシズルの胸にタオルを当ててください。お願いします!」
「ええ、分かりました。勢いよく血が出てきますか?」
「そうですね。ですから、もう既に刺さっている箇所の上側を布で押さえていてください」
 言われた通りにミアンナはタオルを片手に、横向きになっている静流の正面に立って、タオルで押さえ始めた。既にタオルは赤黒くなり、ミアンナの手は震えていた。
 ホグウはゆっくりと刀を引き抜いていく。静流は声を出して力み、気合で痛みを耐えるが、我慢ならず自身の腕に噛みつき、心臓が激しく動く。
「行きますよ、ミアンナ様。すぐにタオルで押さえてください!」
 数字の合図と同時に、ホグウは日本刀を引き抜いた。血が噴射する前にミアンナはタオルを当てた。そして彼女は、静流の耳元でこう言った。
「大丈夫ですよ、シズル。私達がついています。絶対に死なせることはありませんから! 私達を信じてください。大丈夫、大丈夫。シズルは強いのですから、大丈夫、大丈夫……」
 誰が何をしているのか、既に分からなくなっていた。視界の半分以上が黒くなっていることに気付いたから、目を閉じた。瞼の裏は真っ黒で、猛烈な眠気に襲われた。これは、煉獄を歩いている時に感じた眠気と同様のものだった。
 ミアンナがまだ励ましている。段々と子守唄のように思えてきて、静流の意識は一瞬だけ消えた。
 再び目が覚め、次に意識が消えた時、彼の意識はどこか遠くに旅立ってしまった。

 旅立ちから戻った時、静流は自分を苦しめていた痛みの半分以上が消えていることを知った。目を開けなくても、音と肌触りで、今いる部屋は自分の部屋なのだと理解した。
 目を開けて周りを見て、一番に気付いたのは、嵌め殺しだった窓の外にかかっていたカーテンが消えていることだ。外の様子が見えるようになった。
「ああ! 起きた!」
 第一声で聞こえてきたのは、ケビンの歓喜とも呼べる声だった。
「本当ね! 起きたわ! やっぱり私のおまじないが効いたのよ。言ったでしょ、コンゾクの葉を使って口移しすれば、生きている者の生命を分け与えて復活するって!」
「いいや、僕のおまじないも効いたよ。一時間に一度、ローレヤイの讃美歌を歌うんだ」
「じゃあ私達二人のおまじないがどっちも効いたっていうことね!」
 まだ頭は重いが、何とか持ち上げた。双子はベッドの脇にいて、反対側の脇にはミアンナが座っていた。さっきまでの慌てぶりとは打って変わって、落ち着いた表情をしている。
「おはようございます、シズル。まだ快調ではなさそうですね」
「吐き気はするが、死からは遠ざかった気がするな。一体どんな魔法を使って、俺をここまで蘇生したんだ」
「ヘンゼルさんっていう、お医者様がいるのですよ。シズルが思っているよな外科医ではなく、修繕士(しゅうぜんし)と呼ばれている役職についています。私も詳しくは知りませんが、彼は身体に穴を開ける必要なく、外側から直していくのです。仕組みは全然理解できないのですが、手をちょっと動かして、何人かの助手と協同してどんな病気も直してしまうのですよ。精神病までも」
「胡散臭い名前だけは、この世界にピッタリだ」
 喧嘩をしていた心臓と各臓器も、今では仲直りして歌っているような気分だ。
「あなたが負けるかと思いましたよ。よく勝てましたね、あの状況から」
「俺も賭けだった」
 双子は黙って、静流の話を聞いていた。
「カラエナは、この世界に連れてこられたはいいものの人を殺すのが苦手だ――そのはずだ。俺を殺すまでに時間をかけすぎたし、何より目の色が違った。彼女は殺しに向いていない、咄嗟に理解したんだ。だからダメージを受けながら着実に追い詰めて、覚悟を決めさせた。次の一撃で俺を貫くだろうことは読めていた。だから俺も勝負を決めにいった」
 刀は人を殺す時に時間をかけるが、静流の使った弱点への突きは一撃で相手を沈める。
「日本刀はどこだ。白梅雨って名前だ」
「大事に私が預かっていますよ、安心してください。あ、あれ持ち歩いてもいいですか? もしかしたら、ちょっとは使えるかも」
「やめとけ。お前が日本刀を持つ姿だって。パンダに羽根が生えたようなもんだ」
 どんな姿なのだろう、自ら言ってから静流は空想した。白と黒のパンダに羽根が生えても、飛べはしないだろう。身体が重いせいだ。
「でもパンダに羽根が生えたらもっと可愛くなるかもね」
 同調するようにケビンが言った。間を開けずにアイラもそうだねと言った。子供に、羽根の生えたパンダの話題はセンセーショナルだった。
「シズル、何はともあれ、三戦目の勝利おめでとうございます」
「なんだよ、畏まって」
 ミアンナはベッドの上で正座をして、お日様のような笑みを浮かべていた。
「実は、シズルに秘密にしていたことがいくつかあります。一つは、三戦目までに一度でも負ければ問答無用で七界に送られてしまうことです」
「納得だな」
「黙っていたのは、変にプレッシャーを与えないためです。私、プレッシャーに弱いのですから。それで二つ目はですね」
 本当は戦うのは四度目なのだが、一番最初に戦った名前も知らない日に焼けたオッサンは試合の内に入らないのだろう。
「三試合勝ったことにより、外出の許可が許されるのです。外でお買い物をすることもできますよ」
 静流は両腕を頭の後ろで交差して寝転びながら「そうか」と無感動に告げた。
「あんまり嬉しそうではありませんね」
「そうでもないぞ。外に出られるって聞いた途端、俺の脳みそが拍手をし始めた」
「シズルがすればいいじゃないですか。まあ、いいです。そして三つ目。これから試合はかなり過激になります。具体的にいうと、相手は超人ばかりになるのです」
 超人と聞いて一番始めに思い浮かんだのは、現世で活躍していたマジシャン達だ。爆発するロッカーから抜け出したり、小さな箱の中に身体の全てを入れ込んだり。現世にも超人はたくさん存在した。
「カラエナも人を超えていたと思っていたが」
「彼女はまだ優しいですよ。ここから先、電気を自在に操る人間や、魔法を使ってくる人間もいます。大きな機械を持ち出してくるとかも。いいですか、シズル。四試合目が肝ですよ。新人研修の終わりみたいなものなのですから」
「死にかける新人研修なんて聞いたことねえよ」
 殺し屋の世界でも、最初は偽物の拳銃から始まる。ターゲットの部屋に近付き、師の手伝いから始まるのだ。拳銃は何度目かの仕事の後に本物に変わり、一人で仕事を任されるようになる。
「大丈夫よ、シズルは強いのだから!」
 大丈夫、という言葉を何度も聞いているにもかかわらず、アイラが言った言葉は静流の表情に笑みを作った。
「そうだな。俺は強い。心配すんな、主をガッカリさせるような結果にはさせねえよ」
「似たようなことを言って負けかけたのはどこの誰です。そこの君ですよ」
「斬新な自問自答を見た」
 家中をベルの音が走った。静流の部屋にまで聞こえてきたが、来客対応はホグウとなっているから、ミアンナは気にせずに座っていて、正座の形を崩した。
 腹は減っているが、まだカラエナと戦ってから一日は経っていない。人を殺めた後は、空腹に苦しむことがルールだから、酒も飲まない。
「さあ、伝えることも伝え終わりました。次の褒賞はどうします? シズル」
「そうだな。二丁の拳銃を頼む。名前はなんだっていい。自動拳銃ならな。グロッグでもコルトでも」
「おや、お酒じゃないのですね」
「自分で買いに行けるようになったしな。そういや、この世界の通貨ってどうなってるんだ」
「戦いに勝てば、一万ジュンはもらえます。この世界ではジュンと呼ばれるのですよ、お金のことは」
 図書室にあった本に、ジュンという言葉が乗っていた。言葉の起源は十世紀以上も前で、三界は未曾有の危機に貶められた。七界と戦争が発生し、土地の大部分を奪われたのだ。それまで三界は物々交換でやり取りをしていたが、七界の侵入で物の価値に大きく変動があり、その時に三界の王が自らの肖像と直筆の小さな紙幣を作成し、戦争に貢献した物に配られたこの紙幣は、食料という限定的な物に限り交換できると政策を耕した。三界におけるジュンの起源は三界の王にあるのだ。王の名前はジュペクトル・マッセリ・アリタロス第六世。今は王の座を退いているが、まだ生きているという噂だ。
「酒は一瓶いくらなんだ」
「大体二千ジュンといったところでしょうか。あ、よかったら今度私も飲んでいいですか? 一度もお酒を飲んだことがなくて、試してみたかったのです。ほら、シズルの三勝祝いに」
 双子が自分たちも飲みたいと言ってきたものだから、静流はやんわりと制した。子供が飲んでも美味しくないだろうからだ。
 とはいっても、大人が飲んでも美味しいと感じる酒は少ない。一体何人の大人が、酒そのものの味を楽しんでいるというのか。酒を飲む行為自体が好きな人間が多いだろう。静流は非難はしない。むしろ、腐れ切った世界で酒に溺れる方が正しいとさえ感じるからだ。
 酒を飲んだら早死にする、タバコを吸ったら早死にする。上等だ。
「じゃあ、私達はオレンジジュースでカンパイするわ。その代わり、綺麗なグラスに注いでね」
「分かりましたよ。さあ、そうと決まれば早速パーティの準備をしなくてはなりませんね。シズルはここで待っていてください。パーティはそうですね、明日の夜十時くらいに行いましょうか」
 人を殺めておいて、自らはパーティで楽しむ。許されるのだろうかと自問した。
 日常を守るために勝つ。そう決めた静流だったが、再び心が揺れ動いている。やはり、正しい道ではないのではないかと、グラグラと。
 ぼうっと天井を眺めていると、扉が静かに開かれてホグウが部屋に入ってきた。来客対応をしていた彼の目は、どこか苦虫を噛み潰しているようだった。
「ミアンナ様」
 名前を呼び掛けたホグウは、僅かにたじろいでいるように感じた。ミアンナは笑顔を捨て、額を抑えながらゆっくり息を吐いた。
「分かりました」
 異様なやり取りは、明らかに悪い予兆を泡立たせていた。いい加減に静流は気持ちが晴れないままでは居心地が悪かったからミアンナを呼ぼうとした。
 だが一階から鳴り響いてきた破壊音が、静流の声を止めた。
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