第33話 ラ・カンパネラ4曲

文字数 4,945文字

ラ・カンパネラ』(La Campanella)は、フランツ・リストのピアノ曲。ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章のロンド『ラ・カンパネラ』の主題を編曲して書かれた。名前の Campanella は、イタリア語で「鐘」という意味である。

リストが『ラ・カンパネラ』を扱った作品は4曲存在する。最終稿の『パガニーニによる大練習曲』第3番は、数多くあるリストの作品の中でも最も有名なものの一つ。

1851年『パガニーニによる大練習曲』第3番嬰ト短調

1838年『パガニーニによる超絶技巧練習曲』第3番変イ短調

1831年〜1832年『パガニーニの“ラ・カンパネラ“の主題による華麗なる大幻想曲』

1845年『パガニーニの”ラ・カンパネラ“と”ヴェニスの謝肉祭“の主題による大幻想曲』

『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調

(Grandes Etudes de Paganini, S. 141)

1851年に作曲された、最も有名な版。『パガニーニによる超絶技巧練習曲』を改訂した『パガニーニによる大練習曲』の第3曲にあたり、異名同音の嬰ト短調で書かれている。今日「ラ・カンパネラ」として演奏されるほぼ全てがこの作品となる。


ラ・カンパネラの左手の跳躍の例。一気に約3オクターブも下がり、二音の鍵盤の距離は46cmに達する。

リストは曲全体の構成を洗練し、ピアノの高音による鐘の音色を全面に押し出した。 全体として、器用さ、大きい跳躍における正確さ、弱い指の機敏さを鍛える練習曲として使うことができる。最大で15度の跳躍があり、この跳躍を16分音符で演奏した後に演奏者に手を移動する時間を与える休止がないまま2オクターブ上で同じ音符が演奏される。ほかにも薬指と小指のトリルなどの難しい技巧を含む。


A(嬰ト短調)-B(ロ長調)-A-B-A-B-A-コーダの簡単なロンド形式で書かれている。用いられる楽想はこれまでの「ラ・カンパネラ」やパガニーニの原曲と比較しても限定されているが、主題が登場する度に様々な装飾を加えることによって単調さを避けている。

辻井 伸行(1988年9月13日 - )は、日本のピアニスト、作曲家。

東京都豊島区出身。産婦人科医の父と元アナウンサーの母のもとに生まれる。出生時から眼球が成長しない「小眼球症」と呼ばれる原因不明の障害を負っていた。筑波大学附属盲学校(現在は視覚特別支援学校)小学部を経て、東京音楽大学付属高等学校(ピアノ演奏家コース)、上野学園大学(演奏家コース/ピアノ専門)卒業。

1995年、7歳で全日本盲学生音楽コンクール(現:ヘレン・ケラー記念音楽コンクール)器楽部門ピアノの部第1位受賞。10歳となった1998年、三枝成彰スペシャルコンサートで本名徹次指揮、大阪センチュリー交響楽団と共演し、鮮烈なデビューを飾った。

1999年(平成11年)全国PTNAピアノコンペティションD級で金賞、および審査員特別賞を受賞した。

2009年(平成21年)6月7日、アメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝(中国人ピアニスト張昊辰と同時優勝)。日本人として初の優勝である。辻井は同時に、ビヴァリー・テイラー・スミス賞(コンクールのために書かれた新曲の最も優れた演奏に対して授与される)も受賞した。

ファーストアルバム『debut』がオリコン週間ランキングで2位となり、ピアニストのアルバムとして歴代最高位を18年ぶりに更新。また、クラシックのアルバムとして、2002年の小澤征爾のアルバム(2位)と並び最高位タイに(2009年現在)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E4%BA%95%E4%BC%B8%E8%A1%8C

ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章のロンド『ラ・カンパネラ』

テディ・パパヴラミ(1971年5月13日- )はアルバニア人のヴァイオリニスト。

《パガニーニによる超絶技巧練習曲》第3番

Elisa Tomellini(エリザ・トメリーニ)

日本語の説明がない……

《パガニーニによる超絶技巧練習曲》第3番を演奏したピアニスト

ジョン・オグドン

ニコライ・ペトロフ

レスリー・ハワード

大井和郎

ジャンヌ=マリー・ダルレ

ゴラン・フィリペツ

ヴォイチェフ・ヴァレチェク

阪田和樹

Elisa Tomellini

《パガニーニによる超絶技巧練習曲》第3、4、5番

ニコライ・アルノリドヴィチ・ペトロフ(1943年4月14日モスクワ - 2011年8月3日)は、ロシアのピアニスト。

1962年には、 ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに参加し第2位、1964年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールに参加して第2位を受賞した。これらコンクールに参加してソビエト国外にデビューした後、幅広く国際的に活動を展開した。

2011年5月に演奏旅行で訪問していたベラルーシで脳卒中に倒れ、その後搬送されたモスクワの病院で同年8月3日に死去した。68歳であった。

リストの『パガニーニ練習曲』の初版はリストの最難曲といわれているが、これも出版されたばかりの当時の楽譜を直読みして演奏に臨んだCDが、記念碑的な演奏となった。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95

初版を『パガニーニによる超絶技巧練習曲』、改訂版を『パガニーニによる大練習曲』と呼んで区別するが、実際はピアノリサイタル等のテレビ番組で大練習曲を演奏する際に誤って超絶技巧練習曲とクレジットされることもあり、初版と改訂版の区別がされていないことがある。

コンピューター演奏しかないと思ったら……ありました。見つけました。

『パガニーニの“ラ・カンパネラ”の主题による華麗なる大幻想曲』

(Grande Fantaise de Bravoure sur "La Clochette" de Paganini, S. 420)

『パガニーニの「鐘」によるブラヴーラ風大幻想曲』とも呼ばれる。

1831年から1832年にかけて作曲され、1834年に出版された。「ラ・カンパネラ」を扱った最初の作品である。ニコロ・パガニーニのヴァイオリンの演奏を聴き、大きな衝撃を受けたリストが「僕はピアノのパガニーニになる!」と決意し、自らの技術を磨き上げて作り上げたと伝えられる。

ジョン・アンドリュー・ハワード・オグドン(John Andrew Howard Ogdon, 1937年1月27日-1989年8月1日)は、イングランのピアニスト、作曲家。

1961年にブダペスト国際ピアノ・コンクールに優勝して国際的に名声を博し、1962年にはウラディーミル・アシュケナージと並んで、第2回チァイコフスキー国際コンクールを制した。


1973年に重度の神経衰弱に見舞われる。1983年に前後して演奏活動に復帰した。その直後に、糖尿病と肥満の結果、肺炎を引き起こして急逝した。


数々の記念碑的な偉業を残しており、リスト、ブゾーニ、ラフマニノフ、スクリァービンなどの名人芸を要求する作品の名解釈で知られる存在である。


体系的な録音を古典作品に残さなかった(ベートーヴェンの録音は驚くほど少ない)ことが災いし、CD時代を迎えたばかりの頃の没後の一時期に、急速に忘れられた。しかし、廉価CD時代を迎えてBOX化が容易になった現在、改めて演奏にスポットが当てられつつある。また作曲に関してもソナタを含むピアノ作品を集めたCDがイギリスの若手ピアニストによって録音されるなど、再評価が進んでいる。2010年代のイギリスは、大型の国際コンクールで優勝できる人材を完全に失っており、最後の超ヴィルトゥオーソとしてのオグドンの偉業は、今後も揺らぐことはない。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジョン・オグドン

これが最初の『ラ・カンパネラ』。
日本のピアニストではショパン国際ピアノコンクール、チャイコフスキー国際コンクールの2大国際コンクールにおいて唯一、両大会に入賞経験のある小山実稚恵さんが同曲について下記のように語ってます。

「即興から生まれているとしか言いようがなく、右手で弾いたらなんでも無いのに左手を交差するように指示していたり、音でも視覚でも魅せるように意識して、わざと難しくなるように楽譜に書き添えていて、(リストは)真のヴィルトゥオーソだったと思う」
(ウキペディアより引用)

現役で世界でもトップクラスのピアニストがこのように語る訳ですから、リストの演奏技術が如何に凄いかが伝わります。

《パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲》を演奏したピアニスト

レスリー・ハワード

ブルーノ・メッツェナ

セルジオ・フィオレンティーノ

ジョン・オグドン

マルコ・パシーニ

碇山典子

ケマル・ゲキチ

小山実稚恵(テレビ番組内において一部のみ演奏)

『パガニーニの「ラ・カンパネラ」と「ヴェニスの謝肉祭」の主題による大幻想曲』

(Grande Fantaise (Variations) sur des themes de Paganini - La Clochette et La Carnaval de Venise - First Version S. 700i)

作曲は1845年で、改作版の『パガニーニの主題群による大幻想曲』S. 700ⅱが同年に作曲されている。どちらも演奏の機会は無いに等しく、レスリー・ハワードのリスト全集にのみ収録されている。


『大幻想曲』と同じくイ短調で始まり、「ラ・カンパネラ」の主題と「ヴェニスの謝肉祭」の主題が交代で現れる。「ラ・カンパネラ」の主題を扱った部分は、『大幻想曲』と共通したものと新たに作曲された部分がともに含まれる。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%A9

1845年の改作のようですが、今は演奏されることがほとんどないようです・・・。

レスリー・ハワード(Leslie Howard、1948年4月29日 - )は、オーストラリアのピアニスト。メルボルン出身。


ハイペリオンにフランツ・リストのピアノ作品全曲録音集を残したことで有名。録音技術が確立してから今日(2016年)まで、ハワードしか録音を残していない曲が数多くある。他にも、現在安定して入手できる音源として存在している録音は彼のものだけ、という曲も多くある為に彼のリスト全曲録音集は資料として非常に価値のある貴重なものである。


ハワードは作曲家、音楽学者としても活動しており、上記のリスト全集においては未完成作品の補筆も手がけている。また、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番の初稿を自筆譜にさかのぼって校訂・出版したのが有名。現在はユトレヒト・リスト国際ピアノコンクールの審査委員を務めている。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89_(%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88)

ヴェニスの謝肉祭』は、ナポリ民謡をもとにニコロ・パガニーニが1829年に作曲したヴァイオリン用の変奏曲。

ヴァディム・ヴィクトロヴィチ・レーピン(1971年8月31日- )はロシアのヴァイオリニスト。

コンピューター演奏さえないと思ったら、見つけました。

スタヴロス・ラパリディス?

http://shimah.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-5282a7.html

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