第18話 クラシックギター
文字数 7,999文字
アコースティックギターは主にポップスを演奏する際に使われる楽器です。
楽譜に書かれたものだけを演奏すのではなく、基本的にコードに沿ってアドリブ的に演奏します。
クラシックギターは、基本的にメロディと伴奏を一人で弾くソロギター(独奏)スタイルが多いです。
ピアノと同じで、楽譜から音楽を読み取り作曲家が意図したものを再現するのがクラシックギターです。
コードが分からない方でも演奏出来ます。
アコースティックギターの弦は固いスチール弦の為キラキラした音がします。
1本ずつ弾いたり、6本まとめて弾いたりで鳴る音が変わるのが魅力です。
クラシックギターは柔らかいナイロン弦やガット弦なので、温かく柔らかい音がします。
アコースティックギター=ヘッドを正面から見て横に糸巻き部分があります。
クラシックギター=ヘッドを正面から見て後ろに糸巻き部分があります。
ギタリスト。1893年スペインのリナレス生まれ。1987年没。独学でギターを学び、08年にデビュー。右手のタッチなどを工夫して多彩な音色を生み出し、かつ音量面でも拡大しギターの表現力を飛躍的に伸ばした。タルレガをはじめギター音楽の再興や、現代作曲家への委嘱、バッハからロマン派音楽のギターへの編曲などギターの芸術的価値をも増大させ“ギターの神様”と呼ばれる。第二次大戦後はヨーロッパを中心に教育面でも貢献をした。
https://tower.jp/artist/224007/アンドレス・セゴビア
『アルハンブラの思い出』は、スペインの作曲家・ギタリストのフランシスコ・タレガによるギター独奏のための小品。1896年作曲。
高度な演奏テクニックであるトレモロ奏法を活用した曲としても名高く、右手の薬指、中指、人差し指で一つの弦を繰り返しすばやく弾くことによりメロディを奏する。親指はバス声部と伴奏の分散和音を担当する。
バッハのシャコンヌは、無伴奏バイオリンパルティータ第2番ニ短調 BWV1004の最後の曲で、ヴァイオリン奏者にとってはバイブルのような存在の曲です。
このバイオリンのための曲を最初にクラシックギター用に編曲してギターで演奏したのは、アンドレス・セゴビアで、最初のころは「ヴァイオリンのバイブルをギターで弾くとは何事か!」なんて批判もあったとか無かったとかのようですが、しだいに認められるようになり、今日ではクラシックギターのレパートリーにもなっています。
村治佳織 1978年4月14日生まれ。3歳から父・村治昇にギターの厳しい特訓の手ほどきを受け、10歳からは福田進一に師事した。1989年の日本ジュニア・ギター・コンクールにて最優秀賞を、1991年の学生ギター・コンクールにおいて、全部門通じての最優秀賞を受賞。さらに1992年には、ブローウェル国際ギター・コンクールと東京国際ギター・コンクールで優勝している。
1993年、津田ホールにてデビューリサイタルを開催し、同年にアルバム『エスプレッシーヴォ』を発表しデビュー。翌1994年には、日本フィルハーモニー交響楽団と共演、協奏曲デビューも果たしている。なお、デビュー時には『若さ』という付加価値に頼らずに、あくまで音楽そのものを人々に伝えたいとの思いのもと、実年齢を公表していなかった。1995年には第5回出光音楽賞を最年少で、1996年には村松賞を受賞している。同年5月、イタリア国立放送交響楽団の定期演奏会に招待されてトリノにおいて共演し、ヨーロッパでのデビューを飾った。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E6%B2%BB%E4%BD%B3%E7%B9%94
『戦場のメリークリスマス』は、大島渚が監督した映画作品である。
原作 ローレンス・ヴァン・デル・ポスト
出演者 デヴィッド・ボウイ トム・コンティ 坂本龍一 ビートたけし ジャック・トンプソン ジョニー大倉 内田裕也
音楽 坂本龍一
公開 1983年5月11日
上映時間 123分
製作国 日本 イギリス オーストラリア ニュージーランド
興行収入 $2,300,000
配給収入 9.9億円
英国アカデミー賞作曲賞受賞。
原作は南アフリカの作家、ローレンス・ヴァン・デル・ポストの短編集『影の獄にて』 収録の「影さす牢格子」と「種子と蒔く者」に基づいている。 作者自身のインドネシアのジャワ島での、日本軍俘虜収容所体験を描いたものである
第二次世界大戦をテーマにした戦争映画でありながら、戦闘シーンは一切登場しない。また、主要な出演者はすべて男性という異色の映画でもある。撮影はクック諸島のラロトンガ島で行われた。
当時、たけしと坂本は、2人で試写のフィルムを見て、たけしが「オレの演技もひどいけど、坂本の演技もひどいよなぁ」と語りあい、ついには2人でこっそりフィルムを盗んで焼こうという冗談を言い合ったという。大島はできない俳優を厳しく叱責することで有名だったため、たけしと坂本は「もし怒られたら一緒にやめよう」と約束をしていた。
試写会で自分の演技を見たたけしは、「自分の演技がひどすぎる」と滅入ってしまったが、共演の内田裕也やジョニー大倉は「たけしに全部持っていかれた」とたけしの存在感に悔しがったという。一方で、大島は周辺に「たけしがいいでしょう」と漏らし、同席した作家・小林信彦に、滅入っているたけしを褒めるよう要請している。後にたけしは「すぐれた映画監督というのは、その俳優が一番見せたくない顔を切り取って見せる人を言うんじゃないかな?」と、自分の演技を引き合いに大島の力量を絶賛した。
後日、たけしは「坂本もオイラもこの映画に客観的に参加していた、映画がこけちゃえばいいとさえ思っていた。ほかの役者のように大島監督からエネルギーを吸い取られるようなことはなかった」と語った。また、たけしは本作への出演を機に自身も映画監督を始めようと思ったとも語っている。
猪井亜美 1993年大阪市生まれ。
4歳より父、猪居信之に師事しギターを始める。6歳より勝間恵子氏にピアノ、ソルフェージュを師事。2011年、NHK-FM名曲リサイタル出演。
2022年7月に全米ギター協会主催のコンクールにて、日本人では35年ぶりに最高位を受賞。
若手実力派ギタリスト・猪居亜美によるソロコンサート。動画サイト「Youtube」のチャンネル登録者数は、88000人以上。X JAPANの『紅』をカバーした動画は再生回数450万回を超えるなど、今最も注目されいている演奏者の一人。さまざまなトップアーティストと共演するなど、その技術は折り紙付き。
山下 和仁(1961年3月25日 - )は、日本のクラシック・ギタリストである。
1961年長崎県長崎市に生まれ、幼い頃から父山下亨にギターを学ぶ。16歳の時にラミレス(スペイン)、アレッサンドリア国際(イタリア)、パリ国際(フランス)の世界三主要ギター・コンクールにいずれも史上最年少記録の16歳で1位となる。
通常のクラシック・ギターのレパートリーのみならず、超絶技巧を駆使したオーケストラ作品の編曲でも知られ、アントニオ・ヴィヴァルディ「四季」(ジャズギタリストであるラリー・コリエルとのデュオ)、イーゴリ・ストラヴィンスキー「火の鳥」、アントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータや無伴奏チェロ組曲、フランツ・リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」などをギター独奏に編曲、特にモデスト・ムソルグスキーの「展覧会の絵」(ドイツ・レコード賞受賞)の全曲演奏が知られている。
その音楽性とテクニックは作曲者にもインスピレーションを与え、「アストラル・フレイクス」(渡辺香津美)、「天馬効果」(吉松隆)など多くのオリジナル作品が彼に捧げられている。近年は藤家渓子の作品に加え、アジアの新進作曲家のオリジナル曲の紹介に力を入れている。また、妹山下尚子とのデュオも高い評価を受けているほか、子ども3人との合奏も始めた。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E5%92%8C%E4%BB%81
パブロ・デ・サラサーテ〜山下和仁編曲
12歳の少年山下が呼んだ論争
1973年12月に行なわれた、第16回東京国際ギターコンクールで12歳の山下は3位入賞を果たしたが、その選考と論評がちょっとした論争を起こした。きっかけとなったのは、音楽評論家の安達右一が「現代ギター」1974年2月号に寄せたコンクールレポートだった。
「山下が3位になった理由として、園部三郎審査員長がコンクール審査評で、強いていえばと前置きして、『バッハのシャコンヌという自由曲の選曲が無理だったことと、楽器が身体に比して大き過ぎたこと』の2点を挙げていたが、そんなことはどうでもいいといわんばかりに、万場は拍手を惜しまなかったのだから、リストの言葉も当てはまろうというものである」と、安達自身は優勝を予想した山下が、3位という予想外の結果に終わったことについて、会場の反応もまじえながら批判した。
安達を肯定する意見と、バッハのシャコンヌはそもそも12歳の少年には(音楽的に)無理だ、という一般論の立場から3位という結果を支持する意見とが、「現代ギター」誌に多く寄せられた。また、批判の矢面に立たされた園部自身も、安達への反論文を「現代ギター」1974年3月号に寄稿し、論争をにぎわした。
オーケストラがついてこられなかった「アランフェス協奏曲」
1992年6月5日、大阪・ザ・シンフォニーホールでの山下和仁&ガルシア・ナヴァロ指揮市立管弦楽団による「アランフェス協奏曲」の演奏中、第3楽章を高速で弾きまくる山下にオーケストラがついてこられず、オーケストラが止まりかけてしまうハプニングがあった。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E5%92%8C%E4%BB%81
ホセ.カレーラス(1946年12月5日 - )は、スペインのバルセロナ生まれのテノール歌手。ヴェルディやプッチーニなどのオペラの名唱で知られる。
1990年代から2000年代にかけて、ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴとともに三大テノール演奏会に出演してひろく名声を得た(3人の中ではカレーラスが一番若い)。
アランフエス協奏曲は、ホアキン・ロドリーゴが1939年に作曲したギター協奏曲。
この曲の第2楽章はその哀愁をたたえた美しい旋律から広く知られている。古典派以来の一般的な協奏曲は第1楽章が最も長いものであるが、この作品は緩徐楽章である第2楽章が最も長い。
ロドリーゴはスペインの古都アランフエス(マドリード県南部にある都市で、宮殿が有名)が作曲当時のスペイン内戦で被害を受けたことから、スペインとアランフエスの平和への想いを込めて作曲したと言われている。第2楽章については、病によって重体となった妻や失った初めての子供に対する神への祈りが込められているとも言われている。
第2楽章はポピュラー・クラシックとして編曲されるなど広く知られており、ギイ・ボンタンペリがフランス語の歌詞を付け「恋のアランフエス」「我が心のアランフエス」と名付けた。
小暮浩史
18歳からクラシックギターを始め、これまでギターを高田元太郎、福田進一各氏に師事。2014から2019年までフランスのストラスブール音楽院に留学。ギターをデュオ・メリス(アレクシス・ムズラキス、スサナ・プリエト両氏)、テオルボおよび通奏低音を今村泰典氏に師事。これまでクラシカルギターコンクール、東京国際ギターコンクール、ヴェリア国際ギターコンクール(ギリシャ)などに優勝するほかアントニー国際ギターコンクール(パリ)にて課題曲賞を受賞、ほか国内外のコンクールで多数優秀な成績を残している。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」への出演など各方面で活躍している。福田進一氏から「晩学の天才」と称され、これまでに2枚のCD「舞踏の旋回」「オブリビオン」をマイスターミュージックより発表。2016年度文化庁新進芸術家海外研修員。2021年6月には3枚目のCDアルバム「リブラ・ソナチネ」を発表。
https://yamasaki-guitar.com/salon/artists/%E5%B0%8F%E6%9A%AE%E6%B5%A9%E5%8F%B2/
オーストラリア、メルボルンに生まれたジョン・ウィリアムズは、1952年にロンドンに移り、そこでイギリス人の父レン・ウィリアムズがスパニッシュ・ギター・センターを設立した。11歳からセゴビアの夏期講習に参加し、1958年に正式デビューを果たした。ジュリアン・ブリームとのデュオで録音した『Together』は、1973年にグラミー賞の最優秀室内楽賞を受賞している。クラシックのレパートリーだけにとどまらず、フュージョン・グループ「スカイ」を結成したり、ロック・ギタリスト、ザ・フーのピート・タウンゼントとレコーディングを行ったりしている。最も有名な録音は、アカデミー賞受賞映画『ディア・ハンター』のテーマ曲として使われたスタンレー・マイヤーズの「カヴァティーナ」である。スティーヴン・ドジソン、アンドレ・プレヴィン、パトリック・ガワーズなどが彼のために音楽を書いている。
https://www.udiscovermusic.jp/classical-features/best-classical-guitarists?amp=1
マイケル・チミノ監督の『ディア・ハンター」のテーマ曲となった「Cavatina」はスタンリー・マイヤー作曲で、演奏はオーストラリアの名ギタリスト、ジョン・ウィリアムスが担当している。元来はイタリア語で「楽器が奏でる音色」を意味するカヴァータ(cavata)の縮小形。まさにクラシック・ギターの音色を存分に活かした名曲として、数多くのミュージシャンにカヴァーされている。日本では村治佳織もカヴァーしている。
ベトナム戦争を美化しすぎていると、一部では反論もあったが、戦争でごく普通の若者が犠牲になるというのは、どこの国でも起こり得ることだ。
ラストシーン。残された仲間たちは夕食の準備をしている。誰かがアメリカ国家を口ずさむ。やがてそれは合唱になる。
歌い終わり画面は静止画になり、エンディングの「Cavatina」が静かに流れる。この曲、シンプルに聴こえて演奏は恐ろしく難しい。テーマ部分を爪弾きながらのアルペジオは動画を見ればわかるとおり、両方のバランスがきれいに演奏されたものは非常に少ない。
さすがジョン・ウィリアムスだ。映画本編を観て感情が揺れ動かされた後、そっと爪弾かれるギターの音色が琴線に触れ、自然と涙が溢れるのである。
https://www.soundhouse.co.jp/contents/feature/index?post=289
『シンドラーのリスト』は、スティーヴン・スピルバーグ監督による1993年のアメリカ映画。
出演者 リーアム・ニーソン ベン・キングズレー レイフ・ファインズ
音楽 ジョン・ウィリアムズ 上映時間 195分 製作国 アメリカ合衆国
製作費 $22,000,000 興行収入 $322,161,245
第二次世界大戦時にドイツによるユダヤ人の組織的大量虐殺(ホロコースト)が東欧のドイツ占領地で進む中、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を自身が経営する軍需工場に必要な生産力だという名目で絶滅収容所送りを阻止し、その命を救った実話を描く。ホロコーストに関する映画の代表的作品として知られる。
音楽担当のジョン・ウィリアムズは、フィルムを観て自分には荷が重すぎると感じ、スピルバーグに
「この作品には自分よりもっと適任の作曲者がいると思う」
と進言したが
「知ってますよ、でもその人たちはみんなすでに故人なんです」
と返された。彼はこの作品でアカデミー作曲賞、英国アカデミー賞 作曲賞を受賞した。
メインテーマなどの主要なヴァイオリンソロは、ユダヤ人であり、20世紀における最も偉大なヴァイオリニストの一人と評価されるイツァーク・パールマンが演奏した。
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